豊田国際体操競技大会2016(2日目) |
豊田国際2日目のレポートです。
4. 跳馬 VT
白井健三はシライ/キム・ヒフンとドリッグス。いずれも着地はわずかな跳ね程度に収めて見事な優勝。しかし、2位のレ・タイン・トゥン(ベトナム)もヨー2とドリッグスをまとめ白井に迫る得点を出してきた。特に2本目は全く同点としている。3位にもトゥアン・ダット・グエン(ベトナム)が入り、跳馬でのベトナムの勢いを感じる。クリストファー・レムケス(オーストラリア)はドラグレスクとル・ユーフという豪快な2回宙返り系の跳越を揃えたが、いずれも着地で大きく失敗してしまった。
D | E | Pen | Score | Total | |
白井健三 SHIRAI Kenzo (JPN) | 6.0 | 9.375 | 15.375 | 15.162 | |
5.6 | 9.350 | 14.950 | |||
LE Thanh Tung (VIE) | 6.0 | 9.325 | 15.325 | 15.137 | |
5.6 | 9.350 | 14.950 | |||
NGUYEN Tuan Dat (VIE) | 6.0 | 8.800 | 14.800 | 14.575 | |
5.6 | 8.750 | 14.350 |
5. 平行棒 PB
神本雄也が日本3人目のためオープン参加で最初に演技。いきなりD:6.9をしっかり通して15.675の高得点をマークする。レ・タイン・トゥンは昨年に続きソーサ(E)を出すが、バーに脚が乗ってしまう。Dスコアから察するに不認定になったものと思われる。
優勝争いは、ルーカス・ダウザー(ドイツ)がリチャード(E)やマクーツ(E)を入れたD:6.7を通し15.550の高得点を出す。これに対し、田中佑典がヤマムロ(G)もマクーツも抜いたD:6.4の構成で実施勝負を挑むが15.425ととどかない。E:9.025の演技は素晴らしかったが、もうちょっと攻めてほしかった。山室がヤマムロを入れたD:6.9で、やや固い印象の実施だったが15.600を出して優勝を果たす。ニキータ・イグナチェフ(ロシア)が15.325、ミッチェル・モーガンズ(カナダ)が15.200を出すなどレベルの高い戦いとなった。
D | E | Pen | Score | |
山室光史 YAMAMURO Koji (JPN) | 6.9 | 8.700 | 15.600 | |
DAUSER Lukas (GER) | 6.7 | 8.850 | 15.550 | |
田中佑典 TANAKA Yusuke (JPN) | 6.4 | 9.025 | 15.425 |
6. 鉄棒 HB
最初に登場したイグナチェフがカッシーナ(G)、コールマン(F)を入れたD:6.8の構成で15.450。これに最終演技者の田中がまたも抑えめ構成で挑む構図となる。カッシーナ(G)を抜き、シートリバルコも片大逆手(D)としたD:6.7だったが、なんとEスコアでもイグナチェフに及ばない15.300に終わる。いつも角度が気になるアドラー1回ひねり逆手(E)では直接エンドー(B)に連続するという実施を見せるが、ややバタバタしたか。神本はD:6.9の構成だったが、全体として熟練度がまだまだという感じか、大過失があるわけではないがEスコアが伸びない。当初D:6.6の判定が出たが、その後修正された。
D | E | Pen | Score | |
IGNATYEV Nikita (RUS) | 6.8 | 8.650 | 15.450 | |
田中佑典 TANAKA Yusuke (JPN) | 6.7 | 8.600 | 15.300 | |
神本雄也 KAMOTO Yuya (JPN) | 6.9 | 8.350 | 15.250 |