2013年 09月 06日
2012年ロンドンオリンピック:種目別つり輪の演技構成 |
2012 Olympics London (GBR) EF SR Routine Guide
2012年のロンドンオリンピック:種目別つり輪の演技構成です。
動画が埋め込みできないので、画像をクリックしてください。
#1 CHEN Yibing (CHN)
D:6.8
E:9.000
Score:15.800
いきなり5大会王者の登場。2010年から同じ構成が続いており、さらに言えば、2007年から基本的な構成は変わっていない。さすがに実施は非常に安定しており、着地もピタリと決めてつり輪に接吻する。
#2 MOLINARI Federico (ARG)
D:6.7
E:8.033
Score:14.733
後転水平の2連続から入る。力技の決めは悪くなかったが、最後の倒立でぐらつき、珍しい終末技の月面ひねりで前に倒れて手を突いてしまう。
#3 BALANDIN Aleksandr (RUS)
D:6.7
E:8.966
Score:15.666
懸垂から引き上げるオリジナル技で歓声を誘う。力技の決めもよく、最後の難しい前方着地もピタリと決める。
#4 MORANDI Matteo (ITA)
D:6.8
E:8.933
Score:15.733
D:6.8の構成で、力技を次々と決めていく。着地わずかに跳ねる。
#5 JOVTCHEV Jordan (BUL)
D:6.6
E:8.508
Score:15.108
わずかに静止時間が短い印象。着地は両膝を突いてしまうが、6度目の五輪となる39歳の大ベテランに惜しみない拍手が贈られる。
#6 RAMOS Tommy (PUR)
D:6.8
E:8.800
Score:15.600
D:6.8の構成だが、力技の決めがわずかに甘い印象。着地少しふらつく。
#7 ABLYAZIN Denis (RUS)
D:6.6
E:9.033
Score:15.633
後転中水平から入り、さらに背面中水平へとつなげる。その後はC難度技が4つ入るなど難度の高い構成とは言えないが、最後はF難度の伸身新月面を持ってきてDスコアは6.6。着地1歩動く。
#8 NABARRETE ZANETTI Arthur (BRA)
D:6.8
E:9.100
Score:15.900
ついにD:6.8にまで構成を上げてきた。以前使っていた背面水平からの中水平を再び見せる。力技の決めがすこぶる良く、他の追随を許さない実施。着地は1歩動く。
NABARRETE ZANETTI Arthur (BRA)
CHEN Yibing (CHN)
MORANDI Matteo (ITA)
Dスコアは最高の6.8が4人とやはり頭打ちの状態が続いています。相変らずわずかなミスも許されない実施勝負で、もはやDスコアが0.1でも低ければメダルにも絡めないという争いとなっています。
元々高いEスコアを持っていたザネッティがDスコアでも陳一冰に追いつき、ついに金メダル。ザネッティの着地が動いたこともあり、特に中国では物議をかもしたようですが、力技の決めは明らかにザネッティが上回っていました。
2012年のロンドンオリンピック:種目別つり輪の演技構成です。
動画が埋め込みできないので、画像をクリックしてください。
#1 CHEN Yibing (CHN)
1. | アザリアン(脚前挙) | Back Roll to L-Cross | D | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 伸腕伸身中水平支持 | Press to Maltese | E | IV |
3. | 伸腕伸身力十字倒立 | Press to Inv-Cross | E | IV |
4. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
5. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
6. | ホンマ十字懸垂 | Whippet to Cross | D | III |
7. | 伸腕伸身力十字倒立 | Press to Inv-Cross | E | IV |
8. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
9. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.8
E:9.000
Score:15.800
いきなり5大会王者の登場。2010年から同じ構成が続いており、さらに言えば、2007年から基本的な構成は変わっていない。さすがに実施は非常に安定しており、着地もピタリと決めてつり輪に接吻する。
#2 MOLINARI Federico (ARG)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり上水平支持 | Back Roll to Planche | E | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
3. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
4. | アザリアン | Back Roll to Cross | D | IV |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | ヤマワキ | Yamawaki | C | I |
7. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
8. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
9. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り3/2ひねり下り | Double Back 3/2 | D | V |
D:6.7
E:8.033
Score:14.733
後転水平の2連続から入る。力技の決めは悪くなかったが、最後の倒立でぐらつき、珍しい終末技の月面ひねりで前に倒れて手を突いてしまう。
#3 BALANDIN Aleksandr (RUS)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
---|---|---|---|---|
2. | バランディン2 | Vertical Pull Up to Inv-Cross | E | IV |
3. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
4. | ヤマワキ | Yamawaki | C | I |
5. | ホンマ十字懸垂 | Whippet to Cross | D | III |
6. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
7. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
8. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
9. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
10. | 前方屈身2回宙返り下り | Double Front Pk | D | V |
D:6.7
E:8.966
Score:15.666
懸垂から引き上げるオリジナル技で歓声を誘う。力技の決めもよく、最後の難しい前方着地もピタリと決める。
#4 MORANDI Matteo (ITA)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり上水平支持 | Back Roll to Planche | E | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
3. | 後ろ振り上がり十字倒立 | Back Uprise to Inv-Cross | D | III |
4. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
7. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
8. | アザリアン | Back Roll to Cross | D | IV |
9. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.8
E:8.933
Score:15.733
D:6.8の構成で、力技を次々と決めていく。着地わずかに跳ねる。
#5 JOVTCHEV Jordan (BUL)
1. | アザリアン(脚前挙) | Back Roll to L-Cross | D | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 伸腕伸身力十字倒立 | Press to Inv-Cross | E | IV |
3. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
4. | ほん転逆上がり十字倒立 | Felge to Inv-Cross | D | III |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | ヤマワキ | Yamawaki | C | I |
7. | ホンマ十字懸垂(脚前挙) | Whippet to L-Cross | D | III |
8. | 伸腕伸身中水平支持 | Press to Maltese | E | IV |
9. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.6
E:8.508
Score:15.108
わずかに静止時間が短い印象。着地は両膝を突いてしまうが、6度目の五輪となる39歳の大ベテランに惜しみない拍手が贈られる。
#6 RAMOS Tommy (PUR)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
3. | アザリアン(脚前挙) | Back Roll to L-Cross | D | IV |
4. | 伸腕伸身力十字倒立 | Press to Inv-Cross | E | IV |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | 後ろ振り上がり中水平支持 | Back Uprise to Maltese | E | III |
7. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
8. | 後ろ振り上がり十字倒立 | Back Uprise to Inv-Cross | D | III |
9. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.8
E:8.800
Score:15.600
D:6.8の構成だが、力技の決めがわずかに甘い印象。着地少しふらつく。
#7 ABLYAZIN Denis (RUS)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 背面水平懸垂経過中水平支持 | Back Lever to Maltese | E | IV |
3. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
4. | ヤマワキ | Yamawaki | C | I |
5. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
6. | 後ろ振り上がり開脚上水平支持 | Back Uprise to Strd Planche | C | III |
7. | アザリアン | Back Roll to Cross | D | IV |
8. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
9. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | F | V |
D:6.6
E:9.033
Score:15.633
後転中水平から入り、さらに背面中水平へとつなげる。その後はC難度技が4つ入るなど難度の高い構成とは言えないが、最後はF難度の伸身新月面を持ってきてDスコアは6.6。着地1歩動く。
#8 NABARRETE ZANETTI Arthur (BRA)
1. | 後方伸腕伸身逆上がり上水平支持 | Back Roll to Planche | E | IV |
---|---|---|---|---|
2. | 背面水平懸垂から引き上げ中水平支持 | Back Lever Press to Maltese | F | IV |
3. | 後ろ振り上がり上水平支持 | Back Uprise to Planche | D | III |
4. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
5. | 後ろ振り上がり開脚上水平支持 | Back Uprise to Strd Planche | C | III |
6. | 後方伸腕伸身逆上がり中水平支持 | Back Roll to Maltese | F | IV |
7. | ナカヤマ | Back Lever to Cross | D | IV |
8. | ホンマ十字懸垂 | Whippet to Cross | D | III |
9. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
D:6.8
E:9.100
Score:15.900
ついにD:6.8にまで構成を上げてきた。以前使っていた背面水平からの中水平を再び見せる。力技の決めがすこぶる良く、他の追随を許さない実施。着地は1歩動く。
NABARRETE ZANETTI Arthur (BRA)
CHEN Yibing (CHN)
MORANDI Matteo (ITA)
Dスコアは最高の6.8が4人とやはり頭打ちの状態が続いています。相変らずわずかなミスも許されない実施勝負で、もはやDスコアが0.1でも低ければメダルにも絡めないという争いとなっています。
元々高いEスコアを持っていたザネッティがDスコアでも陳一冰に追いつき、ついに金メダル。ザネッティの着地が動いたこともあり、特に中国では物議をかもしたようですが、力技の決めは明らかにザネッティが上回っていました。
by kaki_aqr
| 2013-09-06 21:00
| 五輪&世界選手権 OG&WC EF
|
Comments(6)
Commented
by
名無しのSさん
at 2013-09-06 23:57
x
陳一氷は実施の安定感で言えばダントツな気がしますが、中水平における胸の含み、十字懸垂における肩の高さなど割と目立つ弱点があるのが痛いですね。
とわ言ってもこればかりは癖になってる気もするので、今更改善するのも難しいでしょうし。
ところでモランディは懸垂の際、肩の開きがほかの選手と比べて大きい気がするのですが、これは筋量が発達しすぎて肩がこれ以上閉じられない、もしくは閉じると辛いんでしょうか?
毎回見ていてとても気になります。
とわ言ってもこればかりは癖になってる気もするので、今更改善するのも難しいでしょうし。
ところでモランディは懸垂の際、肩の開きがほかの選手と比べて大きい気がするのですが、これは筋量が発達しすぎて肩がこれ以上閉じられない、もしくは閉じると辛いんでしょうか?
毎回見ていてとても気になります。
陳一氷は私もそのあたりの姿勢が気になっていました。
モランディはどうなんでしょうね。握りを外側に向けているだけのような気もしますが…。すごい筋肉なのでそういうこともあるのかもしれません。個人的には上の画像でも使っていますが、顔が筋肉に埋もれしまいそうなザネッティがお気に入りです(笑)。
モランディはどうなんでしょうね。握りを外側に向けているだけのような気もしますが…。すごい筋肉なのでそういうこともあるのかもしれません。個人的には上の画像でも使っていますが、顔が筋肉に埋もれしまいそうなザネッティがお気に入りです(笑)。
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by
名無しのSさん
at 2013-09-07 21:50
x
ザネッティもそうですけど、つり輪の上位陣はほとんどムキムキなので、ほかの種目には差し支えないのかと思いながらいつも演技を見てますね。
鞍馬とかは特に気になる。
鞍馬とかは特に気になる。
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by
ジョージ
at 2013-09-07 22:06
x
プエルトリコのラモスは力技の決めはザネッティの次に良かったと思いますよ。どちらかといえば倒立と終末技の課題の方が大きいかと。
>名無しのSさん
つり輪とあん馬は要求される体格がかなり違いそうですね。陳一氷はロンドンの団体であん馬やってましたし、山室とかもけっこういけますが、確かに欧米のムキムキな選手のあん馬はあまり想像できないですね。
つり輪とあん馬は要求される体格がかなり違いそうですね。陳一氷はロンドンの団体であん馬やってましたし、山室とかもけっこういけますが、確かに欧米のムキムキな選手のあん馬はあまり想像できないですね。
>ジョージさん
コメントありがとうございます。
ちょっと動いていることが多いように見えたので…。確かに姿勢はいいですね。参考になります。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
ちょっと動いていることが多いように見えたので…。確かに姿勢はいいですね。参考になります。ありがとうございます。