2013年 03月 29日
2008年北京オリンピック:種目別ゆかの演技構成 |
2008 Olympics Beijing (CHN) EF FX Routine Guide
2008年の北京オリンピック:種目別ゆかの演技構成です。
#1 GOLOTSUTSKOV Anton (RUS)
A:6.5
B:9.225
Score:15.725
伸身新月面の着地をピタリと決める。その後も安定した演技を見せ、最後の月面も着地を止めた。最終タンブリングに休まず入る体力は驚異的。
#2 DRAGULESCU Marian (ROU)
A:6.5
B:8.350
Score:14.850
最初のシリーズの前宙転がぎこちない実施になってしまったのが影響したか、2本目のシリーズで大きな失敗。テンポ宙返り~後方5/2~前方1回(C)~前方3/2(C)の4連続を予定していたと思われるが、後方5/2の後がただの前宙(A)になってしまい尻もちを突いてしまう。予定のAスコアは6.9か。
#3 HYPOLITO Diego (BRA)
A:6.7
B:8.500
Score:15.200
優勝した2007年からは、イポリト(F)を屈身アラビアンダブルに落とし、ウ・グォニアン(D)をコロブチンスキーに上げているのでAスコアは6.9のまま。順調に演技を続けていたが、最後の最後でまさかの尻もち。優勝候補が消える。
#4 HAMBUECHEN Fabian (GER)
A:6.5
B:9.150
Score:15.650
伸身新月面や月面の着地を止めることはできなかったが、おおむね安定した実施で演技をまとめる。
#5 ZOU Kai (CHN)
A:6.7
B:9.350
Score:16.050
構成は2007年と同じ。所々ぎこちなさが残る実施だったが、新月面や3連続シリーズなど要所の着地はピタリと決めた。最後の月面も何とか収めて地元の大歓声に応える。
#6 内村航平 UCHIMURA Kohei (JPN)
A:6.3
B:9.275
Score:15.575
2本目のシリーズは最後が前方3/2(C)までの予定だったが、蹴り足が抜けてしまったか前宙ひねりになる。それ以外はきれいにまとめたが、予定のA:6.5を確保できず苦しい展開となる。
#7 SHATILOV Alexandr (ISR)
A:6.6
B:7.925
Pen:0.4
Score:14.125
珍しいコリバノフ(後方伸身宙返り2回ひねり屈身宙返り)から入る。安定した演技を続けていたが、フェドルチェンコでバランスを崩し両足ラインオーバー。さらに最後のアラビアンダブルでもまさかの尻もち。Bスコアを大きく落としてしまう。
#8 DEFERR Gervasio (ESP)
A:6.5
B:9.275
Score:15.775
構成は2007年と同じ。実施も安定しており素晴らしかったが、唯一、力十字倒立で脚が一度下がってしまったのがBスコアに響いてしまった。
ZOU Kai (CHN)
DEFERR Gervasio (ESP)
GOLOTSUTSKOV Anton (RUS)
全体的に前年とほぼ同等のAスコアとなっています。オリンピックの重圧からか予定の演技構成ができなかったり、尻もちのような大きなミスを犯す選手が目立ちました。ドラグレスクやイポリトのような優勝候補にとってはまさかの展開となりました。
そんな中、地元の声援を受けた鄒凱が金メダル。デフェルはいい演技を見せましたが、Aスコアの差とわずかなミスで2大会連続の2位となりました。
2008年の北京オリンピック:種目別ゆかの演技構成です。
#1 GOLOTSUTSKOV Anton (RUS)
1. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり | Double Back Lay 2/1 | F | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
3. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
4. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
テンポ宙返り | Whip Back | B | III | ||
5. | ~後方宙返り5/2ひねり | + Back 5/2 | D | III | (CV:0.1) |
6. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
7. | コロブチンスキー | Thomas Lay | E | IV | |
8. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
9. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり | Double Back 1/1 | D | III |
A:6.5
B:9.225
Score:15.725
伸身新月面の着地をピタリと決める。その後も安定した演技を見せ、最後の月面も着地を止めた。最終タンブリングに休まず入る体力は驚異的。
#2 DRAGULESCU Marian (ROU)
1. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり | Double Back Lay 1/1 | E | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方かかえ込み宙返り転 | + 3/2 Front | C | II | (CV:0.2) |
3. | テンポ宙返り | Whip Back | B | III | |
4. | ~後方宙返り5/2ひねり | + Back 5/2 | D | III | (CV:0.1) |
5. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
6. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
7. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
8. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
9. | トーマス | Thomas | D | IV | |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III |
A:6.5
B:8.350
Score:14.850
最初のシリーズの前宙転がぎこちない実施になってしまったのが影響したか、2本目のシリーズで大きな失敗。テンポ宙返り~後方5/2~前方1回(C)~前方3/2(C)の4連続を予定していたと思われるが、後方5/2の後がただの前宙(A)になってしまい尻もちを突いてしまう。予定のAスコアは6.9か。
#3 HYPOLITO Diego (BRA)
1. | 後ろとびひねり前方屈身2回宙返り | Arabian Double Pk | E | IV | |
---|---|---|---|---|---|
テンポ宙返り | Whip Back | B | III | ||
2. | ~後方宙返り5/2ひねり | + Back 5/2 | D | III | (CV:0.1) |
3. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
4. | ~前方かかえ込み宙返り転 | + 3/2 Front | C | II | (CV:0.1) |
5. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
6. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
7. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
8. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
9. | コロブチンスキー | Thomas Lay | E | IV | |
10. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | IV |
A:6.7
B:8.500
Score:15.200
優勝した2007年からは、イポリト(F)を屈身アラビアンダブルに落とし、ウ・グォニアン(D)をコロブチンスキーに上げているのでAスコアは6.9のまま。順調に演技を続けていたが、最後の最後でまさかの尻もち。優勝候補が消える。
#4 HAMBUECHEN Fabian (GER)
1. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり | Double Back Lay 2/1 | F | III | |
---|---|---|---|---|---|
テンポ宙返り | Whip Back | B | III | ||
2. | ~後方宙返り5/2ひねり | + Back 5/2 | D | III | (CV:0.1) |
3. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
4. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
5. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
6. | ~前方かかえ込み宙返り転 | + 3/2 Front | C | II | (CV:0.1) |
7. | トーマス | Thomas | D | IV | |
8. | シュピンデル・ゴゴラーゼ | 1/1 Spindle to Gogoladze | D | I | |
9. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり | Double Back 1/1 | D | III |
A:6.5
B:9.150
Score:15.650
伸身新月面や月面の着地を止めることはできなかったが、おおむね安定した実施で演技をまとめる。
#5 ZOU Kai (CHN)
1. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.2) |
3. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III | |
テンポ宙返り | Whip Back | B | III | ||
4. | ~コロブチンスキー | + Thomas Lay | E | IV | (CV:0.1) |
5. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
6. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
7. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
8. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
9. | 前方かかえ込み宙返り転 | 3/2 Front | C | II | |
10. | 後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり | Double Back 1/1 | D | III |
A:6.7
B:9.350
Score:16.050
構成は2007年と同じ。所々ぎこちなさが残る実施だったが、新月面や3連続シリーズなど要所の着地はピタリと決めた。最後の月面も何とか収めて地元の大歓声に応える。
#6 内村航平 UCHIMURA Kohei (JPN)
1. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
3. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
4. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
5. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
6. | 後ろとびひねり前方屈身2回宙返りひねり | Arabian Double Pk 1/2 | E | IV | |
7. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
8. | 後方宙返り2回ひねり | Back 2/1 | C | III | |
9. | ~前方かかえ込み宙返り転 | + 3/2 Front | C | II | (CV:0.1) |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
A:6.3
B:9.275
Score:15.575
2本目のシリーズは最後が前方3/2(C)までの予定だったが、蹴り足が抜けてしまったか前宙ひねりになる。それ以外はきれいにまとめたが、予定のA:6.5を確保できず苦しい展開となる。
#7 SHATILOV Alexandr (ISR)
1. | コリバノフ | Kolyvanov | F | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
3. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
4. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
5. | ~前方かかえ込み宙返り転 | + 3/2 Front | C | II | (CV:0.1) |
テンポ宙返り | Whip Back | B | III | ||
6. | ~トーマス | + Thomas | D | IV | (CV:0.1) |
7. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) | |
8. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
9. | 後方宙返り2回ひねり | Back 2/1 | C | III | |
10. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | IV |
A:6.6
B:7.925
Pen:0.4
Score:14.125
珍しいコリバノフ(後方伸身宙返り2回ひねり屈身宙返り)から入る。安定した演技を続けていたが、フェドルチェンコでバランスを崩し両足ラインオーバー。さらに最後のアラビアンダブルでもまさかの尻もち。Bスコアを大きく落としてしまう。
#8 DEFERR Gervasio (ESP)
1. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり | Double Back Lay 1/1 | E | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方かかえ込み宙返り転 | + 3/2 Front | C | II | (CV:0.2) |
3. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
4. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
5. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
テンポ宙返り | Whip Back | B | III | ||
6. | ~後方宙返り5/2ひねり | + Back 5/2 | D | III | (CV:0.1) |
7. | ~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) |
8. | 力十字倒立 | Press to Japanese Hdst | C | I | |
9. | トーマス | Thomas | D | IV | |
10. | 後方伸身2回宙返り | Double Back Lay | D | III |
A:6.5
B:9.275
Score:15.775
構成は2007年と同じ。実施も安定しており素晴らしかったが、唯一、力十字倒立で脚が一度下がってしまったのがBスコアに響いてしまった。
ZOU Kai (CHN)
DEFERR Gervasio (ESP)
GOLOTSUTSKOV Anton (RUS)
全体的に前年とほぼ同等のAスコアとなっています。オリンピックの重圧からか予定の演技構成ができなかったり、尻もちのような大きなミスを犯す選手が目立ちました。ドラグレスクやイポリトのような優勝候補にとってはまさかの展開となりました。
そんな中、地元の声援を受けた鄒凱が金メダル。デフェルはいい演技を見せましたが、Aスコアの差とわずかなミスで2大会連続の2位となりました。
by kaki_aqr
| 2013-03-29 23:57
| 五輪&世界選手権 OG&WC EF
|
Comments(6)
Commented
by
名無しのSさん
at 2013-09-22 21:04
x
なぜ内村より鄒凱のDスコアが高いんだ、わからない。
あと、この大会E審判甘すぎでしょ。
大きなミスなく大技決めればほぼ勝ち決定、多少のミスなら目もつぶってもらえるしね。
そんな印象を受けてしまいます。
こんな採点に慣れてたら、そりゃ鉄棒もあんな演技になるわけだ。
あと、この大会E審判甘すぎでしょ。
大きなミスなく大技決めればほぼ勝ち決定、多少のミスなら目もつぶってもらえるしね。
そんな印象を受けてしまいます。
こんな採点に慣れてたら、そりゃ鉄棒もあんな演技になるわけだ。
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by
伸身ローチェ
at 2013-09-23 11:03
x
当時は全体的にEスコアが優しい気がします。おそらく採点の基準が今の倍?くらいゆるかったんでしょう。減点箇所は分かりませんが確かに鄒凱選手の9.350を始め大きなミスがなければみんな9点台ですね。Dスコアに関してはD+D技や難度の高い二回宙技が入っているので仕方ないのかなと思います。
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by
名無しのSさん
at 2013-09-23 11:42
x
>内村より鄒凱のDスコア
すみません、間違ってました。
これDスコアじゃなくてEスコアの間違いです。
すみません、間違ってました。
これDスコアじゃなくてEスコアの間違いです。
Commented
by
伸身ローチェ
at 2013-09-23 16:44
x
Eスコアですか、内村選手の第二タンブリングが回転不足と前への跳ねで大きめに減点されたんでしょうかね?二人とも悪い実施ではないと思います。
あとEスコアが倍ゆるいはいくらなんでも言い過ぎでした。
あとEスコアが倍ゆるいはいくらなんでも言い過ぎでした。
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by
名無しのSさん
at 2013-09-23 18:22
x
やっぱりEスコアの開示をして欲しい。
減点箇所とその減点した点数及びなぜそこをそれだけ減点したかの理由など。
減点箇所とその減点した点数及びなぜそこをそれだけ減点したかの理由など。
鄒凱も着地を止めてはいますが、内村はそれ以上ですよね。内村の2本目は予定のシリーズを実施できていないので大きなミスだったとは言えると思いますが…。あとはまぁ、北京オリンピックだったからとしか言いようがないかなと思います。
2008年まではEスコアはゆるゆるでしたね。大きなミスがなければEスコア9点台というのが普通だったような気がします。そういう意味では2009年以降はまだ改善されたほうなのかなと思います。
2008年まではEスコアはゆるゆるでしたね。大きなミスがなければEスコア9点台というのが普通だったような気がします。そういう意味では2009年以降はまだ改善されたほうなのかなと思います。