2016年リオデジャネイロオリンピック：種目別ゆかの演技構成

2016 Olympics Rio de Janeiro (BRA) EF FX Routine Guide

2016年リオデジャネイロオリンピック：種目別ゆかの演技構成です。

動画は貼れるものが出てくれば貼るかもしれません。

#1 内村航平 UCHIMURA Kohei (JPN)

1.	後方宙返り7/2ひねり	Back 7/2	E	III
2.	～前方宙返り3/2ひねり	+ Front 3/2	C	II	(CV:0.1)
3.	前方宙返り1回ひねり	Front 1/1	C	II
4.	～前方宙返り5/2ひねり	+ Front 5/2	E	II	(CV:0.1)
5.	後方宙返り5/2ひねり	Back 5/2	D	III
6.	～前方宙返り2回ひねり	+ Front 2/1	D	II	(CV:0.2)
7.	後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり	Double Back 2/1	E	III
8.	フェドルチェンコ	Fedorchenko	C	I
9.	トーマス	Thomas	D	IV
10.	後方宙返り3回ひねり	Back 3/1	D	III

D:6.9
E:8.641
Pen:0.3
Score:15.241

最初のタンブリングで着地が動きなんとも珍しい両足ラインオーバー。その後も着地がわずかずつ動いてしまう。


#2 HYPOLITO Diego (BRA)

1.	後方宙返り3/2ひねり	Back 3/2	C	III
2.	～前方宙返り5/2ひねり	+ Front 5/2	E	II	(CV:0.1)
3.	後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り	Arabian Double	D	IV
4.	～前方宙返り1回ひねり	+ Front 1/1	C	II	(CV:0.1)
5.	後ろとびひねり前方屈身2回宙返り	Arabian Double Pk	E	IV
6.	力十字倒立	Press to Japanese Hdst	C	I
7.	後方宙返り5/2ひねり	Back 5/2	D	III
8.	～前方宙返り2回ひねり	+ Front 2/1	D	II	(CV:0.2)
9.	トーマス	Thomas	D	IV
10.	後方宙返り3回ひねり	Back 3/1	D	III

D:6.8
E:8.733
Score:15.533

2本目にアラビアンダブルから前方1回という独特の連続が入った構成。全体として演技をよくまとめる。


#3 WHITLOCK Max (GBR)

1.	前方宙返り1回ひねり	Front 1/1	C	II
2.	～前方宙返り5/2ひねり	+ Front 5/2	E	II	(CV:0.1)
3.	後方宙返り7/2ひねり	Back 7/2	E	III
	～前方宙返りひねり	+ Front 1/2	B	II	(CV:0.1)
4.	シュピンデル・ゴゴラーゼ	1/1 Spindle to Gogoladze	D	I
5.	開脚旋回倒立とび1回ひねり開脚旋回	Gogoladze Hop 1/1	D	I
6.	力十字倒立	Press to Japanese Hdst	C	I
7.	後方宙返り5/2ひねり	Back 5/2	D	III
8.	～前方宙返り3/2ひねり	+ Front 3/2	C	II	(CV:0.1)
9.	コロブチンスキー	Thomas Lay	E	IV
10.	後方宙返り3回ひねり	Back 3/1	D	III

D:6.8
E:8.833
Score:15.633

2015年から変わらない構成。丁寧に演技を通し、同じDスコアのイポリトを0.1上回る。


#4 THOMAS Kristian (GBR)

1.	テンポ宙返り	Whip Back	B	III
2.	～後ろとびひねり前方屈身2回宙返り	+ Arabian Double Pk	E	IV	(CV:0.1)
3.	前方宙返り2回ひねり	Front 2/1	D	II
4.	～前方宙返り1回ひねり	+ Front 1/1	C	II	(CV:0.1)
5.	後方宙返り5/2ひねり	Back 5/2	D	III
6.	～前方宙返りひねり	+ Front 1/2	B	II	(CV:0.1)
7.	伸身マリニチ	Marinich Lay	D	II
8.	フェドルチェンコ	Fedorchenko	C	I
9.	力十字倒立	Press to Japanese Hdst	C	I
10.	後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り	Arabian Double	D	IV

D:6.2
E:8.858
Score:15.058

テンポからの屈身アラビアンダブルで入る。Dスコアは高くないが長身で迫力のあるゆか。8.9に迫る高いEスコアを出す。


#5 OYAKAWA MARIANO Arthur (BRA)

1.	前方屈身2回宙返り	Double Front Pk	E	II
	～前方かかえ込み宙返り	+ Front	A	II	(CV:0.1)
2.	コリバノフ	Kolyvanov	F	III
3.	力十字倒立	Press to Japanese Hdst	C	I
4.	倒立から伸膝前転脚前挙支持経過倒立	Endo Roll Pk to Hdst	C	I
5.	コロブチンスキー	Thomas Lay	E	IV
6.	前方宙返り2回ひねり	Front 2/1	D	II
7.	～前方宙返りひねり	+ Front 1/2	B	II	(CV:0.1)
8.	後方宙返り5/2ひねり	Back 5/2	D	III
9.	～前方宙返り1回ひねり	+ Front 1/1	C	II	(CV:0.1)
10.	後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり	Double Back 1/1	D	III

D:6.7
E:8.733
Score:15.433

1本目に前方屈身ダブルから前宙の連続をきれいに決めると、2本目に久々のコリバノフ（後方伸身宙返り2回ひねり屈身宙返り）を見せる。演技をよくまとめ満足そうな笑顔を見せる。


#6 DALTON Jacob (USA)

1.	タマヨ	Arabian Double Lay	F	IV
2.	テンポ宙返り	Whip Back	B	III
3.	～後ろとびひねり前方屈身2回宙返り	+ Arabian Double Pk	E	IV	(CV:0.1)
4.	後方宙返り3/2ひねり	Back 3/2	C	III
5.	～前方宙返り2回ひねり	+ Front 2/1	D	II	(CV:0.1)
6.	力十字倒立	Press to Japanese Hdst	C	I
7.	後方宙返り5/2ひねり	Back 5/2	D	III
8.	～前方宙返り1回ひねり	+ Front 1/1	C	II	(CV:0.1)
9.	コロブチンスキー	Thomas Lay	E	IV
10.	後方宙返り3回ひねり	Back 3/1	D	III

D:6.7
E:8.433
Score:15.133

タマヨ（後ろとびひねり前方伸身2回宙返り）から入る。このオリンピックサイクルはずっとこの構成で変わっていない。着地をおおむねまとめるが、最後に動いてしまい、決まらなかった印象を残してしまったか。


#7 白井健三 SHIRAI Kenzo (JPN)

1.	後方宙返り7/2ひねり	Back 7/2	E	III
2.	～前方宙返り2回ひねり	+ Front 2/1	D	II	(CV:0.2)
3.	リ・ジョンソン	Double Back 3/1	G	III
4.	倒立から伸膝前転脚前挙支持経過倒立	Endo Roll Pk to Hdst	C	I
5.	前方宙返り1回ひねり	Front 1/1	C	II
6.	～シライ2	+ Front 3/1	F	II	(CV:0.1)
7.	後方宙返り5/2ひねり	Back 5/2	D	III
8.	～前方宙返り5/2ひねり	+ Front 5/2	E	II	(CV:0.2)
9.	側方宙返り1回ひねり	Side 1/1	C	IV
10.	シライ/グエン	Back 4/1	F	III

D:7.6
E:7.766
Score:15.366

最初の着地をなんとか止め、続くリ・ジョンソンを雄大に決める。これはもう間違いないと思われたが、シライ2の着地があわやというほど低くなり、次のタンブリングでは前に大きく2歩動いてしまう。やはり後方5/2～前方5/2のこの連続が白井の課題であり続けている。


#8 MIKULAK Samuel (USA)

1.	後方宙返り5/2ひねり	Back 5/2	D	III
2.	～前方かかえ込み2回宙返り	+ Double Front	D	II	(CV:0.2)
3.	前方宙返り1回ひねり	Front 1/1	C	II
4.	～前方宙返り5/2ひねり	+ Front 5/2	E	II	(CV:0.1)
5.	開脚旋回倒立とび1回ひねり開脚旋回	Gogoladze Hop 1/1	D	I
6.	後方宙返り3/2ひねり	Back 3/2	C	III
7.	～前方宙返り3/2ひねり	+ Front 3/2	C	II
8.	後方宙返り2回ひねり	Back 2/1	C	III
9.	コロブチンスキー	Thomas Lay	E	IV
10.	後方宙返り3回ひねり	Back 3/1	D	III

D:6.6
E:7.833
Pen:0.1
Score:14.333

後方5/2～前方ダブルという力強いD+Dの連続から入る。着地の強い選手だが、今日はあまり決まらない。7は本来は前方2回(D)で予定のDスコアは6.8。ブラジルのメダルを期待する大歓声の中、やりにくかったか。


WHITLOCK Max (GBR)
HYPOLITO Diego (BRA)
OYAKAWA MARIANO Arthur (BRA)

日本、イギリス、アメリカ、ブラジルから2人ずつ決勝進出。Dスコアは白井を除くと6.7～6.9に固まっており、いかに白井のD:7.6がずば抜けた構成かが分かります。しかし、その白井がミスを出してまさかの4位。団体決勝ではよい演技を見せていただけに残念です。内村も痛いラインオーバーで5位に沈みました。

その結果、金メダルはウィットロックの手中に。2015年世界選手権2位の実力者とはいえ、さすがに予想外の結果でした。そしてブラジル勢が大歓声の中、銀メダル、銅メダル。地の利もあったでしょうが、ともにいい演技を見せて素晴らしい結果を出しました。