2015年 04月 30日
ヤン・テヨン - 2004年アテネオリンピック:個人総合平行棒の演技 |
YANG Tae-Young (KOR)
2004 Olympics Athens (GRE) AA PB
2004年のアテネオリンピックで起きた採点トラブルについて触れておきます。まずは個人総合における誤審です。
それはヤン・テヨン(韓国)の平行棒の演技でした。見てのとおりSV:10.0の演技構成でしたが、何を間違えたかSV:9.9の演技として採点されてしまいました。
SV:9.9 (正しくはSV:10.0 加点:1.2/1.2)
Score:9.712
アテネでは団体決勝において冨田洋之の鉄棒がSV:9.9のところをSV:10.0で採点されたということもありましたが、これはメダルの色には何ら影響はありませんでした。しかし、この個人総合ではわけが違いました。なぜなら最終的な順位が以下のとおりだったからです。
ヤン・テヨンの平行棒が正しく採点されていれば合計点は57.874となり、金メダルのポール・ハムを上回っていたことになります。もちろん韓国チームは抗議しましたが、表彰式の後だったため時すでに遅し。誤審であることが確認され、審判員の資格停止などの処分が下されたものの、順位が覆ることはありませんでした。その後、この問題はCAS(スポーツ仲裁裁判所)にも申立されましたが、同じ結果で決着しています。
2004 Olympics Athens (GRE) AA PB
2004年のアテネオリンピックで起きた採点トラブルについて触れておきます。まずは個人総合における誤審です。
それはヤン・テヨン(韓国)の平行棒の演技でした。見てのとおりSV:10.0の演技構成でしたが、何を間違えたかSV:9.9の演技として採点されてしまいました。
難度加点 | 組合せ加点 | |||
後ろ振り上がり倒立 | B | II | ||
棒下宙返り倒立 | D | III | 0.1 | |
~屈身ベーレ | SE | III | 0.3 | 0.2 |
ヒーリー | D | I | 0.1 | |
~前方開脚5/4宙返り腕支持 | D | I | 0.1 | 0.1 |
ベーレ | E | III | 0.2 | |
伸腕屈身力倒立 | B | IV | ||
後方屈身2回宙返り下り | D | V | 0.1 |
SV:9.9 (正しくはSV:10.0 加点:1.2/1.2)
Score:9.712
アテネでは団体決勝において冨田洋之の鉄棒がSV:9.9のところをSV:10.0で採点されたということもありましたが、これはメダルの色には何ら影響はありませんでした。しかし、この個人総合ではわけが違いました。なぜなら最終的な順位が以下のとおりだったからです。
HAMM Paul (USA) | 57.823 |
KIM Dae-Eun (KOR) | 57.811 |
YANG Tae-Young (KOR) | 57.774 |
ヤン・テヨンの平行棒が正しく採点されていれば合計点は57.874となり、金メダルのポール・ハムを上回っていたことになります。もちろん韓国チームは抗議しましたが、表彰式の後だったため時すでに遅し。誤審であることが確認され、審判員の資格停止などの処分が下されたものの、順位が覆ることはありませんでした。その後、この問題はCAS(スポーツ仲裁裁判所)にも申立されましたが、同じ結果で決着しています。
by kaki_aqr
| 2015-04-30 21:00
| 10.0点制 10.0 System
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