2015年 04月 23日
2015年ヨーロッパ選手権:種目別跳馬の演技構成 |
2015 Europeans Montpellier (FRA) EF VT Routine Guide
2015年のヨーロッパ選手権・モンペリエ大会:種目別跳馬の演技構成です。
動画は再生リストになっています。1本目の動画が終わると2本目の動画に続きます。
#1 FAHRIG Matthias (GER)
1本目のドラグレスクは着地が完全に潰れてしまい、体ごとマットの外にまで出てしまう。2本目も右足が大きく動いてマットから外れ、その勢いで左足も出て両足ラインオーバーとなる。
#2 ABLIAZIN Denis (RUS)
ゆか、つり輪、跳馬の3種目でどんどん難度を上げていくモンスター選手。今回はついにリ・セグァンを取り入れる。しかし着地は大きく跳ねて両足ラインオーバー。1本目はこれまでル・ユーフをまとめていたため、どこまでこの新技の完成度を高められるかがカギ。2本目、得意のリ・シャオペンも低い着地となる。足を痛めた様子で、経過が気になる。
#3 NAGORNYY Nikita (RUS)
1997年生まれの18歳。2014年の南寧ユースオリンピックで個人総合銀メダル、種目別で金メダルを3つ獲ったロシアの新星。1本目のドラグレスクをまとめると、2本目に着手姿勢と高さの際立つドリッグスを決め、なんとアブリャジンを上回るスコアを出す。
#4 MEDVEDEV Andrey (ISR)
2014年のヨーロッパ選手権ではローチェだったが、今回はブラニクに挑む。しかし、着地で尻もちを突いてしまった上、後半は完全に膝が曲がってローチェ判定となってしまう。2本目のル・ユーフも大きく着地が乱れる。
#5 THOMAS Kristian (GBR)
1本目は得意の屈身メリサニディス。高い跳越に見えたが着地は低い姿勢になり、右手をライン外に突いた上、左足も大きく前に出てラインを割ってしまう。片手と片足のラインオーバーは0.3のペナルティとなる。2本目のローチェは1歩でまとめる。
#6 RADIVILOV Igor (UKR)
1本目は大きなドラグレスク。着地を小さな跳ねに抑える。2本目のル・ユーフも雄大だったが、跳越が大きく左に逸れて両足ラインオーバーとなってしまう。それでもEスコアは高くアブリャジンと同点の2位に躍り出る。
#7 DAVTYAN Artur (ARM)
唯一人ヨー2とロペスというD:6.0のひねり系を揃えてきた。ともに姿勢のいい跳越だったが、ヨー2は両足ラインオーバー、ロペスはややひねり不足気味で片足ラインオーバーとなってしまった。
#8 GISCHARD Benjamin (SUI)
この選手も2本ともひねり系だが、Dスコアはともに5.6。1本目で尻もちを突いてしまう。2本目も後ろに大きめの1歩。
NAGORNYY Nikita (RUS)
ABLIAZIN Denis (RUS)
RADIVILOV Igor (UKR)
D:6.0以上を2本揃えてきたのは3人。2回宙返り系を跳ぶにせよ、ひねり系を跳ぶにせよ難度の高い跳越を2本揃えるのは大変なことです。そんな中、難度を上げて世界のトップ戦線をリードするアブリャジンの意気込みは素晴らしいものがあります。しかし、今回優勝したのは2本目がD:5.6だった後輩のナゴルニーでした。健闘するとは思っていましたが、誰がここまでの結果を予想したでしょうか。
2015年のヨーロッパ選手権・モンペリエ大会:種目別跳馬の演技構成です。
動画は再生リストになっています。1本目の動画が終わると2本目の動画に続きます。
#1 FAHRIG Matthias (GER)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ドラグレスク | Hdsp Double Front 1/2 | 6.0 | 7.600 | 0.3 | 13.300 |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ドリッグス | Kasamatsu Lay 3/2 | 5.6 | 8.733 | 0.3 | 14.033 |
Total: | 13.666 |
1本目のドラグレスクは着地が完全に潰れてしまい、体ごとマットの外にまで出てしまう。2本目も右足が大きく動いてマットから外れ、その勢いで左足も出て両足ラインオーバーとなる。
#2 ABLIAZIN Denis (RUS)
D | E | Pen | Score | |||
1. | リ・セグァン | Kasamatsu Double | 6.4 | 8.800 | 0.3 | 14.900 |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | リ・シャオペン | RO 1/2 Hdsp Front Lay 5/2 | 6.2 | 9.066 | 15.266 | |
Total: | 15.083 |
ゆか、つり輪、跳馬の3種目でどんどん難度を上げていくモンスター選手。今回はついにリ・セグァンを取り入れる。しかし着地は大きく跳ねて両足ラインオーバー。1本目はこれまでル・ユーフをまとめていたため、どこまでこの新技の完成度を高められるかがカギ。2本目、得意のリ・シャオペンも低い着地となる。足を痛めた様子で、経過が気になる。
#3 NAGORNYY Nikita (RUS)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ドラグレスク | Hdsp Double Front 1/2 | 6.0 | 9.266 | 15.266 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ドリッグス | Kasamatsu Lay 3/2 | 5.6 | 9.333 | 14.933 | |
Total: | 15.099 |
1997年生まれの18歳。2014年の南寧ユースオリンピックで個人総合銀メダル、種目別で金メダルを3つ獲ったロシアの新星。1本目のドラグレスクをまとめると、2本目に着手姿勢と高さの際立つドリッグスを決め、なんとアブリャジンを上回るスコアを出す。
#4 MEDVEDEV Andrey (ISR)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ローチェ | Hdsp Double Front | 5.6 | 7.766 | 13.366 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ル・ユーフ | Tsukahara Double Pk | 6.0 | 8.400 | 0.1 | 14.300 |
Total: | 13.833 |
2014年のヨーロッパ選手権ではローチェだったが、今回はブラニクに挑む。しかし、着地で尻もちを突いてしまった上、後半は完全に膝が曲がってローチェ判定となってしまう。2本目のル・ユーフも大きく着地が乱れる。
#5 THOMAS Kristian (GBR)
D | E | Pen | Score | |||
1. | 屈身メリサニディス | Yurchenko Double Pk | 6.0 | 8.733 | 0.3 | 14.433 |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ローチェ | Hdsp Double Front | 5.6 | 8.966 | 14.566 | |
Total: | 14.499 |
1本目は得意の屈身メリサニディス。高い跳越に見えたが着地は低い姿勢になり、右手をライン外に突いた上、左足も大きく前に出てラインを割ってしまう。片手と片足のラインオーバーは0.3のペナルティとなる。2本目のローチェは1歩でまとめる。
#6 RADIVILOV Igor (UKR)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ドラグレスク | Hdsp Double Front 1/2 | 6.0 | 9.266 | 15.266 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ル・ユーフ | Tsukahara Double Pk | 6.0 | 9.200 | 0.3 | 14.900 |
Total: | 15.083 |
1本目は大きなドラグレスク。着地を小さな跳ねに抑える。2本目のル・ユーフも雄大だったが、跳越が大きく左に逸れて両足ラインオーバーとなってしまう。それでもEスコアは高くアブリャジンと同点の2位に躍り出る。
#7 DAVTYAN Artur (ARM)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ヨー2 | Hdsp Front Lay 5/2 | 6.0 | 9.058 | 0.3 | 14.758 |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ロペス | Kasamatsu Lay 2/1 | 6.0 | 8.908 | 0.1 | 14.808 |
Total: | 14.783 |
唯一人ヨー2とロペスというD:6.0のひねり系を揃えてきた。ともに姿勢のいい跳越だったが、ヨー2は両足ラインオーバー、ロペスはややひねり不足気味で片足ラインオーバーとなってしまった。
#8 GISCHARD Benjamin (SUI)
D | E | Pen | Score | |||
1. | 前転とび前方伸身宙返り2回ひねり | Hdsp Front Lay 2/1 | 5.6 | 8.000 | 13.600 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ドリッグス | Kasamatsu Lay 3/2 | 5.6 | 9.166 | 14.766 | |
Total: | 14.183 |
この選手も2本ともひねり系だが、Dスコアはともに5.6。1本目で尻もちを突いてしまう。2本目も後ろに大きめの1歩。
NAGORNYY Nikita (RUS)
ABLIAZIN Denis (RUS)
RADIVILOV Igor (UKR)
D:6.0以上を2本揃えてきたのは3人。2回宙返り系を跳ぶにせよ、ひねり系を跳ぶにせよ難度の高い跳越を2本揃えるのは大変なことです。そんな中、難度を上げて世界のトップ戦線をリードするアブリャジンの意気込みは素晴らしいものがあります。しかし、今回優勝したのは2本目がD:5.6だった後輩のナゴルニーでした。健闘するとは思っていましたが、誰がここまでの結果を予想したでしょうか。
by kaki_aqr
| 2015-04-23 22:00
| ヨーロッパ選手権 EC EF
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