2013年 04月 26日
2008年北京オリンピック:種目別鉄棒の演技構成 |
2008 Olympics Beijing (CHN) EF HB Routine Guide
2008年の北京オリンピック:種目別鉄棒の演技構成です。
#1 HAMBUECHEN Fabiuan (GER)
A:6.8
B:9.075
Score:15.875
編集ミスか、なぜか途中でアイキャッチが入る。コールマンが近くなり車輪につなげられずけ上がりになってしまい、アドラー1回ひねりも振り戻ってヤマワキに連続できなかった。着地はピタリと決めるが、Aスコアは予定より0.3低い6.8になってしまう。
#2 ZONDERLAND Epke (NED)
A:6.5
B:8.500
Score:15.000
連続ではないがカッシーナ、コバチ、コールマンが入る派手な構成。予選ではA:7.1だったが、コールマンで落下してしまい大きくAスコアを落とす。着地は決める。
#3 ZOU Kai (CHN)
A:7.2
B:9.000
Score:16.200
組合せ加点を2か所で稼いで高いAスコアを得ている。しかし、手放し技の後がいちいちけ上がりになっているため非常に流れの悪い構成に見えてしまう。実施にも大きさが感じられない。着地は膝が崩れるようになり後ろに1歩。
#4 中瀬卓也 NAKASE Takuya (JPN)
A:6.6
B:8.850
Score:15.450
ひねり系主体の構成。アドラー1回ひねりで停滞しかけたが、こらえてヤマワキに連続する。その後は順調に演技を続けていたが、最後の着地が前につまづくように跳ねてしまう。
#5 冨田洋之 TOMITA Hiroyuki (JPN)
A:6.6
B:8.625
Score:15.225
コールマンをきれいに決め、ひねり系の連続も順調だったが、冨田も最後の着地に失敗。前に崩れるようになり、手を突いてしまった。
#6 HORTON Jonathan (USA)
A:6.9
B:9.275
Score:16.175
画質が悪い(笑)。カッシーナ、伸身コバチ、コールマンが入る。そして終末技はフェドルチェンコ(後方伸身2回宙返り3回ひねり下り)。B難度技が2つ入る構成にも関わらず、手放し技と終末技で難度を稼いでAスコアを6.9にまでしている。着地はやや乱れたが何とか抑えた。
#7 CUCHERAT Yann (FRA)
A:6.5
B:8.325
Score:14.825
画質が悪い上、さらに途中がカットされているため構成が分からない。5と6はAスコアや別の演技などから推定。アドラーひねりから連続でコバチを試みるが落下。予選のAスコアは6.9だった。
#8 CASSINA Igor (ITA)
A:6.6
B:9.075
Score:15.675
アテネの金メダリストが本家本元のカッシーナを鋭く決める。2008年まではF難度が最高だったため、カッシーナとコールマンは同じ難度となっている。アドラー1回ひねりでバランスを崩しヤマワキに連続できず、そのヤマワキもバーの握りそこねで不安定な実施になった。Aスコアは予定より0.2低い6.6。
ZOU Kai (CHN)
HORTON Jonathan (USA)
HAMBUECHEN Fabian (GER)
2人が連続技に失敗、2人が落下して予定のAスコアを得られませんでしたが、全ての選手が予定どおりの演技構成だったとしても鄒凱のA:7.2が最高なのは変わらず。組合せ加点を稼がなければ鉄棒では勝負にならない状態になっています。
日本人選手2人は構成は予定どおりでしたが着地に失敗。結局、大きなミスなく演技をしたのは鄒凱とホートンの2人だけでした。オリンピックの重圧は想像上のものがありそうです。中国は種目別で5つ目の金メダル。北京オリンピックの体操競技では8競技で実に7つの金メダルを独占しました。
2008年の北京オリンピック:種目別鉄棒の演技構成です。
#1 HAMBUECHEN Fabiuan (GER)
1. | コールマン | Kolman | F | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手 | Stalder Hop 3/2 to MG | D | III | |
3. | アドラー1回ひねり | Jam 1/1 | E | IV | |
4. | ヤマワキ | Yamawaki | D | II | |
5. | 伸身トカチェフ | Tkatchev Lay | D | II | |
6. | ~トカチェフ | + Tkatchev | C | II | (CV:0.1) |
7. | リバルコ | Rybalko | D | I | |
8. | アドラーひねり | Jam 1/2 | D | IV | |
9. | 後方とび車輪1回ひねり | Hop 1/1 | C | I | |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | V |
A:6.8
B:9.075
Score:15.875
編集ミスか、なぜか途中でアイキャッチが入る。コールマンが近くなり車輪につなげられずけ上がりになってしまい、アドラー1回ひねりも振り戻ってヤマワキに連続できなかった。着地はピタリと決めるが、Aスコアは予定より0.3低い6.8になってしまう。
#2 ZONDERLAND Epke (NED)
1. | エンドー1回ひねり大逆手 | Endo 1/1 to El | D | III |
---|---|---|---|---|
2. | 大逆手振り上がりひねり | El Hop 1/2 | B | IV |
3. | カッシーナ | Cassina | F | II |
4. | コバチ | Kovacs | D | II |
コールマン〈落下〉 | Kolman | |||
5. | リバルコ | Rybalko | D | I |
6. | アドラー1回ひねり | Jam 1/1 | E | IV |
7. | アドラー | Jam | C | IV |
8. | アドラーひねり | Jam 1/2 | D | IV |
9. | 後方とび車輪1回ひねり | Hop 1/1 | C | I |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | V |
A:6.5
B:8.500
Score:15.000
連続ではないがカッシーナ、コバチ、コールマンが入る派手な構成。予選ではA:7.1だったが、コールマンで落下してしまい大きくAスコアを落とす。着地は決める。
#3 ZOU Kai (CHN)
1. | シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手 | Stalder Hop 3/2 to MG | D | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | アドラー1回ひねり | Jam 1/1 | E | IV | |
3. | ~ヤマワキ | + Yamawaki | D | II | (CV:0.2) |
4. | リバルコ | Rybalko | D | I | |
5. | ポゴレロフ | Pogolerov | E | II | |
6. | アドラーひねり | Jam 1/2 | D | IV | |
7. | シュタルダーとび1回ひねり大逆手 | Stalder Hop 1/1 to El | D | III | |
8. | エンドー1回ひねり大逆手 | Endo 1/1 to El | D | III | |
9. | ~バラバノフ | + Balabanov | D | II | (CV:0.2) |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | V |
A:7.2
B:9.000
Score:16.200
組合せ加点を2か所で稼いで高いAスコアを得ている。しかし、手放し技の後がいちいちけ上がりになっているため非常に流れの悪い構成に見えてしまう。実施にも大きさが感じられない。着地は膝が崩れるようになり後ろに1歩。
#4 中瀬卓也 NAKASE Takuya (JPN)
1. | 閉脚シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手 | Stalder Pk Hop 3/2 to MG | D | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | アドラー1回ひねり | Jam 1/1 | E | IV | |
3. | ~ヤマワキ | + Yamawaki | D | II | (CV:0.2) |
4. | エンドー | Endo | B | III | |
5. | コールマン | Kolman | F | II | |
6. | シュタルダーとび1回ひねり | Stalder Hop 1/1 | C | III | |
7. | 後方とび車輪1回ひねり | Hop 1/1 | C | I | |
8. | 後方とび車輪3/2ひねり | Hop 3/2 to MG | C | I | |
9. | アドラーひねり | Jam 1/2 | D | IV | |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | V |
A:6.6
B:8.850
Score:15.450
ひねり系主体の構成。アドラー1回ひねりで停滞しかけたが、こらえてヤマワキに連続する。その後は順調に演技を続けていたが、最後の着地が前につまづくように跳ねてしまう。
#5 冨田洋之 TOMITA Hiroyuki (JPN)
1. | コールマン | Kolman | F | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 閉脚シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手 | Stalder Pk Hop 3/2 to MG | D | III | |
3. | アドラー1回ひねり | Jam 1/1 | E | IV | |
4. | ~ヤマワキ | + Yamawaki | D | II | (CV:0.2) |
5. | シュタルダーとび1回ひねり片大逆手 | Stalder Hop 1/1 to MG | C | III | |
6. | エンドー1回ひねり大逆手 | Endo 1/1 to El | D | III | |
7. | 前方車輪1回ひねり大逆手 | 1/1 to El | C | I | |
8. | 大逆手振り上がりひねり | El Hop 1/2 | B | IV | |
9. | シュタルダーとび1回ひねり | Stalder Hop 1/1 | C | III | |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | V |
A:6.6
B:8.625
Score:15.225
コールマンをきれいに決め、ひねり系の連続も順調だったが、冨田も最後の着地に失敗。前に崩れるようになり、手を突いてしまった。
#6 HORTON Jonathan (USA)
1. | エンドー | Endo | B | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | アドラー1回ひねり | Jam 1/1 | E | IV | |
3. | ~ヤマワキ | + Yamawaki | D | II | (CV:0.2) |
4. | カッシーナ | Cassina | F | II | |
5. | 伸身コバチ | Kovacs Lay | E | II | |
6. | コールマン | Kolman | F | II | |
7. | 後方とび車輪1回ひねり | Hop 1/1 | C | I | |
8. | 前方車輪1回ひねり大逆手 | 1/1 to El | C | I | |
9. | 大逆手振り上がり逆手持ち換え | El Hop to UG | B | IV | |
10. | フェドルチェンコ | Double Back Lay 3/1 | F | V |
A:6.9
B:9.275
Score:16.175
画質が悪い(笑)。カッシーナ、伸身コバチ、コールマンが入る。そして終末技はフェドルチェンコ(後方伸身2回宙返り3回ひねり下り)。B難度技が2つ入る構成にも関わらず、手放し技と終末技で難度を稼いでAスコアを6.9にまでしている。着地はやや乱れたが何とか抑えた。
#7 CUCHERAT Yann (FRA)
1. | コールマン | Kolman | F | II |
---|---|---|---|---|
2. | シュタルダーとび3/2ひねり大逆手 | Stalder Hop 3/2 to El | E | III |
3. | 大逆手振り上がり逆手持ち換え | El Hop to UG | B | IV |
4. | アドラーひねり | Jam 1/2 | D | IV |
~コバチ〈落下〉 | + Kovacs | |||
5. | リバルコ | Rybalko | D | I |
6. | アドラー1回ひねり | Jam 1/1 | E | IV |
7. | エンドー1回ひねり大逆手 | Endo 1/1 to El | D | III |
8. | 前方車輪1回ひねり大逆手 | 1/1 to El | C | I |
9. | アドラー | Jam | C | IV |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
A:6.5
B:8.325
Score:14.825
画質が悪い上、さらに途中がカットされているため構成が分からない。5と6はAスコアや別の演技などから推定。アドラーひねりから連続でコバチを試みるが落下。予選のAスコアは6.9だった。
#8 CASSINA Igor (ITA)
1. | カッシーナ | Cassina | F | II |
---|---|---|---|---|
2. | コールマン | Kolman | F | II |
3. | コバチ | Kovacs | D | II |
4. | アドラー1回ひねり | Jam 1/1 | E | IV |
5. | ヤマワキ | Yamawaki | D | II |
6. | エンドー | Endo | B | III |
7. | 後方とび車輪1回ひねり | Hop 1/1 | C | I |
8. | 後方とび車輪3/2ひねり | Hop 3/2 to MG | C | I |
9. | ツォウ・リミン | Zou Limin | C | I |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | V |
A:6.6
B:9.075
Score:15.675
アテネの金メダリストが本家本元のカッシーナを鋭く決める。2008年まではF難度が最高だったため、カッシーナとコールマンは同じ難度となっている。アドラー1回ひねりでバランスを崩しヤマワキに連続できず、そのヤマワキもバーの握りそこねで不安定な実施になった。Aスコアは予定より0.2低い6.6。
ZOU Kai (CHN)
HORTON Jonathan (USA)
HAMBUECHEN Fabian (GER)
2人が連続技に失敗、2人が落下して予定のAスコアを得られませんでしたが、全ての選手が予定どおりの演技構成だったとしても鄒凱のA:7.2が最高なのは変わらず。組合せ加点を稼がなければ鉄棒では勝負にならない状態になっています。
日本人選手2人は構成は予定どおりでしたが着地に失敗。結局、大きなミスなく演技をしたのは鄒凱とホートンの2人だけでした。オリンピックの重圧は想像上のものがありそうです。中国は種目別で5つ目の金メダル。北京オリンピックの体操競技では8競技で実に7つの金メダルを独占しました。
by kaki_aqr
| 2013-04-26 21:00
| 五輪&世界選手権 OG&WC EF
|
Comments(2)
Commented
by
名無しのSさん
at 2013-06-14 20:35
x
zou kaiの演技ですが、ヤマワキってありますよね。
この動画ではましなんですが、ひどい時だと高さ、腰曲がりともにひどくてボローニンに取られてもおかしくない時とかあるんですが、そこんとこどうなってるんでしょう。
高さ不足と腰曲がりで減点されているのでそれでカバーしているんでしょうか。
順手で行っているとは言えこの動画と比べると明らかに違うので。
http://www.youtube.com/watch?v=falCrZ-Bths
この動画ではましなんですが、ひどい時だと高さ、腰曲がりともにひどくてボローニンに取られてもおかしくない時とかあるんですが、そこんとこどうなってるんでしょう。
高さ不足と腰曲がりで減点されているのでそれでカバーしているんでしょうか。
順手で行っているとは言えこの動画と比べると明らかに違うので。
http://www.youtube.com/watch?v=falCrZ-Bths
一応、明らかに下向き転向でとび越した場合はボローニン(B)と判定するということになっていますが、あまりそういった事例は見ないですよね。鄒凱のヤマワキはかなり怪しいと思います。難度を認めるのであれば、減点をしっかり取るべきだと思うのですが、D審判とE審判は独立しているのでそのあたりはまた難しいものがあるのかもしれません。
この北京の種目別鉄棒では冨田のヤマワキがいい実施だと思います。
この北京の種目別鉄棒では冨田のヤマワキがいい実施だと思います。