2013年 08月 27日
つり輪の力静止技早見表 |
Quick Reference of Strength Elements on SR
つり輪には数多くの力技があります。つり輪の技グループは、
となっており、主にグループIIIとIVが力技のグループ。グループIIIは振動から力で止める静止技、グループIVは力のみでゆっくり行う静止技のグループです。また例外として、振動から単純支持や脚前挙支持になるものはグループIに、振動から倒立で止める技はグループIIにそれぞれ分類されています。全ての力静止技は2秒の静止が求められています。
力技の姿勢には、十字懸垂や中水平支持などいくつかの姿勢がありますが、中水平ひとつ取ってみても振り上がりから入ったり、逆上がりから入ったりと様々な持ち込み方があり、難度もそれによって変わってきます。このような力静止技を入り方と姿勢でまとめて早見表にしてみました。例によって上段が技名または採点規則の技番号、下段が難度です。よく見られる技は大体載っていますが、全ての力静止技を網羅したものではありませんので注意してください。
※1 十字倒立のみ認定(2009)
※2 IV-65とヴァン・ゲルダーは同一枠
表が大きいため、スクロールバーが付いて見にくくなってしまったのはご容赦ください。また、ブラウザによっては表示がおかしいかも知れません。
採点規則の難度表でも同系統の技はある程度まとまってはいますが、グループIVは技の数も多くややぐちゃぐちゃな感がありますので、こうやってまとめてみるとずいぶん見通しが良くなると思います。同じ姿勢の力技は大体同じ難度ですが、伸腕伸身逆上がりや背面水平懸垂から入ると難度が高くなる傾向もよく分かります。
例によって空白のセルに該当する技を実施すれば新技として名前が付くかもしれませんが、2009年にいくつかの技が削除されたように、途中で運動の方向が変わるような動きは認められないものと思われます。その場合、※1のように姿勢のみの難度が適用されます。
あるいは、もう採点規則において力技全体をこういった表で整理してしまうのも手かもしれません。認められない動きはそう明示して、認められる動きは全て難度を設定してしまってはどうでしょう。そろそろ「どの姿勢からどの姿勢になったら誰それ」といった技の名前も覚えきれなくなってきそうなので(笑)。
つり輪には数多くの力技があります。つり輪の技グループは、
I け上がりと振動技(脚前挙になるものも含む) Kip & Swing
II 振動倒立技 Swing Handstand
III 振動からの力静止技(脚前挙になるものを除く) Swing Strength
IV 力技と静止技 Strength
V 終末技 Dismounts
となっており、主にグループIIIとIVが力技のグループ。グループIIIは振動から力で止める静止技、グループIVは力のみでゆっくり行う静止技のグループです。また例外として、振動から単純支持や脚前挙支持になるものはグループIに、振動から倒立で止める技はグループIIにそれぞれ分類されています。全ての力静止技は2秒の静止が求められています。
力技の姿勢には、十字懸垂や中水平支持などいくつかの姿勢がありますが、中水平ひとつ取ってみても振り上がりから入ったり、逆上がりから入ったりと様々な持ち込み方があり、難度もそれによって変わってきます。このような力静止技を入り方と姿勢でまとめて早見表にしてみました。例によって上段が技名または採点規則の技番号、下段が難度です。よく見られる技は大体載っていますが、全ての力静止技を網羅したものではありませんので注意してください。
| 支持 | 脚前挙支持 | 脚上挙支持 | 倒立 | 正面水平 懸垂 | 背面水平 懸垂 | 十字懸垂 | 脚上挙十字懸垂 | 十字倒立 | 開脚上水平支持 | 上水平支持 | 中水平支持 | 上向き 中水平支持 | |||
| 姿勢のみ | IV-1 (A) | IV-2 (B) | 姿勢 | IV-13 (A) | IV-7 (A) | IV-14 (B) | IV-15 (C) | IV-3 (C) | 姿勢 | IV-8 (B) | IV-9 (C) | IV-10 (D) | IV-11 (E) | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 前振り上がり | I-1 (A) | I-2 (B) | III-9 (C) | 前振り上がり | III-3 (C) | 削除 | 前振り上がり | ロドリゲス (F) | |||||||
| ほん転逆上がり | I-25 (A) | II-3 (C) | ほん転逆上がり | III-27 (C) | III-28 (D) | ほん転逆上がり | III-21 (C) | III-22 (D) | III-23 (E) | ||||||
| 後ろ振り上がり | I-37 (A) | (開脚)I-68 (B) | II-9 (C) | 後ろ振り上がり | III-39 (C) | III-52 (D) | 後ろ振り上がり | III-33 (C) | III-34 (D) | III-35 (E) | |||||
| 支持後ろ振り | II-14 (B) | 支持後ろ振り | 支持後ろ振り | ||||||||||||
| 前方ほん転逆上がり | ホンマ (B) | II-15 (C) | 前方ほん転逆上がり | III-40 (D) | 削除 | 前方ほん転逆上がり | 削除 | ||||||||
| け上がり | I-55 (A) | I-56 (B) | III-51 (C) | け上がり | III-45 (C) | モリナリ (D) | 削除 | け上がり | 削除 | III-54 (F) | |||||
| 後方け上がり | I-62 (B) | II-2 (B) | 後方け上がり | III-63 (C) | III-64 (D) | 後方け上がり | III-57 (C) | III-58 (D) | III-59 (E) | ||||||
| 後方伸身支持回転 | I-74 (A) | 後方伸身支持回転 | 後方伸身支持回転 | III-76 (D) | |||||||||||
| 前方伸身支持回転 | IV-32 (B) | IV-33 (C) | 前方伸身支持回転 | IV-39 (C) | IV-34 (D) | 前方伸身支持回転 | |||||||||
| 懸垂から | IV-57 (C) | 懸垂から | IV-51 (C) | IV-64 (D) | バランディン2 (E) | 懸垂から | バランディン (E) | ||||||||
| 後方伸腕伸身逆上がり | IV-38 (B) | 後方伸腕伸身逆上がり | アザリアン (D) | 後方伸腕伸身逆上がり | ヤン・ミンヨン (E) | IV-48 (F) | |||||||||
| 支持から | * | IV-27 (C) | 支持から | 支持から | |||||||||||
| 脚前挙支持から | * | 脚前挙支持から | IV-75 (C) | 脚前挙支持から | |||||||||||
| 倒立から | * | 倒立から | IV-62 (B) | 倒立から | |||||||||||
| 正面水平懸垂から | 正面水平懸垂から | * | ピネダ (D) | 不認定※1 | 正面水平懸垂から | バブサー (E) | |||||||||
| 背面水平懸垂から | 背面水平懸垂から | * | ナカヤマ (D) | カルモナ (F) | 背面水平懸垂から | IV-72 (F) | |||||||||
| 十字懸垂から | IV-81 (C) | 十字懸垂から | IV-56 (B) | * | IV-77 (E) | 十字懸垂から | IV-88 (D) | IV-89 (E) | |||||||
| 十字倒立から | IV-4 (D) | 十字倒立から | * | 十字倒立から | |||||||||||
| 十字倒立から逆懸垂経過 | 十字倒立から逆懸垂経過 | ボロビオフ (D) | 十字倒立から逆懸垂経過 | ヨブチェフ (E) | |||||||||||
| 開脚上水平支持から | IV-26 (B) | 開脚上水平支持から | 開脚上水平支持から | * | |||||||||||
| 上水平支持から | IV-27 (C) | 上水平支持から | IV-82 (D) | 上水平支持から | * | ||||||||||
| 中水平支持から | IV-28 (D) | 中水平支持から | IV-83 (E) | 中水平支持から | IV-70 (D) | * | |||||||||
| 上水平支持から背面水平懸垂経過 | 上水平支持から背面水平懸垂経過 | 上水平支持から背面水平懸垂経過 | IV-65※2 (E) | ||||||||||||
| 中水平支持から背面水平懸垂経過 | 中水平支持から背面水平懸垂経過 | 中水平支持から背面水平懸垂経過 | ヴァンゲルダー※2 (E) | IV-71 (E) | |||||||||||
| 上向き中水平支持から | 上向き中水平支持から | 削除 | 上向き中水平支持から | 削除 | * | ||||||||||
※2 IV-65とヴァン・ゲルダーは同一枠
表が大きいため、スクロールバーが付いて見にくくなってしまったのはご容赦ください。また、ブラウザによっては表示がおかしいかも知れません。
採点規則の難度表でも同系統の技はある程度まとまってはいますが、グループIVは技の数も多くややぐちゃぐちゃな感がありますので、こうやってまとめてみるとずいぶん見通しが良くなると思います。同じ姿勢の力技は大体同じ難度ですが、伸腕伸身逆上がりや背面水平懸垂から入ると難度が高くなる傾向もよく分かります。
例によって空白のセルに該当する技を実施すれば新技として名前が付くかもしれませんが、2009年にいくつかの技が削除されたように、途中で運動の方向が変わるような動きは認められないものと思われます。その場合、※1のように姿勢のみの難度が適用されます。
あるいは、もう採点規則において力技全体をこういった表で整理してしまうのも手かもしれません。認められない動きはそう明示して、認められる動きは全て難度を設定してしまってはどうでしょう。そろそろ「どの姿勢からどの姿勢になったら誰それ」といった技の名前も覚えきれなくなってきそうなので(笑)。
by kaki_aqr
| 2013-08-27 21:00
| つり輪 SR
|
Comments(10)
すごくわかりやすいですね。
まだ体操に詳しくない人はありがたいものだと思います。
表を見ると正面水平懸垂からの技は、少ないようですね。
まあ運動効率は悪い気がするので仕方がない気はしますが。
個人的にバブサーなんかは見た目が悪くて嫌ですし。
使えるとしたら正面中水平ぐらいかな?
もし正面水平から正面中水平を実施すればつり輪初のG難度になるんですかね。
また逆バンゲルダー(正面中水平→正面水平→正面中水平)や懸垂引き上げ正面中水平はF難度かな
まだ体操に詳しくない人はありがたいものだと思います。
表を見ると正面水平懸垂からの技は、少ないようですね。
まあ運動効率は悪い気がするので仕方がない気はしますが。
個人的にバブサーなんかは見た目が悪くて嫌ですし。
使えるとしたら正面中水平ぐらいかな?
もし正面水平から正面中水平を実施すればつり輪初のG難度になるんですかね。
また逆バンゲルダー(正面中水平→正面水平→正面中水平)や懸垂引き上げ正面中水平はF難度かな
ありがとうございます。つり輪の力技は本当に数が多くて自分でもワケが分からなくなってきたので作ってみました。
正面水平懸垂から上向き中水平はすごいですね。懸垂からの引き上げはバランディンとロドリゲスがフュージョン(!)でもしない限りできなさそうです(笑)。空白のところの技はいろいろ想像してしまいますね。
正面水平懸垂から上向き中水平はすごいですね。懸垂からの引き上げはバランディンとロドリゲスがフュージョン(!)でもしない限りできなさそうです(笑)。空白のところの技はいろいろ想像してしまいますね。
結構前の記事への投稿なりますが、初めまして。
自分は脳内で吊り輪のG難度の技をいろいろ考えたりしてるんですが、
これはG難度確実ってのはありますかね?
正面水平から上向き中水平も、できたらとんでもないですが、バブサーがEなのを考えると、Fで止まっちゃいそうな気がしないでもないので。
あと考えられるのは、前方ほん転逆上がり上向き中水平や前方伸身支持回転からの上向き中水平…とかでしょうか。
あと単純にヤマワキ宙返りみたいな技が出ればGは確実でしょうが、現実的にあり得るんでしょうか??
ちょっとどうでもいい質問ぽくて申し訳ないですが、興味本位で書いてみました。
あと、け上がり上向きは、やる人を見かけないのでGに自動昇格しないでしょうか?
自分は脳内で吊り輪のG難度の技をいろいろ考えたりしてるんですが、
これはG難度確実ってのはありますかね?
正面水平から上向き中水平も、できたらとんでもないですが、バブサーがEなのを考えると、Fで止まっちゃいそうな気がしないでもないので。
あと考えられるのは、前方ほん転逆上がり上向き中水平や前方伸身支持回転からの上向き中水平…とかでしょうか。
あと単純にヤマワキ宙返りみたいな技が出ればGは確実でしょうが、現実的にあり得るんでしょうか??
ちょっとどうでもいい質問ぽくて申し訳ないですが、興味本位で書いてみました。
あと、け上がり上向きは、やる人を見かけないのでGに自動昇格しないでしょうか?
はじめまして、コメントありがとうございます。
力技だとやはり上向き中水平絡みになるでしょうね。先日のチャレンジカップでロドリゲス選手がやった後転上向き中水平はG難度で判定された可能性がありますね。ホンマ上向き中水平は止められたらものすごいと思います。け上がりからは個人的にはそこまではという感じです。やる人がいないと難度が上がるというわけでもないので。
振動技だとヤマワキ宙返りですか…、ちょっと想像がつかない技ですね。あとは下り技ですね。3回ひねればG難度でしょう。
力技だとやはり上向き中水平絡みになるでしょうね。先日のチャレンジカップでロドリゲス選手がやった後転上向き中水平はG難度で判定された可能性がありますね。ホンマ上向き中水平は止められたらものすごいと思います。け上がりからは個人的にはそこまではという感じです。やる人がいないと難度が上がるというわけでもないので。
振動技だとヤマワキ宙返りですか…、ちょっと想像がつかない技ですね。あとは下り技ですね。3回ひねればG難度でしょう。
正面水平(2秒)から上向き中水平はさすがにG難度だと思いますよ。
これがGでないなら、ほかのG昇格はちょっとどうかなとも思いますし。
というよりもこれが背面水平から中水平と同難度というのも考えにくい。明らかにこちらの方が難しいと思うので。
あとバブサーがEなのは妥当だと思いますよ。もしバブサーがFなら、バランディンや、十字懸垂から中水平なんかもFになりそうですし。
これがGでないなら、ほかのG昇格はちょっとどうかなとも思いますし。
というよりもこれが背面水平から中水平と同難度というのも考えにくい。明らかにこちらの方が難しいと思うので。
あとバブサーがEなのは妥当だと思いますよ。もしバブサーがFなら、バランディンや、十字懸垂から中水平なんかもFになりそうですし。
お返事有難うございます。
下り技だったら、前方3宙か後方伸身2回宙3回ひねりをやればGなりそうですね。
上向き中水平…というと専ら名前を聞くのはロドリゲス選手ですね。
彼以外に使い手が少ないのは、想像以上に難しいからでしょうか…。
アザリアン?上向きを発表してくれれば吊り輪に初のGが生まれそうなんで、見れるなら見てみたいですね。
正面水平(2秒)から上向き中水平
さすがにバブサーより難しさも段違いだと思うんですが、体操の技って
鉄棒のファルダンみたいに不遇な技が結構あるんで、可能性として書いたという感じです。
というか単純に中水平が上向きなったから1コランク上がって…みたいな機械的な思考だったり(泣)
そこは、自分の知識不足なんで、申し訳なかったです。
下り技だったら、前方3宙か後方伸身2回宙3回ひねりをやればGなりそうですね。
上向き中水平…というと専ら名前を聞くのはロドリゲス選手ですね。
彼以外に使い手が少ないのは、想像以上に難しいからでしょうか…。
アザリアン?上向きを発表してくれれば吊り輪に初のGが生まれそうなんで、見れるなら見てみたいですね。
正面水平(2秒)から上向き中水平
さすがにバブサーより難しさも段違いだと思うんですが、体操の技って
鉄棒のファルダンみたいに不遇な技が結構あるんで、可能性として書いたという感じです。
というか単純に中水平が上向きなったから1コランク上がって…みたいな機械的な思考だったり(泣)
そこは、自分の知識不足なんで、申し訳なかったです。
背面水平懸垂からの上向き中水平を発表したエジプトのザハラン選手など、最近出始めてきましたね。日本でも先日の種目別で日本大学の長野託也選手が実施したそうです。難度が高いのでまだまだ挑戦する選手が出てくるかもしれませんね。
いえいえ、仰るとおり技の難度って単純計算ではいかないところがあるんで、発表されてみないと分からないですよね。
いえいえ、仰るとおり技の難度って単純計算ではいかないところがあるんで、発表されてみないと分からないですよね。
そういえばザハランは、背面水平懸垂から中水平と同じF難度でしたね。
姿勢の都合上、○○経過から××みたいな感じになると難度が下がる、或いは認定されないということでしょうか…?(発表されて見ないとわからないんですけど)
となると、直接支持に移れる正面水平から上向きはGになると。
というか、自分素人なんで至らないところありましたらどんどん指摘して下さいませ。
姿勢の都合上、○○経過から××みたいな感じになると難度が下がる、或いは認定されないということでしょうか…?(発表されて見ないとわからないんですけど)
となると、直接支持に移れる正面水平から上向きはGになると。
というか、自分素人なんで至らないところありましたらどんどん指摘して下さいませ。
ザハランは背面水平経過ですが、F難度の中水平は静止した背面水平からなので、ちょっと系統が違うのかなと思います(なので、この記事の表もナカヤマとかと一緒の行にしてしまっているのであまりよくないですね)。
そもそもザハランは支持局面を経ずにやるのはちょっと無理がある動きなので、技自体がどうかという感じがしてます。その点、正面水平から上向き中水平はシンプルに引き上げなければならないので高い評価になるかもしれませんね。
そもそもザハランは支持局面を経ずにやるのはちょっと無理がある動きなので、技自体がどうかという感じがしてます。その点、正面水平から上向き中水平はシンプルに引き上げなければならないので高い評価になるかもしれませんね。
なるほど、動きの過程とかシンプルさとかいろいろ要素があるんですね。
記事を見た感じでは、長野選手は後転上向き中水平を披露したそうですね。
日本の出場枠が狭き門(というか派遣標準がザネッティ選手でギリギリなレベルなのが。。)なので発表までいかないのが実に惜しいです。
いろいろ勉強になりました。わざわざ付き合ってくださり感謝です。
記事を見た感じでは、長野選手は後転上向き中水平を披露したそうですね。
日本の出場枠が狭き門(というか派遣標準がザネッティ選手でギリギリなレベルなのが。。)なので発表までいかないのが実に惜しいです。
いろいろ勉強になりました。わざわざ付き合ってくださり感謝です。

