2016年リオデジャネイロオリンピック：種目別鉄棒の演技構成

2016 Olympics Rio de Janeiro (BRA) EF HB Routine Guide

2016年リオデジャネイロオリンピック：種目別鉄棒の演技構成です。

動画は貼れるものが出てくれば貼るかもしれません。

#1 HAMBUECHEN Fabian (GER)

1.	カッシーナ	Cassina	G	II
2.	コールマン	Kolman	F	II
3.	伸身トカチェフ	Tkatchev Lay	D	II
4.	～リバルコ	+ Rybalko	D	I	(CV:0.1)
5.	アドラー1回ひねり片逆手	Jam 1/1 to MG	D	IV
6.	～ヤマワキ	+ Yamawaki	D	II	(CV:0.1)
7.	シュタルダーとび3/2ひねり大逆手	Stalder Hop 3/2 to El	E	III
8.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	IV
9.	後方とび車輪1回ひねり	Hop 1/1	C	I
10.	後方伸身2回宙返り2回ひねり下り	Double Back Lay 2/1	E	V

D:7.3
E:8.466
Score:15.766

コールマンをいい位置で掴む。ポゴレロフ(E)までの連続が見られなくなったのは寂しいが、熟練した大逆手の実施が光る。着地決まったかに見えたが、わずかに後ろにふらつく。しかしいきなりの高得点。


#2 ZONDERLAND Epke (NED)

1.	懸垂振り出し倒立	Stem	A	III
2.	エンドー1回ひねり大逆手	Endo 1/1 to El	D	III
3.	カッシーナ	Cassina	G	II
4.	コバチ〈落下して再試技〉	Kovacs	D	II	(CV:0.1)
5.	コールマン	Kolman	F	II
6.	シュタルダーとび3/2ひねり大逆手	Stalder Hop 3/2 to El	E	III	(CV:0.1)
7.	アドラー1回ひねり逆手	Jam 1/1 to UG	E	IV
8.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	IV
9.	後方とび車輪1回ひねり	Hop 1/1	C	I
10.	後方伸身2回宙返り2回ひねり下り	Double Back Lay 2/1	E	V

D:7.1
E:7.133
Score:14.233

素晴らしい高さのカッシーナからコバチに連続するが落下。コバチはやり直す。着地は相変わらずの強さを見せる。


#3 WILSON Nile (GBR)

1.	カッシーナ	Cassina	G	II
2.	コールマン	Kolman	F	II
3.	リバルコ	Rybalko	D	I
4.	アドラー1回ひねり逆手	Jam 1/1 to UG	E	IV	(CV:0.1)
5.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	IV
6.	伸身トカチェフ	Tkatchev Lay	D	II	(CV:0.1)
7.	トカチェフ	Tkatchev	C	II
8.	シュタルダー	Stalder	B	III
9.	後方とび車輪1回ひねり	Hop 1/1	C	I
10.	後方伸身2回宙返り2回ひねり下り	Double Back Lay 2/1	E	V

D:7.0 6.8
E:8.666
Score:15.666 15.466
ヨーロッパ選手権チャンピオン。すっかり鉄棒ファイナリストの顔になった。カッシーナ、コールマンをいい位置で掴む。しかし、アドラー1回ひねりが流れ、アドラーひねりからは伸身トカチェフに連続できなかった。やや躊躇いのある演技という印象だったが、全体としてはいい実施でEスコアが出る。着地は完璧に止める。


#4 MIKULAK Samuel (USA)

1.	カッシーナ	Cassina	G	II
2.	コールマン	Kolman	F	II
3.	後方とび車輪3/2ひねり	Hop 3/2 to MG	C	I
4.	アドラー1回ひねり片逆手	Jam 1/1 to MG	D	IV
5.	～ヤマワキ	+ Yamawaki	D	II	(CV:0.1)
6.	リンチ	Lynch	D	II
7.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	IV
8.	シュタルダー	Stalder	B	III
9.	後方とび車輪1回ひねり	Hop 1/1	C	I
10.	後方伸身2回宙返り2回ひねり下り	Double Back Lay 2/1	E	V

D:6.8
E:8.600
Score:15.400

予選はD:6.4。カッシーナ、コールマンを見せる。やや正確性には欠けるが勢いのある実施。着地わずかに跳ねる。


#5 VERNIAIEV Oleg (UKR)

1.	懸垂振り出し倒立	Stem	A	III
2.	ムニョス/ポッツォ	Munoz - Pozzo	E	II
3.	前方車輪ひねり	Front Giant 1/2	A	I
4.	モズニク	Moznik	E	II
5.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	IV
6.	～リンチ	+ Lynch	D	II	(CV:0.1)
7.	アドラー1回ひねり片逆手	Jam 1/1 to MG	D	IV
8.	～ヤマワキ	+ Yamawaki	D	II	(CV:0.1)
	エンドー〈失敗〉	Endo
9.	後方とび車輪1回ひねり	Hop 1/1	C	I
10.	後方伸身2回宙返り2回ひねり下り	Double Back Lay 2/1	E	V

D:6.3
E:7.066
Score:13.366

ムニョスやモズニクを見せるが、ヤマワキの後エンドーで上がれず。着地も手を手を突いてしまった。


#6 BARRETTO JUNIOR Francisco (BRA)

1.	ツォウ・リミン	Zou Limin	C	I
2.	モズニク	Moznik	E	II
3.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	IV
4.	～伸身トカチェフ	+ Tkatchev Lay	D	II	(CV:0.1)
5.	～リンチ	+ Lynch	D	II	(CV:0.2)
6.	アドラー1回ひねり逆手	Jam 1/1 to UG	E	IV
7.	～ヤマワキ	+ Yamawaki	D	II	(CV:0.1)
8.	エンドー1回ひねり大逆手	Endo 1/1 to El	D	III
9.	大逆手エンドー	Endo El	C	IV
10.	後方伸身2回宙返り1回ひねり下り	Double Back Lay 1/1	D	V

D:6.9
E:8.308
Score:15.208

アドラーひねりから伸身トカチェフ、リンチまで連続して組合せ加点を稼ぐ。地元の大歓声を得ていい演技を見せ、着地も止める。


#7 LARDUET Manrique (CUB)

1.	モズニク	Moznik	E	II
2.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	IV
3.	～伸身トカチェフ	+ Tkatchev Lay	D	II	(CV:0.1)
4.	～リンチ	+ Lynch	D	II	(CV:0.2)
5.	アドラー1回ひねり片逆手	Jam 1/1 to MG	D	IV
6.	～ヤマワキ	+ Yamawaki	D	II	(CV:0.1)
7.	シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手	Stalder Hop 3/2 to MG	D	III
8.	ツォウ・リミン	Zou Limin	C	I
9.	後方とび車輪1回ひねり	Hop 1/1	C	I
10.	フェドルチェンコ	Double Back Lay 3/1	F	V

D:7.0
E:8.033
Score:15.033

この選手も伸身トカチェフからリンチで0.2の組合せ加点を得ている。フェドルチェンコの下りは着地わずかに後ろに跳ねる。いい実施に見えたがEが伸びなかった。


#8 LEYVA Danell (USA)

1.	アドラー1回ひねり逆手	Jam 1/1 to UG	E	IV
2.	～ヤマワキ	+ Yamawaki	D	II	(CV:0.1)
3.	伸身コバチ	Kovacs Lay	E	II
4.	コールマン	Kolman	F	II
5.	シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手	Stalder Hop 3/2 to MG	D	III
6.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	IV
7.	～伸身トカチェフ	+ Tkatchev Lay	D	II	(CV:0.1)
8.	～リバルコ	+ Rybalko	D	I	(CV:0.1)
9.	エンドー1回ひねり大逆手	Endo 1/1 to El	D	III
10.	後方伸身2回宙返り2回ひねり下り	Double Back Lay 2/1	E	V

D:7.3
E:8.200
Score:15.500

最後にこの選手が登場。雄大な伸身コバチ、コールマンを見せる。アドラーひねりははまらなかったが力で伸身トカチェフに持っていった。着地はわずかに跳ねたが、見事にD:7.3を通した。


HAMBUECHEN Fabian (GER)
LEYVA Danell (USA)
WILSON Nile (GBR)

バレットやラルドゥエなどとび越し系で7点に迫るDスコアを出す選手もいますが、やはりカッシーナやコールマンでDスコアを上げられる選手が有利に戦いを進められます。アドラー1回ひねりを逆手で持つ選手が4人。地味な部分ですが、こういったところで難度を上げていくことも重要です。

最大の金メダル候補であるゾンダーランドが落下。金メダルはハンビュヘンとレイバのD:7.3対決となりました。ハンビュヘンは北京で銅、ロンドンで銀ときての見事な金メダル。銅メダルはウィルソン。躍進著しいイギリス男子はなんと今大会日本を上回るメダルを獲得しました。