2011年世界選手権：種目別あん馬の演技構成

2011 Worlds Tokyo (JPN) EF PH Routine Guide

2011年の世界選手権・東京大会：種目別あん馬の演技構成です。

#1 BERTONCELJ Saso (SLO)

1.	正交差とび横移動逆交差入れ	Front Double Scissor Hop Sdw	C	I
2.	ショーン	Sohn	D	IV
3.	Eコンバイン〈この後落下〉	2 Flops + R360	E	IV
4.	一把手上縦向き旋回	Pommel Loop	B	II
5.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	IV
6.	マジャール・シュピンデル	Loop 1/1 Spindle	D	II
7.	マジャール	Magyar	D	III
8.	シバド	Sivado	D	III
9.	Eフロップ	4 Flops	E	IV
10.	DSA倒立3/3移動下り	DSA to Hdst Travel 3/3	D	V

D:6.5
E:7.766
Score:14.266

2010年に続きまたもコンバインでバランスを崩して落下してしまう。360°の成立は微妙に見えるが、Dスコアから判断するとEコンバインで認定された模様。


#2 SMITH Louis (GBR)

1.	逆交差倒立	Back Scissor to Hdst	D	I
2.	正交差倒立	Front Scissor to Hdst	D	I
3.	Eフロップ	4 Flops	E	IV
4.	Gコンバイン	2 Flops + R1080	G	IV
5.	マジャール・シュピンデル	Loop 1/1 Spindle	D	II
6.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	IV
7.	馬端馬背ロシアン1080°転向	Leather Russian 1080	D	IV
8.	マジャール	Magyar	D	III
9.	シバド	Sivado	D	III
10.	DSA倒立450°ひねり下り	DSA to Hdst 450	D	V

D:7.0
E:8.066
Score:15.066

なんとGコンバインを実施。脚割れが見られたが何とか3周回し切った。実施は相変わらず難が多く、終末技もバランスを崩して3/3移動が出来ずに下りてしまう。予定のD:7.1にはならなかったが、しかしそれでも驚異的なDスコア。


#3 TOMMASONE Cyril (FRA)

1.	正交差倒立	Front Scissor to Hdst	D	I
2.	逆交差倒立	Back Scissor to Hdst	D	I
3.	横向き旋回	Circle	A	II
4.	Dコンバイン	2 Flops + R180	D	IV
5.	Eフロップ	4 Flops	E	IV
6.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	IV
7.	馬端馬背ロシアン1080°転向	Leather Russian 1080	D	IV
8.	マジャール	Magyar	D	III
9.	シバド	Sivado	D	III
10.	DSA倒立450°ひねり3/3移動下り	DSA to Hdst Travel 3/3 450	E	V

D:6.5
E:8.766
Score:15.266

変わらぬ構成だが、実施は安定している。せめてBループでも入れられればと思うのだが。


#4 内村航平 UCHIMURA Kohei (JPN)

1.	逆交差倒立	Back Scissor to Hdst	D	I
2.	正交差倒立	Front Scissor to Hdst	D	I
3.	Eフロップ	4 Flops	E	IV
4.	Dコンバイン	2 Flops + R180	D	IV
5.	マジャール・シュピンデル	Loop 1/1 Spindle	D	II
6.	ロス	Russian Travel 3/3 360	D	IV
7.	ウ・グォニアン〈この後落下〉	Russian Travel 3/3 720	E	IV
8.	マジャール	Magyar	D	III
9.	シバド	Sivado	D	III
10.	DSA倒立3/3移動下り	DSA to Hdst Travel 3/3	D	V

D:6.7
E:7.833
Score:14.533

正交差倒立とマジャール・シュピンデルを入れ、個人総合からDスコアをなんと0.4もアップして臨んだ種目別だったが、ウ・グォニアンの後にバランスを崩して落下してしまう。演技を通すことは出来なかったが、素晴らしいチャレンジだった。


#5 SELLATHURAI Prashanth (AUS)

1.	正交差倒立	Front Scissor to Hdst	D	I
2.	あん部馬背ロシアン1080°転向	Russian 1080 btw Pommels	E	IV
3.	あん部馬背縦向き旋回	Loop btw Pommels	B	II
4.	Eフロップ〈この後停止し落下〉	4 Flops	E	IV
5.	マジャール・シュピンデル	Loop 1/1 Spindle	D	II
6.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	IV
7.	馬端馬背ロシアン1080°転向	Leather Russian 1080	D	IV
8.	マジャール	Magyar	D	III
9.	シバド	Sivado	D	III
10.	DSA倒立3/3移動下り	DSA to Hdst Travel 3/3	D	V

D:6.6
E:7.733
Score:14.333

構成は変わらず。持ち前の高速旋回で順調に演技を進めていたが、なんとフロップで馬体に脚が当たり停止してしまう。Eフロップは認定された模様だが、あの状態で最後のループが成立するのかは疑問が残る。


#6 HIDVEGI Vid (HUN)

1.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	IV
2.	馬端馬背ロシアン1080°転向	Leather Russian 1080	D	IV
3.	Eフロップ	4 Flops	E	IV
4.	Dコンバイン	2 Flops + R180	D	IV
5.	正交差ひねり逆交差入れ	Front Double Scissor	B	I
6.	縦向き後ろ移動(2/3)	Back Loop Travel 2/3	B	III
7.	マジャール・シュピンデル	Loop 1/1 Spindle	D	II
8.	マジャール	Magyar	D	III
9.	シバド	Sivado	D	III
10.	DSA倒立450°ひねり3/3移動下り	DSA to Hdst Travel 3/3 450	E	V

D:6.4
E:8.600
Score:15.000

旋回が乱れたところもあったが、演技を通し切る。2は1080°で認定されたようだが、度数が足りていないように思われる。


#7 BERKI Krisztian (HUN)

1.	正交差倒立	Front Scissor to Hdst	D	I
2.	Eフロップ	4 Flops	E	IV
3.	Eコンバイン	2 Flops + R360	E	IV
4.	縦向き後ろ移動(2/3)	Back Loop Travel 2/3	B	III
5.	馬端馬背ロシアン1080°転向	Leather Russian 1080	D	IV
6.	マジャール・シュピンデル	Loop 1/1 Spindle	D	II
7.	マジャール	Magyar	D	III
8.	シバド	Sivado	D	III
9.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	IV
10.	DSA倒立450°ひねり3/3移動下り	DSA to Hdst Travel 3/3 450	E	V

D:6.7
E:9.133
Score:15.833

スミスの演技後ということもあってか2010年と同じD:6.7の構成で臨んでいる（なんとEスコアまで同じ）。後半、旋回が乱れたところもあったが演技をまとめる。


#8 TENG Haibin (CHN)

1.	マジャール・シュピンデル	Loop 1/1 Spindle	D	II
2.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	IV
3.	Eコンバイン	2 Flops + R360	E	IV
4.	馬端馬背ロシアン1080°転向	Leather Russian 1080	D	IV
5.	Eフロップ	4 Flops	E	IV
6.	逆交差倒立	Back Scissor to Hdst	D	I
7.	マジャール	Magyar	D	III
8.	シバド〈この後落下〉	Sivado	D	III
9.	一把手上縦向き旋回	Pommel Loop	B	II
10.	DSA倒立3/3移動下り	DSA to Hdst Travel 3/3	D	V

D:6.6
E:7.666
Score:14.266

体がまっすぐに伸びた線の美しい旋回で順調に演技を続けていたが、終末技まで目前となったところでまさかの落下。


BERKI Krisztian (HUN)
TOMMASONE Cyril (FRA)
SMITH Louis (GBR)

Dスコアは相変わらずスミスが抜きん出ています。それ以外の選手のDスコアは6.4～6.7。全体的にはあまり変化のない状態が続いています。

ベルキが2連覇。D:6.7で実施もまとめ、2位に0.5以上の差をつける圧勝です。落下者が相次ぎ、トマゾンが棚ぼたの2位。内村は十分メダルが狙えただけに惜しい落下となりました。