2015年 04月 20日
2015年ヨーロッパ選手権:種目別ゆかの演技構成 |
2015 Europeans Montpellier (FRA) EF FX Routine Guide
2015年のヨーロッパ選手権・モンペリエ大会:種目別ゆかの演技構成です。
#1 BELYAVSKIY David (RUS)
D:6.6
E:8.466
Score:15.066
2014年のヨーロッパ選手権の構成を踏襲しているが、大技を再びコリバノフ(後方伸身宙返り2回ひねり屈身宙返り)に戻してきた。着地は後ろに1歩さがるが素晴らしい高さの宙返りを見せる。着地はあまり止まらなかったが、演技をまとめていきなり15点を超える高い得点を出す。
#2 ZAPATA SANTANA Rayderley Miguel (ESP)
D:6.7
E:7.500
Score:14.200
2014年の世界選手権でも決勝に進出したゆかの強い選手。構成はそのときとほぼ同じだが、5が前方ダブル(D)から2回ひねりになっている。なんと計時にミスがあったようで9にいく前に7秒ほども早く60秒タイマーが鳴り、焦って実施した終末技で手を突いてしまう。
#3 BRAEGGER Pablo (SUI)
D:6.5
E:8.541
Pen:0.1
Score:14.941
E難度の前方5/2ひねりから入る。続く対角線でのビッグタンブリングもE難度の新月面。3~4の連続でラインをわずかに割ってしまった。
#4 SHATILOV Alexander (ISR)
D:6.5
E:8.433
Score:14.933
つい先日のリュブリャナでのワールドチャレンジカップではなんと最初にシライ2(F)を見せたが、今回は2回ひねりにとどめている。せっかくの種目別決勝なのでチャレンジしてほしかった気もする。着地はあまり止まらなかった。
#5 THOMAS Kristian (GBR)
D:6.2
E:8.966
Score:15.166
シャティロフほどではないが身長180cmとこれまた長身で迫力のある演技を行う選手。伸身マリニチは珍しいがイギリスやフランスに実施する選手が多い。種目別クラスとしてはDスコアは高くないが着地をよく我慢して高いEスコアを出す。
#6 MARKOVIC Tomislav (CRO)
D:6.3
E:8.533
Score:14.833
ワールドカップの常連だが、ヨーロッパ選手権での決勝進出はおそらく初めて。ひねり技主体の構成で、後半に1つの対角線で2つのタンブリングを行うという独特の演技を見せる。
#7 DEURLOO Bart (NED)
D:6.5
E:8.366
Score:14.866
2回宙返りが多く入る力強い構成。テンポひねりを使うのも珍しい。着地が止まらずEスコアは伸びなかった。
#8 KOROSTELJEV Andrej (CRO)
D:6.4
E:6.333
Pen:0.3
Score:12.433
前方ダブルの着地などはよかったが、4~5の連続で着地が大きく乱れてしまい組合せ加点が付かなかった。最後の3回ひねりでも両手を突いてしまう。
#Rerun ZAPATA SANTANA Rayderley Miguel (ESP)
D:6.7
E:8.300
Pen:0.1
Score:14.900
サパタに再試技が認められた。構成は1回目の演技と同じ。伸身新月面でラインオーバーしてしまう。このラインオーバーが得点に反映されず一旦は15.000で3位との表示が出るが、その後修正され5位になってしまう。計時ミスから始まり、このハードな構成の演技を2度もやった上にぬか喜びさせられるというサパタにとっては散々のヨーロッパ選手権になってしまった。
THOMAS Kristian (GBR)
BELYAVSKIY David (RUS)
BRAEGGER Pablo (SUI)
ひねり系のみの構成はマルコビッチだけで、2回宙返りを複数入れている選手が多くなっています。2回宙返りではアラビアンダブルの実施が多いため、コリバノフや新月面が入る構成は一際目を引く気がします。グループIはフェドルチェンコと十字倒立が大半となっています。
今回のヨーロッパ選手権では実力者が予選落ちするという波乱が続出しました。ゆかでもマックス・ウィットロック(イギリス)やデニス・アブリャジン(ロシア)が決勝進出を逃しています。そんな中、Dスコアが最も低かったトーマスがEスコアを稼いで優勝。7位までその差0.333という接戦を実施で制しています。そして、返す返すもサパタは気の毒でした。
2015年のヨーロッパ選手権・モンペリエ大会:種目別ゆかの演技構成です。
#1 BELYAVSKIY David (RUS)
1. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
3. | コリバノフ | Kolyvanov | F | III | |
4. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
5. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
6. | 後ろとびひねり前方屈身2回宙返り | Arabian Double Pk | E | IV | |
7. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
8. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
9. | トーマス | Thomas | D | IV | |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
D:6.6
E:8.466
Score:15.066
2014年のヨーロッパ選手権の構成を踏襲しているが、大技を再びコリバノフ(後方伸身宙返り2回ひねり屈身宙返り)に戻してきた。着地は後ろに1歩さがるが素晴らしい高さの宙返りを見せる。着地はあまり止まらなかったが、演技をまとめていきなり15点を超える高い得点を出す。
#2 ZAPATA SANTANA Rayderley Miguel (ESP)
1. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方屈身2回宙返り | + Double Front Pk | E | II | (CV:0.1) |
3. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり | Double Back Lay 2/1 | F | III | |
4. | 前方宙返り1回ひねり | Front 1/1 | C | II | |
5. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
6. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
7. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
8. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
9. | コロブチンスキー | Thomas Lay | E | IV | |
10. | 後方伸身2回宙返り | Double Back Lay | D | III |
D:6.7
E:7.500
Score:14.200
2014年の世界選手権でも決勝に進出したゆかの強い選手。構成はそのときとほぼ同じだが、5が前方ダブル(D)から2回ひねりになっている。なんと計時にミスがあったようで9にいく前に7秒ほども早く60秒タイマーが鳴り、焦って実施した終末技で手を突いてしまう。
#3 BRAEGGER Pablo (SUI)
1. | 前方宙返り5/2ひねり | Front 5/2 | E | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III | |
3. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
4. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
5. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
6. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
7. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
8. | 倒立から伸膝前転脚前挙支持経過倒立 | Endo Roll Pk to Hdst | C | I | |
9. | トーマス | Thomas | D | IV | |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
D:6.5
E:8.541
Pen:0.1
Score:14.941
E難度の前方5/2ひねりから入る。続く対角線でのビッグタンブリングもE難度の新月面。3~4の連続でラインをわずかに割ってしまった。
#4 SHATILOV Alexander (ISR)
1. | 前方宙返り2回ひねり | Front 2/1 | D | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
3. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
4. | ~前方宙返り5/2ひねり | + Front 5/2 | E | II | (CV:0.1) |
5. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
6. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
7. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
8. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | IV | |
9. | トーマス | Thomas | D | IV | |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり | Double Back 1/1 | D | III |
D:6.5
E:8.433
Score:14.933
つい先日のリュブリャナでのワールドチャレンジカップではなんと最初にシライ2(F)を見せたが、今回は2回ひねりにとどめている。せっかくの種目別決勝なのでチャレンジしてほしかった気もする。着地はあまり止まらなかった。
#5 THOMAS Kristian (GBR)
1. | テンポ宙返り | Whip Back | B | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~後ろとびひねり前方屈身2回宙返り | + Arabian Double Pk | E | IV | (CV:0.1) |
3. | 前方宙返り2回ひねり | Front 2/1 | D | II | |
4. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
5. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
6. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
7. | 伸身マリニチ | Marinich Lay | D | II | |
8. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
9. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
10. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | IV |
D:6.2
E:8.966
Score:15.166
シャティロフほどではないが身長180cmとこれまた長身で迫力のある演技を行う選手。伸身マリニチは珍しいがイギリスやフランスに実施する選手が多い。種目別クラスとしてはDスコアは高くないが着地をよく我慢して高いEスコアを出す。
#6 MARKOVIC Tomislav (CRO)
1. | 前方宙返り2回ひねり | Front 2/1 | D | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
3. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
4. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
5. | 前方宙返り5/2ひねり | Front 5/2 | E | II | |
6. | トーマス | Thomas | D | IV | |
7. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
8. | 後方宙返り2回ひねり | Back 2/1 | C | III | |
9. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
D:6.3
E:8.533
Score:14.833
ワールドカップの常連だが、ヨーロッパ選手権での決勝進出はおそらく初めて。ひねり技主体の構成で、後半に1つの対角線で2つのタンブリングを行うという独特の演技を見せる。
#7 DEURLOO Bart (NED)
後方宙返りひねり | Back 1/2 | B | III | ||
1. | ~前方かかえ込み2回宙返り | + Double Front | D | II | (CV:0.1) |
2. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
3. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
4. | 後ろとびひねり前方屈身2回宙返り | Arabian Double Pk | E | IV | |
5. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
6. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
7. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
8. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
9. | トーマス | Thomas | D | IV | |
10. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | IV |
D:6.5
E:8.366
Score:14.866
2回宙返りが多く入る力強い構成。テンポひねりを使うのも珍しい。着地が止まらずEスコアは伸びなかった。
#8 KOROSTELJEV Andrej (CRO)
1. | 後ろとびひねり前方屈身2回宙返り | Arabian Double Pk | E | IV | |
---|---|---|---|---|---|
2. | コロブチンスキー | Thomas Lay | E | IV | |
3. | 前方かかえ込み2回宙返り | Double Front | D | II | |
4. | 前方宙返り2回ひねり | Front 2/1 | D | II | |
5. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.0) |
6. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | IV | |
7. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
8. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
9. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
D:6.4
E:6.333
Pen:0.3
Score:12.433
前方ダブルの着地などはよかったが、4~5の連続で着地が大きく乱れてしまい組合せ加点が付かなかった。最後の3回ひねりでも両手を突いてしまう。
#Rerun ZAPATA SANTANA Rayderley Miguel (ESP)
D:6.7
E:8.300
Pen:0.1
Score:14.900
サパタに再試技が認められた。構成は1回目の演技と同じ。伸身新月面でラインオーバーしてしまう。このラインオーバーが得点に反映されず一旦は15.000で3位との表示が出るが、その後修正され5位になってしまう。計時ミスから始まり、このハードな構成の演技を2度もやった上にぬか喜びさせられるというサパタにとっては散々のヨーロッパ選手権になってしまった。
THOMAS Kristian (GBR)
BELYAVSKIY David (RUS)
BRAEGGER Pablo (SUI)
ひねり系のみの構成はマルコビッチだけで、2回宙返りを複数入れている選手が多くなっています。2回宙返りではアラビアンダブルの実施が多いため、コリバノフや新月面が入る構成は一際目を引く気がします。グループIはフェドルチェンコと十字倒立が大半となっています。
今回のヨーロッパ選手権では実力者が予選落ちするという波乱が続出しました。ゆかでもマックス・ウィットロック(イギリス)やデニス・アブリャジン(ロシア)が決勝進出を逃しています。そんな中、Dスコアが最も低かったトーマスがEスコアを稼いで優勝。7位までその差0.333という接戦を実施で制しています。そして、返す返すもサパタは気の毒でした。
by kaki_aqr
| 2015-04-20 22:00
| ヨーロッパ選手権 EC EF
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