2014年 02月 18日
2013年ヨーロッパ選手権:種目別平行棒の演技構成 |
2013 Europeans Moscow (RUS) EF PB Routine Guide
2013年のヨーロッパ選手権・モスクワ大会:種目別平行棒の演技構成です。
#1 MUNTEAN Andrei Vasile (ROU)
D:6.0
E:7.866
Score:13.866
棒下倒立がややはまらず、シャルロで静止することができず落下してしまう。その後の実施はまずまずだっただけに残念。
#2 VERNIAIEV Oleg (UKR)
D:6.5
E:8.833
Score:15.333
シャルロで倒立が反ってしまい、単棒ヒーリーにつなげなかったものと思われる。代わりの技も入れなかったためA難度がトップ10技に入っている。最後は1歩前に動いてしまったがF難度の終末技を見せる。
#3 BELYAVSKIY David (RUS)
D:6.4
E:9.133
Score:15.533
前半は高難度の技が続くが、後半はやや難度が下がる。しかし最後は自身の名が付いたF難度の前方屈身ダブルをピタリと決めた。
#4 STEPKO Oleg (UKR)
D:6.6
E:9.166
Score:15.766
マクーツをスムーズに行うなど高い難度の技を次々と決めていく。実施もよくEスコアも高い。
#5 BUCHER Pascal (SUI)
D:5.7
E:7.866
Score:13.566
棒下ひねり倒立(E)に失敗して落下してしまう。予定のDスコアは6.1。
#6 NGUYEN Marcel (GER)
D:6.8
E:8.700
Score:15.500
棒下3/4ひねり倒立の代わりに珍しい横向きの入り技を取り入れた。難度が高くかつ流れのよい構成だが、ところどころ脚が開くなど減点箇所が見られる。最後はG難度の下り技をわずかな跳ねで見事に決めた。
#7 GARIBOV Emin (RUS)
D:6.2
E:8.000
Score:14.200
棒下ひねり倒立に失敗し、落下はしなかったものの技は不認定になってしまう。全体的に落ち着きのない演技に見えたが、最後の前方ダブルはピタリと決めた。
#8 FISCHER Lucas (SUI)
D:6.5
E:9.133
Score:15.633
D:6.5というまずまずの構成を安定した実施でまとめる。
STEPKO Oleg (UKR)
FISCHER Lucas (SUI)
BELYAVSKIY David (RUS)
モリスエやベーレのような2回宙返り系の技の実施が減っているのは世界的な傾向ではありますが、ヨーロッパではそれが特に顕著であるように感じます。よく実施されているのは車輪やチッペルト、バブサーといった技。またヒーリーは8人全員が行っています。終末技の屈身ダブルは4人に留まり、より難度の高い終末技によってDスコアアップを図る選手が増えてきています。
3人に大過失や落下のミスがありました。上位5人のDスコアは6.4~6.8ですが、
D:6.6で実施も安定していたステプコが優勝。高難度の終末技を持つベルヤフスキーとニューエンですが、ベルヤフスキーは中技の難度アップが、ニューエンは実施の正確さが求められるかと思います。
2013年のヨーロッパ選手権・モスクワ大会:種目別平行棒の演技構成です。
#1 MUNTEAN Andrei Vasile (ROU)
1. | 前振り上がり開脚抜き倒立 | Front Uprise Strd Cut to Hdst | B | II |
---|---|---|---|---|
2. | 棒下宙返りひねり倒立 | Basket 1/2 to Hdst | E | IV |
3. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
シャルロ〈落下〉 | Basket to 1 Rail Hdst | |||
4. | 後ろ振り倒立 | Back Swing to Hdst | A | I |
5. | ヒーリー | Healy | D | I |
6. | 後方車輪倒立 | Back Giant to Hdst | C | III |
7. | モイ | Moy | C | III |
8. | バブサー | Bhavsar | E | III |
9. | チッペルト | Tippelt | D | III |
10. | 後方屈身2回宙返り下り | Double Back Pk | D | V |
D:6.0
E:7.866
Score:13.866
棒下倒立がややはまらず、シャルロで静止することができず落下してしまう。その後の実施はまずまずだっただけに残念。
#2 VERNIAIEV Oleg (UKR)
1. | 棒下振り出し腕支持 | Drop Cast | A | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持 | Back Uprise Front Pk to Sup | D | II |
3. | 棒下宙返りひねり倒立 | Basket 1/2 to Hdst | E | IV |
4. | シャルロ | Basket to 1 Rail Hdst | E | IV |
5. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
6. | モイ | Moy | C | III |
7. | チッペルト | Tippelt | D | III |
8. | ヒーリー | Healy | D | I |
9. | ピータース | Back Toss 1/4 to Hdst | D | I |
10. | 前方かかえ込み2回宙返りひねり下り | Double Front 1/2 | F | V |
D:6.5
E:8.833
Score:15.333
シャルロで倒立が反ってしまい、単棒ヒーリーにつなげなかったものと思われる。代わりの技も入れなかったためA難度がトップ10技に入っている。最後は1歩前に動いてしまったがF難度の終末技を見せる。
#3 BELYAVSKIY David (RUS)
1. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
---|---|---|---|---|
2. | バブサー | Bhavsar | E | III |
3. | チッペルト | Tippelt | D | III |
4. | 後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持 | Back Uprise Front Pk to Sup | D | II |
5. | ヒーリー | Healy | D | I |
6. | ピータース | Back Toss 1/4 to Hdst | D | I |
7. | 単棒横向き開脚浮腰上がり倒立 | Side Glide Strd Up to Hdst | B | III |
8. | 前振りひねり倒立 | Stützkehr to Hdst | C | I |
9. | ディアミドフ | Diamidov | C | I |
10. | ベルヤフスキー | Double Front Pk | F | V |
D:6.4
E:9.133
Score:15.533
前半は高難度の技が続くが、後半はやや難度が下がる。しかし最後は自身の名が付いたF難度の前方屈身ダブルをピタリと決めた。
#4 STEPKO Oleg (UKR)
1. | 後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持 | Back Uprise Front Pk to Sup | D | II |
---|---|---|---|---|
2. | マクーツ | Makuts | E | I |
3. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
4. | 棒下宙返りひねり倒立 | Basket 1/2 to Hdst | E | IV |
5. | 前方開脚5/4宙返り支持 | 5/4 Front Strd to Sup | E | I |
6. | モイ | Moy | C | III |
7. | チッペルト | Tippelt | D | III |
8. | ヒーリー | Healy | D | I |
9. | 前振りひねり倒立 | Stützkehr to Hdst | C | I |
10. | 後方屈身2回宙返り下り | Double Back Pk | D | V |
D:6.6
E:9.166
Score:15.766
マクーツをスムーズに行うなど高い難度の技を次々と決めていく。実施もよくEスコアも高い。
#5 BUCHER Pascal (SUI)
1. | 前振り上がり開脚抜き倒立 | Front Uprise Strd Cut to Hdst | B | II |
---|---|---|---|---|
2. | ディアミドフひねり | 5/4 Diamidov to 1/4 | D | I |
棒下宙返りひねり倒立〈落下〉 | Basket 1/2 to Hdst | |||
3. | 前振り上がり | Front Uprise | A | II |
4. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
5. | 後方車輪倒立 | Back Giant to Hdst | C | III |
6. | ベーレ | Belle | D | III |
7. | モイ | Moy | C | III |
8. | ヒーリー | Healy | D | I |
9. | ディアミドフ | Diamidov | C | I |
10. | 後方屈身2回宙返り下り | Double Back Pk | D | V |
D:5.7
E:7.866
Score:13.566
棒下ひねり倒立(E)に失敗して落下してしまう。予定のDスコアは6.1。
#6 NGUYEN Marcel (GER)
1. | 横向き立ちから逆上がり1/4ひねり倒立 | Shoot Up 1/4 to Hdst | D | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
3. | 棒下宙返りひねり倒立 | Basket 1/2 to Hdst | E | IV |
4. | 車輪ディアミドフ | Giant Diamidov | D | III |
5. | 後方車輪倒立 | Back Giant to Hdst | C | III |
6. | ベーレ | Belle | D | III |
7. | 前振りひねり倒立 | Stützkehr to Hdst | C | I |
8. | ドミトリエンコ | Dimitrenko | E | II |
9. | ヒーリー | Healy | D | I |
10. | カトウ・ヒロユキ | Double Back 1/1 | G | V |
D:6.8
E:8.700
Score:15.500
棒下3/4ひねり倒立の代わりに珍しい横向きの入り技を取り入れた。難度が高くかつ流れのよい構成だが、ところどころ脚が開くなど減点箇所が見られる。最後はG難度の下り技をわずかな跳ねで見事に決めた。
#7 GARIBOV Emin (RUS)
1. | 棒下振り出し腕支持 | Drop Cast | A | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持 | Back Uprise Front Pk to Sup | D | II |
3. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
4. | シャルロ | Basket to 1 Rail Hdst | E | IV |
棒下宙返りひねり倒立〈失敗〉 | Basket 1/2 to Hdst | |||
5. | 後方車輪倒立 | Back Giant to Hdst | C | III |
6. | チッペルト | Tippelt | D | III |
7. | 前方開脚5/4宙返り腕支持 | 5/4 Front Strd | D | I |
8. | ヒーリー | Healy | D | I |
9. | 前振りひねり倒立 | Stützkehr to Hdst | C | I |
10. | 前方かかえ込み2回宙返り下り | Double Front | E | V |
D:6.2
E:8.000
Score:14.200
棒下ひねり倒立に失敗し、落下はしなかったものの技は不認定になってしまう。全体的に落ち着きのない演技に見えたが、最後の前方ダブルはピタリと決めた。
#8 FISCHER Lucas (SUI)
1. | 後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持 | Back Uprise Front Pk to Sup | D | II |
---|---|---|---|---|
2. | 棒下宙返りひねり倒立 | Basket 1/2 to Hdst | E | IV |
3. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
4. | 後方車輪倒立 | Back Giant to Hdst | C | III |
5. | ベーレ | Belle | D | III |
6. | バブサー | Bhavsar | E | III |
7. | チッペルト | Tippelt | D | III |
8. | ヒーリー | Healy | D | I |
9. | 後方棒上宙返り倒立 | Back Toss to Hdst | C | I |
10. | 後方屈身2回宙返り下り | Double Back Pk | D | V |
D:6.5
E:9.133
Score:15.633
D:6.5というまずまずの構成を安定した実施でまとめる。
STEPKO Oleg (UKR)
FISCHER Lucas (SUI)
BELYAVSKIY David (RUS)
モリスエやベーレのような2回宙返り系の技の実施が減っているのは世界的な傾向ではありますが、ヨーロッパではそれが特に顕著であるように感じます。よく実施されているのは車輪やチッペルト、バブサーといった技。またヒーリーは8人全員が行っています。終末技の屈身ダブルは4人に留まり、より難度の高い終末技によってDスコアアップを図る選手が増えてきています。
3人に大過失や落下のミスがありました。上位5人のDスコアは6.4~6.8ですが、
D:6.6で実施も安定していたステプコが優勝。高難度の終末技を持つベルヤフスキーとニューエンですが、ベルヤフスキーは中技の難度アップが、ニューエンは実施の正確さが求められるかと思います。
by kaki_aqr
| 2014-02-18 21:00
| ヨーロッパ選手権 EC EF
|
Comments(6)
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by
名無しのSさん
at 2014-02-18 21:53
x
初めの選手は、棒下倒立が苦手なんでしょうか。いずれもちゃんとした倒立に収まっていません。
あと後ろ振り倒立がぎこちないのも気になります。
それと、バブサーは切返しが上手くないと難しいようですね。余裕のない実施も少なくないですし。
あと後ろ振り倒立がぎこちないのも気になります。
それと、バブサーは切返しが上手くないと難しいようですね。余裕のない実施も少なくないですし。
高難度の棒下系は今の平行棒では必須ですからね。ただ、シャルロまでやろうとしておいて苦手ということもないと思うのですが…。確かにはまってはいないですね。バブサーはこれだけ多くの選手がやると上手いかどうかが出ますね。個人的には支持局面が見られない実施が好きなんですが。
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伸身ローチェ
at 2014-02-19 21:41
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落下してからはしっかりしていると思いますし、第一この構成で棒下倒立が苦手なら予選通れない気がするので調子が出なかったのでしょう。伊達にD難度ではないということで。
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名無しのSさん
at 2014-02-20 00:16
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他の動画もいくつか見てみましたが、棒下倒立が苦手というわけではないようですね。僕の勘違いでした。すみません。伸身ローチェさんの言うように今回は調子が良くなかったんでしょう。
ただ後ろ振り倒立はやっぱり気になりますね。若干腰が曲がっていて力を使っているようにも見えるので(僕の勝手な勘違いかもしれませんが)
ただ後ろ振り倒立はやっぱり気になりますね。若干腰が曲がっていて力を使っているようにも見えるので(僕の勝手な勘違いかもしれませんが)
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伸身ローチェ
at 2014-02-20 01:00
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背筋に力が入らなかったのか、とも思いましたが単純にバランスのミスかなと思います。力を使っているというのは間違いではないと思います、ただすぐあきらめて車輪に向かっていってしまっていますが。
ちょっと肩回りに固さを感じるので、棒下といいこんな感じの倒立になってしまう選手なのかもしれません。