鉄棒の珍しい連続技(その2) |
鉄棒の珍しい連続技という記事を書いたのはもう2年半以上前のことです。当時は2013年のルール改訂後間もない時期であり、組合せ加点の変更による影響もまだ未知数の頃でした。
時は流れ2015年も残りわずか。いよいよ来年はオリンピックですが、手放し技の連続はやはり難しいのでしょう。思ったよりは増えてこなかったというのが個人的な印象です。一方、バー上の技と手放し技の連続は今なお盛んに行われています。アドラー1回ひねり~ヤマワキ(D/E+D)は相変わらずよく実施されており、アドラーひねり~リンチ(D+D)がそれに次ぐ新たな定番となりつつあります。
そこで今回は2013年以降に出現したバー上の技と手放し技の連続を集めてみました。
リバルコ~ゲイロード(D+D) Rybalko + Gayload
ヴラシオス・マラス(ギリシャ)の実施。前方系の手放し技であるゲイロードやペガンが得意で、エンドー1回ひねり大逆手~ゲイロード(D+D)を実施したこともある。
アドラーひねり~スアレス(D+F) Jam 1/2 + Suarez
ただでさえ珍しいスアレス(伸身ピアッティ1回ひねり)をアドラーひねりから連続する。森赳人が2013年の全日本種目別選手権で実施。
アドラー1回ひねり~ムニョス(D+E) Jam 1/1 + Munoz
オレグ・ベルニャイエフ(ウクライナ)が2013年に実施した組合せ。最近は実施していない。
アドラーとび倒立~ヤマワキ(D+D) Jam Hop + Yamawaki
ルドヴィコ・エダーリ(イタリア)が2015年のヨーロッパ選手権で実施。アドラーとび倒立は以前は「逆手(順手)」という表記だったが、2015年の通達で「片逆手」が表記に加えられている。
アドラーとび倒立~ムニョス(D+E) Jam Hop + Munoz
そのエダーリが世界選手権ではアドラーとび倒立からムニョスにつなげてきた。アドラーとび倒立は以前から実施しており得意だった様子。
大逆手エンドー1回ひねり逆手~ヤマワキ(D+D) Endo El 1/1 to UG + Yamawaki
アフマド・アルディヤニ(カタール)の非常に珍しい組合せ。大逆手エンドー1回ひねり逆手からの連続は見たことがない。
前回の記事で組合せは出尽くした感があると書いたとおり、新たに出てくる組合せはもはや相当マニアックなものばかりです(笑)。マラスのゲイロードや森のスアレスは、彼らならではという感じ。ベルニャイエフやエダーリはヤマワキを単独で構成に入れているのにわざわざムニョスと組み合わせています。
練習動画ではアドラー1回ひねり~ウェルストロム(D+E)やアドラーひねり~シャハム(D+G)なんてのも目にします。手放し技の迫力ある連続もいいですが、個人的にはこれらバー上の技からの珍しい連続技は大好き。今後、さらなるマニアックな組合せが実施されることをひそかに期待しています。
他はアドハーシャオルイチとかw
もう離れ技が珍しいものを使わないと組み合わされなさそうですね。
確かに手放し技を珍しいものにすればまだ思いつきますが、ここはやはりバー上の技で工夫したものが見てみたいですね。その意味では今回アドラーとび倒立からという組合せが出たのはちょっと革新的でした。
アドラーとび倒立からの組み合わせは初めて見ました。
アドラーとび倒立は片逆手でもいいことになったのなら、ツォウ・リミンも両逆手のみなのか片逆手でもいいのか公式からの見解が欲しいところです。
私も、ついでにツォウ・リミンもはっきりさせて欲しかったなぁとは思いました。