2014年 01月 31日
本家本元:マジャール |
Originators : Magyar
今さらながらあん馬の神様が生み出した2つの技を紹介します。
ハンガリーのマジャール・ゾルタンが発表した2つの革新的な技は、採点規則ではともに「マジャール」となっていますが、それでは区別が付かないので、通常はマジャール移動、マジャール・シュピンデルとそれぞれ呼ばれています。
マジャール移動は「縦向き前移動(3/3)」というD難度の技。縦向き旋回をしながら馬端からもう一方の馬端まで前移動をします。馬端馬背-把手-把手-馬端馬背(1-2-4-5)のようにあん部馬背のみをとばす移動はC難度になります。

マジャール・シュピンデルは「縦向き旋回1回ひねり」でこちらもD難度。2回以内の旋回で1回ひねらなくてはなりません。旋回とは逆の方向にひねるところにその動きの特徴があります。

マジャール移動は1972年のリガ国際、マジャール・シュピンデルは1975年のワールドカップ・ロンドン大会での発表とされています。いずれも発表されたときは、それまでのあん馬の常識を覆すような驚異的な技の登場であったといわれています。
動画は1976年モントリオールオリンピック:種目別の映像です。もちろん金メダル。マジャール・ゾルタンはオリンピックと世界選手権合わせて5連覇を果たしています。
ともに現在でも非常に目にする機会の多い技です。マジャール移動は一定レベル以上の選手の演技にはほぼ確実に含まれていますし、マジャール・シュピンデルも世界のトップクラスともなると高い頻度で実施してきます。しかし、体が斜めになっていない完全な縦向きの旋回でのマジャール移動となるとなかなか見られるものではなく、また、マジャール・シュピンデルは馬体への接触や2回以内の旋回でひねり切れないという失敗も多い難しい技です。伊達にD難度ではないと言ったところでしょうか。
今さらながらあん馬の神様が生み出した2つの技を紹介します。
ハンガリーのマジャール・ゾルタンが発表した2つの革新的な技は、採点規則ではともに「マジャール」となっていますが、それでは区別が付かないので、通常はマジャール移動、マジャール・シュピンデルとそれぞれ呼ばれています。
マジャール移動は「縦向き前移動(3/3)」というD難度の技。縦向き旋回をしながら馬端からもう一方の馬端まで前移動をします。馬端馬背-把手-把手-馬端馬背(1-2-4-5)のようにあん部馬背のみをとばす移動はC難度になります。

マジャール・シュピンデルは「縦向き旋回1回ひねり」でこちらもD難度。2回以内の旋回で1回ひねらなくてはなりません。旋回とは逆の方向にひねるところにその動きの特徴があります。

マジャール移動は1972年のリガ国際、マジャール・シュピンデルは1975年のワールドカップ・ロンドン大会での発表とされています。いずれも発表されたときは、それまでのあん馬の常識を覆すような驚異的な技の登場であったといわれています。
動画は1976年モントリオールオリンピック:種目別の映像です。もちろん金メダル。マジャール・ゾルタンはオリンピックと世界選手権合わせて5連覇を果たしています。
ともに現在でも非常に目にする機会の多い技です。マジャール移動は一定レベル以上の選手の演技にはほぼ確実に含まれていますし、マジャール・シュピンデルも世界のトップクラスともなると高い頻度で実施してきます。しかし、体が斜めになっていない完全な縦向きの旋回でのマジャール移動となるとなかなか見られるものではなく、また、マジャール・シュピンデルは馬体への接触や2回以内の旋回でひねり切れないという失敗も多い難しい技です。伊達にD難度ではないと言ったところでしょうか。
by kaki_aqr
| 2014-01-31 21:00
| 本家本元 Originators
|
Comments(12)
マジャール移動は世界大会で種目別だと入れてない選手を見たことがないです。D難度の中では易しいか応用が利くんでしょうか、それとも特別要求の都合ですかね。
マジャール選手はあん馬の神様ですが、各時代、各種目の”神様”って追ってみると誰になるんでしょうか、ちょっと興味がわきました。不在の時代もあるんでしょうが内村選手はそろそろ何代目かの総合の神様になるのかなあ。
マジャール選手はあん馬の神様ですが、各時代、各種目の”神様”って追ってみると誰になるんでしょうか、ちょっと興味がわきました。不在の時代もあるんでしょうが内村選手はそろそろ何代目かの総合の神様になるのかなあ。
確かにマジャール移動、シバド移動は「ほぼ」どころか確実に入っていますね。グループIIIで難度を取ろうとすると必然的にそうなるのでしょう。D難度の中では比較的易しいということもあるのでしょうが、完璧な実施はやはり簡単ではないと思います。
あん馬だとその後の神様はウルジカ、肖欽といったところでしょうかね。
あん馬だとその後の神様はウルジカ、肖欽といったところでしょうかね。
モギルニーやペギルスなんかもいい線いってると思うんですがどうでしょう。
あとトーマスも開脚旋回を編み出したという意味であん馬を語る上では欠かせない存在な気がします。
ちなみに肖欽に関しては僕も同感です。
滕海浜、ウルジカ、鹿島と競い合っていた当時は、落下があってメダルこそ取れなかったものの、十分メダルを狙える実力はあったようですし、2005~2008にかけては世界戦で負け知らずですしね。
難度も今でこそ6.6と低いものの、当時としては高い方で、Eスコアに関してはコンスタントに9点台を超えていましたしね。
あとトーマスも開脚旋回を編み出したという意味であん馬を語る上では欠かせない存在な気がします。
ちなみに肖欽に関しては僕も同感です。
滕海浜、ウルジカ、鹿島と競い合っていた当時は、落下があってメダルこそ取れなかったものの、十分メダルを狙える実力はあったようですし、2005~2008にかけては世界戦で負け知らずですしね。
難度も今でこそ6.6と低いものの、当時としては高い方で、Eスコアに関してはコンスタントに9点台を超えていましたしね。
跳馬だとヤン選手がもっと好調を維持すれば候補かな?その前ならドラグレスク選手でしょうか。
個人的に他種目で思いつくのは、吊り輪のアザリアン、ケキ(影響力はかなりあった模様。スペシャリスト路線は彼が作ったという意見も)、跳馬のヨー(個人的好みも大分含んでますが)、平行棒の李小鵬でしょうか。
まあ神様といえるかどうかはともかく、いずれの選手もその種目の歴史を語る上では欠かせない気がします。
まあ神様といえるかどうかはともかく、いずれの選手もその種目の歴史を語る上では欠かせない気がします。
>名無しのSさん
肖欽が勝った北京の頃に比べるとあん馬のDスコアもずいぶん上がってますね。その上でEスコアも高くないと勝てない。本当に大変だと思います。
肖欽が勝った北京の頃に比べるとあん馬のDスコアもずいぶん上がってますね。その上でEスコアも高くないと勝てない。本当に大変だと思います。
>伸身ローチェさん
>名無しのSさん
みな、記録と記憶そして技名に名を残す偉大な選手ばかりですね。特に体操では技名になっているのは大きいと思います(できれば後世まで使われる)。ずっと採点規則に載り続けるわけですから。
個人的には内村にも何か技名を残して欲しい。
>名無しのSさん
みな、記録と記憶そして技名に名を残す偉大な選手ばかりですね。特に体操では技名になっているのは大きいと思います(できれば後世まで使われる)。ずっと採点規則に載り続けるわけですから。
個人的には内村にも何か技名を残して欲しい。
こんにちは。マジャールで検索して来ました。
マジャール移動(前移動)、シバド移動(後ろ移動)は、トップクラスの選手では、すっかりスタンダードな技になりましたね。マジャール移動なんか、70年代後半はマジャール本人とチームメイトのカート・ドーナツぐらいしか記憶になかったのに。
シバド移動は84年の中日カップでしたか、李小平が、とんでもなく難度の高い演技の終わり頃に実施して度肝を抜かれました。
記憶では現在、行なわれているマジャールシュピンデルと本家本元のとは違うように思います。
本家のは馬上で飛び跳ねるように捌いていたのに対して、現在のはひねって行われていますね。
マジャール移動(前移動)、シバド移動(後ろ移動)は、トップクラスの選手では、すっかりスタンダードな技になりましたね。マジャール移動なんか、70年代後半はマジャール本人とチームメイトのカート・ドーナツぐらいしか記憶になかったのに。
シバド移動は84年の中日カップでしたか、李小平が、とんでもなく難度の高い演技の終わり頃に実施して度肝を抜かれました。
記憶では現在、行なわれているマジャールシュピンデルと本家本元のとは違うように思います。
本家のは馬上で飛び跳ねるように捌いていたのに対して、現在のはひねって行われていますね。
わいさん、コメントありがとうございます。
李小平のあん馬、大会は違いますが確かに終盤のシバドで沸いてますね。
https://www.youtube.com/watch?v=FKwtcHxoYpI
技の捌きも時代ともに変わってきますよね。シュピンデルも飛び跳ねることが要件というわけではないですし、技術の発展、より効率的な捌きへの収斂などいろいろあるかと思います。
李小平のあん馬、大会は違いますが確かに終盤のシバドで沸いてますね。
https://www.youtube.com/watch?v=FKwtcHxoYpI
技の捌きも時代ともに変わってきますよね。シュピンデルも飛び跳ねることが要件というわけではないですし、技術の発展、より効率的な捌きへの収斂などいろいろあるかと思います。
マジャールだけは、その後の選手が誰一人として、超えられていない。
バーから馬端まで、手で跳んでた。
内村には、せっかくだから引退する前に、あえてあん馬のスペシャリストに転向して、再現してほしい。
バーから馬端まで、手で跳んでた。
内村には、せっかくだから引退する前に、あえてあん馬のスペシャリストに転向して、再現してほしい。
マジャールが跳んでる動画、ようやく発見。
モスクワオリンピックの動画で、5分前後のあたり。
https://www.youtube.com/watch?v=1l5niqnbBn4
ただし、この跳びは両バー持ちから馬背への手ジャンプで、前期型。
後期は片バーから馬端へ、人類を置き去りにして跳んでた。
モスクワオリンピックの動画で、5分前後のあたり。
https://www.youtube.com/watch?v=1l5niqnbBn4
ただし、この跳びは両バー持ちから馬背への手ジャンプで、前期型。
後期は片バーから馬端へ、人類を置き去りにして跳んでた。
動画のご紹介ありがとうございます。さすがのとび横移動ですね。

