2014年 05月 30日
2014年ヨーロッパ選手権:種目別あん馬の演技構成 |
2014 Europeans Sofia (BUL) EF PH Routine Guide
2014年のヨーロッパ選手権・ソフィア大会:種目別あん馬の演技構成です。
#1 BERTONCELJ Saso (SLO)
D:6.5
E:8.966
Score:15.466
いつもコンバインで失敗するイメージがあるが、今回はきれいに決める。こうなると基本的に旋回の質は高いため、Eスコアも伸びてくる。
#2 VERNIAIEV Oleg (UKR)
D:6.7
E:7.433
Score:14.133
ブスナリを狙うがひねり戻ってきたところでポメルにタッチして落下してしまう。セア倒立が2つ、最後もE難度とかなり高い種目別用の構成だったが、通すことができなかった。
#3 UDE Filip (CRO)
D:6.4
E:7.366
Score:13.766
停滞はあったがブスナリを決める。体を伸ばした旋回で順調に演技を進めていたが、後半ウ・グォニアンで落下。
#4 MIKHALITSYN Vasili (BLR)
D:6.1
E:7.166
Score:13.266
脚が長く体線のきれいなあん馬を見せる選手。後半シバドで落下してしまう。やり直すがこれが認定されていないのか、D:6.1の判定。
#5 BERKI Krisztian (HUN)
D:6.9
E:8.733
Score:15.633
ここ一番の場面で見せる横向きシュピンデルの後は、セア倒立を2つ入れるという新しい構成(マジャール・シュピンデル(D)を除いている)。コンバインで脚が乱れる。あん部馬背でのロシアン転向は1080°を意図していたと思われるが、これが900°と判定されたかD:6.9となる。
#6 WHITLOCK Max (GBR)
D:7.3
E:8.866
Score:16.166
セアを倒立に上げてDスコアをさらにアップさせてきた。予選や団体決勝では終末技もE難度にしてD:7.4という驚異的なDスコアにしている。以前はブスナリの後、1/4シュピンデルで向きを変えてバタバタしていたが、この部分をロシアン270°転向に変えてスムーズに処理するようになった。
#7 KUKSENKOV Nikolai (RUS)
D:7.1
E:8.233
Score:15.333
どうやら中継が乱れたようで国際映像が無い。旋回倒立技を2つ入れて大きくDスコアを上げている。DSA倒立はまだよかったが、旋回倒立で停滞する。ウ・グォニアンでバランスを崩すが、何とか通し切った。
#8 LIKHOVITSKIY Andrey (BLR)
D:6.4
E:7.600
Score:14.000
映像がないが、おそらくこの構成。マジャール・シュピンデルの後に落下した模様。
WHITLOCK Max (GBR)
BERKI Krisztian (HUN)
BERTONCELJ Saso (SLO)
ベルキはD:7.0、ベルニャイエフはD:7.2を予定していたと思われ、ウィットロックもD:7.4を持つなど、このところあん馬のDスコアはどんどん上がっています。セアも以前は横移動ひねりが多い印象でしたが、セア倒立も増えてきました。
アルベルト・ブスナリ(イタリア)やダニエル・キーティングス(イギリス)が予選落ちするなどヨーロッパのあん馬は熾烈な争い。決勝では難度の高い構成を狙って4人が落下するという展開になりました。予選1位のウィットロックがそのままぶっち切りの優勝。2位のベルキになんと0.533の差を付けました。3位には最高のEスコアを出したベルトンチェリが飛び込みました。
2014年のヨーロッパ選手権・ソフィア大会:種目別あん馬の演技構成です。
#1 BERTONCELJ Saso (SLO)
1. | 正交差横移動ひねり逆交差入れ | Front Double Scissor Travel Sdw | C | I |
---|---|---|---|---|
2. | ショーン | Sohn | D | IV |
3. | Eコンバイン | 2 Flops + R360 | E | IV |
4. | 一把手上縦向き旋回 | Pommel Loop | B | II |
5. | ウ・グォニアン | Russian Travel 3/3 720 | E | IV |
6. | マジャール・シュピンデル | Loop 1/1 Spindle | D | II |
7. | マジャール | Magyar | D | III |
8. | シバド | Sivado | D | III |
9. | Eフロップ | 4 Flops | E | IV |
10. | DSA倒立3/3移動下り | DSA to Hdst Travel 3/3 | D | V |
D:6.5
E:8.966
Score:15.466
いつもコンバインで失敗するイメージがあるが、今回はきれいに決める。こうなると基本的に旋回の質は高いため、Eスコアも伸びてくる。
#2 VERNIAIEV Oleg (UKR)
1. | 正交差倒立 | Front Scissor to Hdst | D | I |
---|---|---|---|---|
2. | 逆交差倒立 | Back Scissor to Hdst | D | I |
DSA倒立1回ひねり3/3移動〈落下〉 | DSA to Hdst 3/3 360 | |||
3. | あん部馬背ロシアン1080°転向 | Russian 1080 btw Pommels | E | IV |
4. | Eフロップ | 4 Flops | E | IV |
5. | Dコンバイン | 2 Flops + R180 | D | IV |
6. | 一把手上縦向き旋回 | Pommel Loop | B | II |
7. | ウ・グォニアン | Russian Travel 3/3 720 | E | IV |
8. | マジャール | Magyar | D | III |
9. | シバド | Sivado | D | III |
10. | DSA倒立450°ひねり3/3移動下り | DSA to Hdst Travel 3/3 450 | E | V |
D:6.7
E:7.433
Score:14.133
ブスナリを狙うがひねり戻ってきたところでポメルにタッチして落下してしまう。セア倒立が2つ、最後もE難度とかなり高い種目別用の構成だったが、通すことができなかった。
#3 UDE Filip (CRO)
1. | 正交差横移動ひねり逆交差入れ | Front Double Scissor Travel Sdw | C | I |
---|---|---|---|---|
2. | DSA倒立1回ひねり3/3移動下ろして旋回 | DSA to Hdst 3/3 360 Lower to Flair | G | II |
3. | マジャール・シュピンデル | Loop 1/1 Spindle | D | II |
4. | 縦向き前移動(1/2) | Front Loop Travel 1/2 | B | III |
5. | あん部馬背縦向き旋回 | Loop btw Pommels | B | II |
6. | あん部馬背ロシアン1080°転向 | Russian 1080 btw Pommels | E | IV |
7. | ベレンキ | Belenki | D | IV |
ウ・グォニアン〈落下〉 | Russian Travel 3/3 720 | |||
8. | マジャール | Magyar | D | III |
9. | シバド | Sivado | D | III |
10. | DSA倒立3/3移動下り | DSA to Hdst Travel 3/3 | D | V |
D:6.4
E:7.366
Score:13.766
停滞はあったがブスナリを決める。体を伸ばした旋回で順調に演技を進めていたが、後半ウ・グォニアンで落下。
#4 MIKHALITSYN Vasili (BLR)
1. | 正交差倒立 | Front Scissor to Hdst | D | I |
---|---|---|---|---|
2. | 逆交差倒立 | Back Scissor to Hdst | D | I |
3. | 横向き旋回 | Circle | A | II |
4. | Eフロップ | 4 Flops | E | IV |
5. | Eコンバイン | 2 Flops + R360 | E | IV |
6. | ウ・グォニアン | Russian Travel 3/3 720 | E | IV |
7. | 馬端馬背ロシアン1080°転向 | Leather Russian 1080 | D | IV |
8. | マジャール | Magyar | D | III |
シバド〈落下〉 | Sivado | |||
9. | ロシアン1080°転向下り | Russian 1080 | D | V |
D:6.1
E:7.166
Score:13.266
脚が長く体線のきれいなあん馬を見せる選手。後半シバドで落下してしまう。やり直すがこれが認定されていないのか、D:6.1の判定。
#5 BERKI Krisztian (HUN)
1. | 横向き旋回1回ひねり | Flair 1/1 Spindle | D | II |
---|---|---|---|---|
2. | 正交差倒立 | Front Scissor to Hdst | D | I |
3. | 逆交差倒立 | Back Scissor to Hdst | D | I |
4. | Eフロップ | 4 Flops | E | IV |
5. | Eコンバイン | 2 Flops + R360 | E | IV |
6. | あん部馬背ロシアン720°転向 | Russian 720 btw Pommels | D | IV |
7. | ウ・グォニアン | Russian Travel 3/3 720 | E | IV |
8. | マジャール | Magyar | D | III |
9. | シバド | Sivado | D | III |
10. | DSA倒立450°ひねり3/3移動下り | DSA to Hdst Travel 3/3 450 | E | V |
D:6.9
E:8.733
Score:15.633
ここ一番の場面で見せる横向きシュピンデルの後は、セア倒立を2つ入れるという新しい構成(マジャール・シュピンデル(D)を除いている)。コンバインで脚が乱れる。あん部馬背でのロシアン転向は1080°を意図していたと思われるが、これが900°と判定されたかD:6.9となる。
#6 WHITLOCK Max (GBR)
1. | 逆交差倒立 | Back Scissor to Hdst | D | I |
---|---|---|---|---|
2. | Gコンバイン | 2 Flops + R1080 | G | IV |
3. | Eフロップ | 4 Flops | E | IV |
4. | DSA倒立1回ひねり3/3移動下ろして旋回 | DSA to Hdst 3/3 360 Lower to Flair | G | II |
5. | マジャール・シュピンデル | Loop 1/1 Spindle | D | II |
6. | マジャール | Magyar | D | III |
7. | シバド | Sivado | D | III |
8. | ウ・グォニアン | Russian Travel 3/3 720 | E | IV |
9. | 馬端馬背ロシアン1080°転向 | Leather Russian 1080 | D | IV |
10. | DSA倒立3/3移動下り | DSA to Hdst Travel 3/3 | D | V |
D:7.3
E:8.866
Score:16.166
セアを倒立に上げてDスコアをさらにアップさせてきた。予選や団体決勝では終末技もE難度にしてD:7.4という驚異的なDスコアにしている。以前はブスナリの後、1/4シュピンデルで向きを変えてバタバタしていたが、この部分をロシアン270°転向に変えてスムーズに処理するようになった。
#7 KUKSENKOV Nikolai (RUS)
1. | 正交差倒立 | Front Scissor to Hdst | D | I |
---|---|---|---|---|
2. | Eフロップ | 4 Flops | E | IV |
3. | Dコンバイン | 2 Flops + R180 | D | IV |
4. | DSA倒立1回ひねり3/3移動下ろして旋回 | DSA to Hdst 3/3 360 Lower to Flair | G | II |
5. | 旋回倒立1回ひねり3/3移動下ろして旋回 | Flair to Hdst 3/3 360 Lower to Flair | F | II |
6. | 正面横移動連続(あん部馬背着手) | Front Travel 3/3 Hands btw P | C | III |
7. | ウ・グォニアン | Russian Travel 3/3 720 | E | IV |
8. | マジャール | Magyar | D | III |
9. | シバド | Sivado | D | III |
10. | DSA倒立3/3移動下り | DSA to Hdst Travel 3/3 | D | V |
D:7.1
E:8.233
Score:15.333
どうやら中継が乱れたようで国際映像が無い。旋回倒立技を2つ入れて大きくDスコアを上げている。DSA倒立はまだよかったが、旋回倒立で停滞する。ウ・グォニアンでバランスを崩すが、何とか通し切った。
#8 LIKHOVITSKIY Andrey (BLR)
1. | 正交差ひねり逆交差入れ | Front Double Scissor | B | I |
---|---|---|---|---|
2. | Eフロップ | 4 Flops | E | IV |
3. | Eコンバイン | 2 Flops + R360 | E | IV |
4. | マジャール・シュピンデル〈この後、落下〉 | Loop 1/1 Spindle | D | II |
5. | トン・フェイ | Tong Fei | D | IV |
6. | シバド | Sivado | D | III |
7. | ウ・グォニアン | Russian Travel 3/3 720 | E | IV |
8. | マジャール | Magyar | D | III |
9. | 一把手上縦向き旋回 | Pommel Loop | B | II |
10. | DSA倒立3/3移動下り | DSA to Hdst Travel 3/3 | D | V |
D:6.4
E:7.600
Score:14.000
映像がないが、おそらくこの構成。マジャール・シュピンデルの後に落下した模様。
WHITLOCK Max (GBR)
BERKI Krisztian (HUN)
BERTONCELJ Saso (SLO)
ベルキはD:7.0、ベルニャイエフはD:7.2を予定していたと思われ、ウィットロックもD:7.4を持つなど、このところあん馬のDスコアはどんどん上がっています。セアも以前は横移動ひねりが多い印象でしたが、セア倒立も増えてきました。
アルベルト・ブスナリ(イタリア)やダニエル・キーティングス(イギリス)が予選落ちするなどヨーロッパのあん馬は熾烈な争い。決勝では難度の高い構成を狙って4人が落下するという展開になりました。予選1位のウィットロックがそのままぶっち切りの優勝。2位のベルキになんと0.533の差を付けました。3位には最高のEスコアを出したベルトンチェリが飛び込みました。
by kaki_aqr
| 2014-05-30 21:00
| ヨーロッパ選手権 EC EF
|
Comments(4)
Commented
by
伸身ローチェ
at 2014-05-30 22:05
x
ウィットロック選手のブスナリはなにか床のゴゴラーゼを見ているようです。床も旋回技を得意にしているので共通する感覚で実施しているのでしょうね。
そうでしょうね。倒立に上げるのもスムーズです。途中の肘の曲がり、下ろすときのわずかな停滞が気になるところですが、やはりG難度を決められるというのは大きいですね。
Commented
by
名無しのSさん
at 2014-06-01 19:46
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初めの選手は変わったウ・グォニアンをしていますね。
馬端に到達するまでに720度ひねりきっているのも好感が持てます。
ポメルを使って実施する選手が少ないので、ひねりきれていない選手がほとんどなんですよね。
馬端に到達するまでに720度ひねりきっているのも好感が持てます。
ポメルを使って実施する選手が少ないので、ひねりきれていない選手がほとんどなんですよね。
向きもよく行われる向きと逆ですね。中向きから始めて外向きで終わるパターンが多いと思いますが、この選手は外向きから始めています。面白いですね。