2014年 02月 04日
2013年ヨーロッパ選手権:種目別つり輪の演技構成 |
2013 Europeans Moscow (RUS) EF SR Routine Guide
2013年のヨーロッパ選手権・モスクワ大会:種目別つり輪の演技構成です。
#1 NGUYEN Marcel (GER)
D:6.3
E:8.833
Score:15.133
スペシャリストの中に入ってしまうとDスコアでは見劣りするが、丁寧な実施で勝負を挑む。最後は伸身新月面で気勢を揚げた。
#2 RADIVILOV Igor (UKR)
D:6.7
E:8.766
Score:15.466
振動からの十字倒立が2つ入る。力技の決めも良く、新月面の着地も止める。
#3 VAN GELDER Lambertus (NED)
D:6.8
E:8.566
Score:15.366
十字懸垂や十字倒立の姿勢が相変らずいい。最後のムーンサルトはほとんど屈身だが、伸身で認定されたようだ。
#4 ABLYAZIN Denis (RUS)
D:6.7
E:8.700
Score:15.400
ロンドンオリンピックからは開脚上水平を上水平に変えてDスコアを0.1上げている。テンポよく技が続く流れの良い構成に見える。最後の伸身新月面は後ろに跳ねる。
#5 PETROUNIAS Eleftherios (GRE)
D:7.0
E:8.400
Score:15.400
高難度の力技に加え、伸身新月面で下りてDスコアは驚異の7.0。しかしホンマでの脚の開きなど実施減点が見られる。伸身新月面も最後は膝が曲がってしまった。8の前のヤマワキは力技の連続を切るためだけに入れている11番目の技で、Dスコアには計上されない。
#6 MORANDI Matteo (ITA)
D:6.7
E:8.733
Score:15.433
力技の連続制限によりロンドンオリンピックからDスコアは0.1下がった状態になっている。着地は止まったかと思われたがわずかに1歩動く。
#7 PINHEIRO RODRIGUES Danny (FRA)
D:6.7
E:8.733
Score:15.433
代名詞の上向き中水平を含めた高難度の力技を続けるが、後半は脚前挙などが入りDスコアは6.7と抑え目。苦手の着地を収めて満足げな表情を見せる。
#8 AIT SAID Samir (FRA)
D:6.8
E:8.666
Score:15.466
後半に後転中水平を入れる力強い構成でDスコアは6.8。フィニッシュ前の倒立がやや決まらないが、着地はピタリと止めた。
AIT SAID Samir (FRA)
RADIVILOV Igor (UKR)
PINHEIRO RODRIGUES Danny (FRA)
MORANDI Matteo (ITA)
2013年のルール改訂で、グループIII・IVの連続が3回までとなり、それまで4連続だった力技をとりあえずヤマワキや振動倒立技に変えている選手が多くなっています。その上で、Dスコアを下げないためにはより高難度の力技や終末技を取り入れる必要がありそうです。
Dスコアはやはり6.7~6.8に集中、微妙な実施勝負となり優勝と3位が同点で2人ずつとなりました。D:7.0のペトロウニアスはEスコアで5位に沈みました。
2013年のヨーロッパ選手権・モスクワ大会:種目別つり輪の演技構成です。
#1 NGUYEN Marcel (GER)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
---|---|---|---|---|
2. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
3. | 後ろ振り上がり開脚上水平支持 | Back Uprise to Strd Planche | C | III |
4. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | ヤマワキ | Yamawaki | C | I |
7. | ホンマ十字懸垂 | Whippet to Cross | D | III |
8. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
9. | 後方車輪倒立経過 | Back Giant thru Hdst | B | I |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | F | V |
D:6.3
E:8.833
Score:15.133
スペシャリストの中に入ってしまうとDスコアでは見劣りするが、丁寧な実施で勝負を挑む。最後は伸身新月面で気勢を揚げた。
#2 RADIVILOV Igor (UKR)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
3. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
4. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | 後ろ振り上がり十字倒立 | Back Uprise to Inv-Cross | D | III |
7. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
8. | ほん転逆上がり十字倒立 | Felge to Inv-Cross | D | III |
9. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り | Double Back 2/1 | E | V |
D:6.7
E:8.766
Score:15.466
振動からの十字倒立が2つ入る。力技の決めも良く、新月面の着地も止める。
#3 VAN GELDER Lambertus (NED)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり上水平支持 | Back Roll to Planche | E | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 背面水平懸垂から引き上げ中水平支持 | Back Lever Press to Maltese | F | IV |
3. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
4. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
5. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
6. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
7. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
8. | 後ろ振り上がり十字倒立 | Back Uprise to Inv-Cross | D | III |
9. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.8
E:8.566
Score:15.366
十字懸垂や十字倒立の姿勢が相変らずいい。最後のムーンサルトはほとんど屈身だが、伸身で認定されたようだ。
#4 ABLYAZIN Denis (RUS)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 背面水平懸垂経過中水平支持 | Back Lever to Maltese | E | IV |
3. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
4. | ヤマワキ | Yamawaki | C | I |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
7. | アザリアン | Back Roll to Cross | D | IV |
8. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
9. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | F | V |
D:6.7
E:8.700
Score:15.400
ロンドンオリンピックからは開脚上水平を上水平に変えてDスコアを0.1上げている。テンポよく技が続く流れの良い構成に見える。最後の伸身新月面は後ろに跳ねる。
#5 PETROUNIAS Eleftherios (GRE)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
---|---|---|---|---|
2. | ホンマ十字懸垂 | Whippet to Cross | D | III |
3. | 伸腕伸身力十字倒立 | Press to Inv-Cross | E | IV |
4. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
5. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
6. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
7. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
ヤマワキ | Yamawaki | C | I | |
8. | 後ろ振り上がり十字倒立 | Back Uprise to Inv-Cross | D | III |
9. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | F | V |
D:7.0
E:8.400
Score:15.400
高難度の力技に加え、伸身新月面で下りてDスコアは驚異の7.0。しかしホンマでの脚の開きなど実施減点が見られる。伸身新月面も最後は膝が曲がってしまった。8の前のヤマワキは力技の連続を切るためだけに入れている11番目の技で、Dスコアには計上されない。
#6 MORANDI Matteo (ITA)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり上水平支持 | Back Roll to Planche | E | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
3. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
4. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
5. | ヤマワキ | Yamawaki | C | I |
6. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
7. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
8. | アザリアン | Back Roll to Cross | D | IV |
9. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.7
E:8.733
Score:15.433
力技の連続制限によりロンドンオリンピックからDスコアは0.1下がった状態になっている。着地は止まったかと思われたがわずかに1歩動く。
#7 PINHEIRO RODRIGUES Danny (FRA)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
---|---|---|---|---|
2. | ロドリゲス | Front Uprise to Victorian | F | III |
3. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
4. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
5. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
6. | 上向き中水平支持 | Victorian | E | IV |
7. | け上がり脚前挙支持 | Kip to L-Sit | B | I |
8. | 伸腕伸身力倒立 | Press to Hdst | C | IV |
9. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.7
E:8.733
Score:15.433
代名詞の上向き中水平を含めた高難度の力技を続けるが、後半は脚前挙などが入りDスコアは6.7と抑え目。苦手の着地を収めて満足げな表情を見せる。
#8 AIT SAID Samir (FRA)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり上水平支持 | Back Roll to Planche | E | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
3. | 伸腕伸身力十字倒立 | Press to Inv-Cross | E | IV |
4. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
7. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
8. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
9. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.8
E:8.666
Score:15.466
後半に後転中水平を入れる力強い構成でDスコアは6.8。フィニッシュ前の倒立がやや決まらないが、着地はピタリと止めた。
AIT SAID Samir (FRA)
RADIVILOV Igor (UKR)
PINHEIRO RODRIGUES Danny (FRA)
MORANDI Matteo (ITA)
2013年のルール改訂で、グループIII・IVの連続が3回までとなり、それまで4連続だった力技をとりあえずヤマワキや振動倒立技に変えている選手が多くなっています。その上で、Dスコアを下げないためにはより高難度の力技や終末技を取り入れる必要がありそうです。
Dスコアはやはり6.7~6.8に集中、微妙な実施勝負となり優勝と3位が同点で2人ずつとなりました。D:7.0のペトロウニアスはEスコアで5位に沈みました。
by kaki_aqr
| 2014-02-04 21:00
| ヨーロッパ選手権 EC EF
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Comments(5)
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名無しのSさん
at 2014-02-04 21:11
x
ロドリゲスの実施は後半だけ見ると一見価値点が低いように見えますが、前半で大きく稼いでいるので、ちゃんと6.7になっていて面白いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=vW0muGY5kEA
これなんかも終末技がC難度とほかの選手より価値点が0.3低くてもおかしくないのに、ちゃんと6.8になってるという。
上向き中水平を得意とするロドリゲスだからこそなしえる技ですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=vW0muGY5kEA
これなんかも終末技がC難度とほかの選手より価値点が0.3低くてもおかしくないのに、ちゃんと6.8になってるという。
上向き中水平を得意とするロドリゲスだからこそなしえる技ですよね。
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名無しのSさん
at 2014-02-04 21:15
x
このバンゲルダーの実施動画に関しては、評価もかなり高く、この実施でなんでこんなEスコアなんだという声もありますが、お一方丁寧に理由を解説してくださっている方がいますね。
最初よりは大分見る目がついてきたかなと思っていましたが、まだまだですね。
最初よりは大分見る目がついてきたかなと思っていましたが、まだまだですね。
ロドリゲスの動画は「あの脚上挙」のときのですね。
ヴァン・ゲルダーはやはり終末技で引かれていると思います。その前の倒立も動いていますね。
ヴァン・ゲルダーはやはり終末技で引かれていると思います。その前の倒立も動いていますね。
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タージマハル
at 2014-02-07 00:05
x
動画の紹介いつもありがとうございます。
アブリャジン選手の力技は、手首が巻かれていなく個人的に非常に好きです。昔、中水平や十字懸垂、十字倒立などを手首を巻いてひっかけて止めようとしていたのをふと思い出しました(恥ずかしながら、それが正しい技術と勘違いしていました)
アブリャジン選手の力技は、手首が巻かれていなく個人的に非常に好きです。昔、中水平や十字懸垂、十字倒立などを手首を巻いてひっかけて止めようとしていたのをふと思い出しました(恥ずかしながら、それが正しい技術と勘違いしていました)
こちらこそいつもご覧になっていただきありがとうございます。アブリャジンの手首は本当にどうなってるんだろうと思うくらいすごいですね。