2013年 01月 11日
内村航平 - 2008年北京オリンピック:個人総合の演技構成 |
UCHIMURA Kohei (JPN)
2008 Olympics Beijing (CHN) AA Routine Guide
内村航平の2008年北京オリンピック:個人総合の演技構成です。
#1 ゆか FX
A:6.5
B:9.325
Score:15.825
全てのシリーズで安定した着地を見せる。2回ひねり~前宙転の他、前転片膝立ちなどコレオグラフ的にも今となっては見られない構成。
#2 あん馬 PH
A:5.8
B:7.475
Score:13.275
動画が最後までないが上記の構成。フロップとコンバインの途中で落下、いずれもやり直して予定のAスコアは確保するが、大きくスコアを落とす。
#3 つり輪 SR
A:6.3
B:8.900
Score:15.200
あん馬の失敗を引きずらずしっかり立て直す。15点台はこれまで国内でも出したことがなかったとのこと。
#4 跳馬 VT
着地わずかに一歩動く。
#5 平行棒 PB
A:6.7
B:9.275
Score:15.975
棒下系がややはまらないが、ベーレやモリスエは安定した実施。着地もピタリ。
#6 鉄棒 HB
A:6.4
B:9.000
Score:15.400
最初のシュタルダーを始めひねり系でやや流れが目立つ。手放し技は切れ味よく捌くが、その後に肘が曲がり減点対象になっている。
Total A:38.3
Total Score:91.975
Rank:2nd
初の主要大会での日本代表で堂々の個人総合銀メダル。あん馬での失敗から残り4種目で怒涛の追い上げを見せました。金メダルの楊威(中国)は当時、無類の強さでTotal A:39.8、Total Score:94.575と圧倒的。仮に落下がなかったとしても敵わなかったでしょう。内村はあん馬とつり輪のさらなる強化に取り組むことになります。
2008 Olympics Beijing (CHN) AA Routine Guide
内村航平の2008年北京オリンピック:個人総合の演技構成です。
#1 ゆか FX
1. | 後方宙返り3/2ひねり | Back 3/2 | C | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方宙返り2回ひねり | + Front 2/1 | D | II | (CV:0.1) |
~前方宙返りひねり | + Front 1/2 | B | II | (CV:0.1) | |
3. | 後方宙返り5/2ひねり | Back 5/2 | D | III | |
4. | ~前方宙返り1回ひねり | + Front 1/1 | C | II | (CV:0.1) |
5. | ~前方宙返り3/2ひねり | + Front 3/2 | C | II | (CV:0.1) |
6. | 後ろとびひねり前方屈身2回宙返りひねり | Arabian Double Pk 1/2 | E | IV | |
7. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
8. | 後方宙返り2回ひねり | Back 2/1 | C | III | |
9. | ~前方かかえ込み宙返り転 | + 3/2 Front | C | II | (CV:0.1) |
10. | 後方宙返り3回ひねり | Back 3/1 | D | III |
A:6.5
B:9.325
Score:15.825
全てのシリーズで安定した着地を見せる。2回ひねり~前宙転の他、前転片膝立ちなどコレオグラフ的にも今となっては見られない構成。
#2 あん馬 PH
1. | 正交差ひねり逆交差入れ | Front Double Scissor | B | I |
---|---|---|---|---|
2. | 正交差 | Front Scissor | A | I |
3. | Eフロップ〈落下して再試技〉 | 4 Flops | E | IV |
4. | Dコンバイン〈落下して再試技〉 | 2 Flops + R180 | D | IV |
5. | ウ・グォニアン | Russian Travel 3/3 720 | E | IV |
6. | マジャール | Magyar | D | III |
7. | シバド | Sivado | D | III |
8. | 一把手上縦向き旋回 | Pommel Loop | B | II |
9. | シュテクリB | DSB | B | IV |
10. | DSA倒立3/3移動下り | DSA to Hdst Travel 3/3 | D | V |
A:5.8
B:7.475
Score:13.275
動画が最後までないが上記の構成。フロップとコンバインの途中で落下、いずれもやり直して予定のAスコアは確保するが、大きくスコアを落とす。
#3 つり輪 SR
1. | け上がり伸身十字倒立 | Kip to Inv-Cross | E | III |
---|---|---|---|---|
2. | ホンマ中水平支持 | Whippet to Maltese | F | III |
3. | アザリアン | Back Roll to Cross | D | IV |
4. | ほん転逆上がり倒立 | Felge to Hdst | C | II |
5. | 後ろ振り上がり倒立 | Back Uprise to Hdst | C | II |
6. | 屈身ヤマワキ | Yamawaki Pk | D | I |
7. | ヤマワキ | Yamawaki | C | I |
8. | ホンマ十字懸垂 | Whippet to Cross | D | III |
9. | ほん転逆上がり倒立経過 | Felge thru Hdst | B | I |
10. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり下り | Double Back Lay 1/1 | D | V |
A:6.3
B:8.900
Score:15.200
あん馬の失敗を引きずらずしっかり立て直す。15点台はこれまで国内でも出したことがなかったとのこと。
#4 跳馬 VT
A | B | Pen | Score | ||
シューフェルト | Yurchenko Lay 5/2 | 6.6 | 9.700 | 16.300 |
着地わずかに一歩動く。
#5 平行棒 PB
1. | 前振り上がり開脚抜き倒立 | Front Uprise Strd Cut to Hdst | C | II |
---|---|---|---|---|
2. | 棒下宙返りひねり倒立 | Basket 1/2 to Hdst | E | IV |
3. | 棒下宙返り倒立 | Basket to Hdst | D | IV |
4. | 屈身ベーレ | Belle Pk | F | III |
5. | ベーレ | Belle | E | III |
6. | 支持前振り開脚抜き倒立 | Back Strd Cut to Hdst | C | I |
7. | モリスエ | Morisue | D | I |
8. | 懸垂前振り後方かかえ込み宙返りひねり腕支持 | Giant Back Toss 1/2 | D | III |
9. | 前方開脚5/4宙返り腕支持 | 5/4 Front Strd | D | I |
10. | 後方屈身2回宙返り下り | Double Back Pk | D | V |
A:6.7
B:9.275
Score:15.975
棒下系がややはまらないが、ベーレやモリスエは安定した実施。着地もピタリ。
#6 鉄棒 HB
1. | シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手 | Stalder Hop 3/2 to MG | D | III |
---|---|---|---|---|
2. | 屈身コバチ | Kovacs Pk | E | II |
3. | コバチ | Kovacs | D | II |
4. | コールマン | Kolman | F | II |
5. | 後方とび車輪1回ひねり | Hop 1/1 | C | I |
6. | 後方とび車輪3/2ひねり | Hop 3/2 to MG | C | I |
7. | エンドー1回ひねり大逆手 | Endo 1/1 to El | D | III |
8. | 大逆手エンドー | Endo El | C | IV |
9. | 大逆手振り上がりひねり | El Hop 1/2 | B | IV |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | V |
A:6.4
B:9.000
Score:15.400
最初のシュタルダーを始めひねり系でやや流れが目立つ。手放し技は切れ味よく捌くが、その後に肘が曲がり減点対象になっている。
Total A:38.3
Total Score:91.975
Rank:2nd
初の主要大会での日本代表で堂々の個人総合銀メダル。あん馬での失敗から残り4種目で怒涛の追い上げを見せました。金メダルの楊威(中国)は当時、無類の強さでTotal A:39.8、Total Score:94.575と圧倒的。仮に落下がなかったとしても敵わなかったでしょう。内村はあん馬とつり輪のさらなる強化に取り組むことになります。
by kaki_aqr
| 2013-01-11 21:59
| 内村航平 UCHIMURA
|
Comments(2)
Commented
by
黒サワー
at 2013-09-27 18:18
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この年と2011年以降はコールマンで体を伸ばしてキャッチしてますね。2009、2010年は何があったんでしょう。
他の大会の実施を見ても確かに2009~2010年あたりはキャッチするときに膝を伸ばしていない感じですね。それでも両足はぴったり揃っているので本人の中でいい位置でバーを掴むための何かしらの調整の結果なのでしょう。
個人的には、内村のコールマンはどんな状況でも完璧に決めてくる技という印象だったので、ロンドンオリンピックでの失敗や回避はとても衝撃的でした。
個人的には、内村のコールマンはどんな状況でも完璧に決めてくる技という印象だったので、ロンドンオリンピックでの失敗や回避はとても衝撃的でした。