本家本元:ドラグレスク |
体操競技では新しい技に発表者の名前が付きますが、その発表者・本家本元の演技を見てみようというシリーズ。できるだけ発表した年、発表した大会の動画を探してみたいと思います。
記念すべき初回は跳馬のドラグレスク(前転とび前方かかえ込み2回宙返りひねり)。ウチダではないですよ(笑)。
発表者は言わずと知れたルーマニアのマリアン・ドラグレスク。発表したのは2000年のヨーロッパ選手権とされています。実はこれに先駆け、中国の肖俊峰が1998年のチャイナカップで同じ跳越を成功させています。一時はシャオ・ジュンフェンの名前が付いたのですが、2001年にドラグレスクに変更されたという経緯があります。当時はローチェ(前転とび前方かかえ込み2回宙返り)にひねりを加えるという驚愕の技の登場といった感がありました。後ろ向きになるということで、着地は比較的取りやすいのでしょうか。
世界選手権では2001年、2005年、2006年、2009年と4度に渡り種目別跳馬で優勝しているドラグレスクですが、オリンピックでは2004年アテネで銅メダル、2008年北京で4位と常に2本目に泣かされ金メダルを逃しています。いずれもドラグレスクは完璧に決めているのですが。
こちらはアテネオリンピックの種目別跳馬。素晴らしい跳越で9.900というスコアを叩き出しましたが、2本目のドリッグスで大きく乱れてしまいます。
こちらは北京オリンピック。この実況で、このシリーズをやってみようと思いました(笑)。1本目はB:9.800というものすごい実施で16.800という高得点を出しますが、2本目のリ・シャオペンに失敗しています(動画にはありませんが)。