2014年 05月 27日
2014年ヨーロッパ選手権:種目別ゆかの演技構成 |
2014 Europeans Sofia (BUL) EF FX Routine Guide
2014年のヨーロッパ選手権・ソフィア大会:種目別ゆかの演技構成です。
#1 BARKALAU Dzmitry (BLR)
D:6.4
E:8.841
Score:15.241
軽やかにアラビアンダブルから入る。ひねり技の連続はよく見られる組合せで上手くまとめる。新月面の着地は止めたが、最後の月面は後ろに1歩動く。
#2 CAPELLI Claudio (SUI)
D:6.4
E:8.500
Score:14.900
ひねり技の連続を上手く決めるが、8と9のC+Cは後ろにステップする。最後のアラビアンダブルは上体が動くが何とか止める。
#3 SHATILOV Alexander (ISR)
D:6.5
E:8.900
Score:15.400
最初の組合せや新月面など内村航平と共通点の多い構成。新月面をピタリと決めるのはさすが。7の後は大きな前とび正面支持臥(A)で会場を沸かせる。最後の月面はわずかに跳ねる。
#4 ABLIAZIN Denis (RUS)
D:7.1
E:8.600
Score:15.700
今年のロシア選手権ではD:7.4というとんでもない構成を見せたが、今回はD:7.1で演技。最初の5/2ひねりや3の2回ひねりのような前方宙返りの高さが素晴らしい。伸身新月面も見事。着地もおおむねまとめ、15.700という高いスコアを出す。
#5 KOSMIDIS Eleftherios (GRE)
D:6.6
E:8.933
Score:15.533
安定した実施を見せるゆかのスペシャリスト。この選手の伸身新月面が見られなくなったのは残念だが、今回も着地をよく止める。最後は上体が少し動く。
#6 BELYAVSKIY David (RUS)
D:6.5
E:8.366
Score:14.866
入り技がコリバノフ(F)ではなく伸身ムーンサルトになった。着地が全体的に止まらず、Eスコアが伸びない。
#7 WHITLOCK Max (GBR)
D:6.7
E:8.733
Pen:0.1
Score:15.333
ひねり技主体の演技構成で、連続技も前方1回~前方5/2や後方7/2~前宙ひねりなど独特のものを取り入れている。全体的にはまとめるが、3の連続でラインオーバーをしてしまう。
#8 PURVIS Daniel (GBR)
D:6.5
E:8.900
Score:15.400
よく開きを見せた新月面から入る。構成は昨年の世界選手権と全く同じで、実施もよくまとめてなんとEスコアまで同じ。
ABLIAZIN Denis (RUS)
KOSMIDIS Eleftherios (GRE)
PURVIS Daniel (GBR)
SHATILOV Alexander (ISR)
アブリャジンのD:7.1が突き抜けていますが、全体的には6.4~6.7というDスコア。安定した実施が多く、全体的にEスコアが出た決勝となりました。D+Dの連続はアブリャジンのみ。2回宙返りを含めた連続はコスミディスとパーヴィスが行っています。上位に入るためにはこういった難しい連続技を取り入れて、かつ安定した実施をする必要がありそうです。
アブリャジンは予選ではラインオーバーもありE:8.033でしたがしっかり修正して優勝。Eスコアが最も高かったコスミディスが2位に入りました。パーヴィスとシャティロフの2人がD、Eともに全く同じスコアで3位。予選1位のウィットロックはラインオーバーで表彰台を逃しました。
2014年のヨーロッパ選手権・ソフィア大会:種目別ゆかの演技構成です。
#1 BARKALAU Dzmitry (BLR)
1. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | IV | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
3. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
4. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III | |
5. | トーマス | Thomas | D | IV | |
6. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
7. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
8. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
9. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり | Double Back 1/1 | D | III |
D:6.4
E:8.841
Score:15.241
軽やかにアラビアンダブルから入る。ひねり技の連続はよく見られる組合せで上手くまとめる。新月面の着地は止めたが、最後の月面は後ろに1歩動く。
#2 CAPELLI Claudio (SUI)
1. | 前方宙返り5/2ひねり | Front 5/2 | E | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | コロブチンスキー | Thomas Lay | E | IV | |
3. | 前方宙返り2回ひねり | Front 2/1 | D | II | |
~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) | |
4. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
5. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
6. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
7. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
8. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
9. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | |
10. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | IV |
D:6.4
E:8.500
Score:14.900
ひねり技の連続を上手く決めるが、8と9のC+Cは後ろにステップする。最後のアラビアンダブルは上体が動くが何とか止める。
#3 SHATILOV Alexander (ISR)
1. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り5/2ひねり | + Front 5/2 | E | II | (CV:0.1) |
3. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III | |
4. | 前方宙返り2回ひねり | Front 2/1 | D | II | |
5. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
6. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
7. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
8. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
9. | トーマス | Thomas | D | IV | |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり | Double Back 1/1 | D | III |
D:6.5
E:8.900
Score:15.400
最初の組合せや新月面など内村航平と共通点の多い構成。新月面をピタリと決めるのはさすが。7の後は大きな前とび正面支持臥(A)で会場を沸かせる。最後の月面はわずかに跳ねる。
#4 ABLIAZIN Denis (RUS)
1. | 前方宙返り5/2ひねり | Front 5/2 | E | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり | Double Back Lay 2/1 | F | III | |
3. | 前方宙返り2回ひねり | Front 2/1 | D | II | |
4. | ~前方かかえ込み2回宙返り | + Double Front | D | II | (CV:0.2) |
5. | コロブチンスキー | Thomas Lay | E | IV | |
6. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
7. | 後ろとびひねり前方屈身2回宙返り | Arabian Double Pk | E | IV | |
8. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
9. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
D:7.1
E:8.600
Score:15.700
今年のロシア選手権ではD:7.4というとんでもない構成を見せたが、今回はD:7.1で演技。最初の5/2ひねりや3の2回ひねりのような前方宙返りの高さが素晴らしい。伸身新月面も見事。着地もおおむねまとめ、15.700という高いスコアを出す。
#5 KOSMIDIS Eleftherios (GRE)
1. | 前方宙返り2回ひねり | Front 2/1 | D | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
3. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
4. | ~前方かかえ込み2回宙返り | + Double Front | D | II | (CV:0.1) |
5. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III | |
6. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
7. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
8. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
9. | コロブチンスキー | Thomas Lay | E | IV | |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり | Double Back 1/1 | D | III |
D:6.6
E:8.933
Score:15.533
安定した実施を見せるゆかのスペシャリスト。この選手の伸身新月面が見られなくなったのは残念だが、今回も着地をよく止める。最後は上体が少し動く。
#6 BELYAVSKIY David (RUS)
1. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり | Double Back Lay 1/1 | E | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
3. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
4. | 後ろとびひねり前方屈身2回宙返り | Arabian Double Pk | E | IV | |
5. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
6. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
7. | トーマス | Thomas | D | IV | |
8. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
9. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
D:6.5
E:8.366
Score:14.866
入り技がコリバノフ(F)ではなく伸身ムーンサルトになった。着地が全体的に止まらず、Eスコアが伸びない。
#7 WHITLOCK Max (GBR)
1. | 前方宙返り1回ひねり | Front 1/1 | C | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り5/2ひねり | + Front 5/2 | E | II | (CV:0.1) |
3. | 後方宙返り7/2ひねり | Back 7/2 | E | III | |
~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) | |
4. | シュピンデル・ゴゴラーゼ | 1/1 Spindle to Gogoladze | D | I | |
5. | 開脚旋回倒立とび1回ひねり開脚旋回 | Gogoladze Hop 1/1 | D | I | |
6. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
7. | トーマス | Thomas | D | IV | |
8. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
9. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
D:6.7
E:8.733
Pen:0.1
Score:15.333
ひねり技主体の演技構成で、連続技も前方1回~前方5/2や後方7/2~前宙ひねりなど独特のものを取り入れている。全体的にはまとめるが、3の連続でラインオーバーをしてしまう。
#8 PURVIS Daniel (GBR)
1. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
3. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
4. | 前方かかえ込み2回宙返り | Double Front | D | II | |
5. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
6. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
7. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
8. | コロブチンスキー | Thomas Lay | E | IV | |
9. | テンポ宙返り | Whip Back | B | III | |
10. | ~後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | + Arabian Double | D | IV | (CV:0.1) |
D:6.5
E:8.900
Score:15.400
よく開きを見せた新月面から入る。構成は昨年の世界選手権と全く同じで、実施もよくまとめてなんとEスコアまで同じ。
ABLIAZIN Denis (RUS)
KOSMIDIS Eleftherios (GRE)
PURVIS Daniel (GBR)
SHATILOV Alexander (ISR)
アブリャジンのD:7.1が突き抜けていますが、全体的には6.4~6.7というDスコア。安定した実施が多く、全体的にEスコアが出た決勝となりました。D+Dの連続はアブリャジンのみ。2回宙返りを含めた連続はコスミディスとパーヴィスが行っています。上位に入るためにはこういった難しい連続技を取り入れて、かつ安定した実施をする必要がありそうです。
アブリャジンは予選ではラインオーバーもありE:8.033でしたがしっかり修正して優勝。Eスコアが最も高かったコスミディスが2位に入りました。パーヴィスとシャティロフの2人がD、Eともに全く同じスコアで3位。予選1位のウィットロックはラインオーバーで表彰台を逃しました。
by kaki_aqr
| 2014-05-27 22:00
| ヨーロッパ選手権 EC EF
|
Comments(4)
Commented
by
名無しのSさん
at 2014-05-27 22:32
x
アブリャジンはひねりの速さではなく、純粋な高さでカバーするタイプなので、好きですね。
正直なところ、どたどたと前に走って前宙系っていうタンブリングはあまり好みではないのですが、この高さは賞賛せずにはいられないですね。まだまだ実施に波があるようですが、常に安定してきたら本当におそろしいです。
Commented
by
名無しのSさん
at 2014-05-29 20:14
x
なるほど、確かに言われてみればそうですね。
レジェンドレなんかもめちゃくちゃ走ってますし。
ちなみにKa.Ki.さん的に、バク転を挟まず、そのままロンダートから宙返りに持っていくのはどうですか?
個人的にはあれもちょっとどうかな?と思う実施がたまにあったりするので。
スプリングが強くなったので、バク転を挟まなくても高さが得られるようになったと聞いたことがあるんですが、本当のところどうなんですかね。
あとアブリャジンの初めの二回半ひねりですが、これだけ雄大な実施をされると、同大会の他の選手は高さ不足とかで減点されたりするんですかね?怪しい実施(潰れるような形になる)も多いので。
レジェンドレなんかもめちゃくちゃ走ってますし。
ちなみにKa.Ki.さん的に、バク転を挟まず、そのままロンダートから宙返りに持っていくのはどうですか?
個人的にはあれもちょっとどうかな?と思う実施がたまにあったりするので。
スプリングが強くなったので、バク転を挟まなくても高さが得られるようになったと聞いたことがあるんですが、本当のところどうなんですかね。
あとアブリャジンの初めの二回半ひねりですが、これだけ雄大な実施をされると、同大会の他の選手は高さ不足とかで減点されたりするんですかね?怪しい実施(潰れるような形になる)も多いので。
かつてあった助走の歩数制限がなくなったことも影響しているようですが、率直に言って、ロンダートからの直接宙返りはあまり好きではないですね。歪みやすい気もしますし…。やはりロンダート、後転とびからの後方系2回宙返りが好きなのですが、古いんですかね…。
アブリャジンの2回半ひねりですが、これは審判の方に聞いてみないと分かりませんが、やはりあれだけの実施だと他の選手と差をつけないわけにはいかないのではないでしょうか。連続技のときはどうなのかよく分かりませんが。
アブリャジンの2回半ひねりですが、これは審判の方に聞いてみないと分かりませんが、やはりあれだけの実施だと他の選手と差をつけないわけにはいかないのではないでしょうか。連続技のときはどうなのかよく分かりませんが。