2016年 11月 24日
跳馬の3回宙返りは認められず |
No Triple Salto on VT
2016年11月1日付でFIGのNewsletter#31が発行されました。
内容は、すでに発表されている2017年版Code of Pointsの変更点と、リオデジャネイロオリンピックで発表された新技に関するものです。前者については、鉄棒のひねり技の角度減点に関するもので、図を見れば一目瞭然なので省略します。
また、新技についてもすでにFIGの公式サイトで発表済みであり、特に目新しい内容はないのですが、1点だけ重要な項目があります。それはリオでイーゴリ・ラジヴィロフ(ウクライナ)が発表したあの前転とび前方かかえ込み3回宙返りに関するものです。
リオではD:7.0で認定されたこの跳越ですが、今回の通達では、
という判断が下されました。
つまり、2017年版採点規則では跳馬の3回宙返りは前方、後方に関わらず認められないということです。競技の発展も重要ではありますが、近年のルール改訂や通達は選手の安全確保に関わるものが増えており、この決定もそうした方針によるものだと思われます。
2016年11月1日付でFIGのNewsletter#31が発行されました。
内容は、すでに発表されている2017年版Code of Pointsの変更点と、リオデジャネイロオリンピックで発表された新技に関するものです。前者については、鉄棒のひねり技の角度減点に関するもので、図を見れば一目瞭然なので省略します。
また、新技についてもすでにFIGの公式サイトで発表済みであり、特に目新しい内容はないのですが、1点だけ重要な項目があります。それはリオでイーゴリ・ラジヴィロフ(ウクライナ)が発表したあの前転とび前方かかえ込み3回宙返りに関するものです。
リオではD:7.0で認定されたこの跳越ですが、今回の通達では、
No triple salto vaults (forward or backward) will be permitted for value in the 2017-2020 Code of Points
という判断が下されました。
つまり、2017年版採点規則では跳馬の3回宙返りは前方、後方に関わらず認められないということです。競技の発展も重要ではありますが、近年のルール改訂や通達は選手の安全確保に関わるものが増えており、この決定もそうした方針によるものだと思われます。
by kaki_aqr
| 2016-11-24 21:00
| 跳馬 VT
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Comments(4)
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by
ツク
at 2016-11-26 09:00
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現状の実施ではしょうがないとは思いますが、ルール改正せざるを得ない用な実施をする選手の登場も待ち望んでしまいます。
そうですね。完全にこの技の可能性が絶たれたというわけではないと思いたいです。
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伸身ローチェ
at 2016-12-14 21:58
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どうしても3回宙返りともなると頭がすごい速度で動くので危険な技にはなりますよね。
例えば床でシライ・グエンをやったときは頭から落ちるのは跳躍が半分しかいってないときですが。リューキンでは2割足りないだけで頭から落ちる計算になります。
ところで鉄棒のコバチにつづく三回宙返りは未発表ですがこちらも禁止技になったりするんでしょうかね。
例えば床でシライ・グエンをやったときは頭から落ちるのは跳躍が半分しかいってないときですが。リューキンでは2割足りないだけで頭から落ちる計算になります。
ところで鉄棒のコバチにつづく三回宙返りは未発表ですがこちらも禁止技になったりするんでしょうかね。
危険性ということになるとどうしてもそうなってしまいますね。今日のゆかにおけるひねり技優位の状況も致し方ないところかもしれませんが、ここへきてリューキンに挑む選手も出ているのでここは期待していたいと思います。
鉄棒のいわゆるダブルコバチは「バーを越えながら、後方かかえ込み3回宙返り懸垂」ということになるかと思いますが、3宙だから一概に禁止技になるとは限らないと思います。試技の具合にも寄るとは思いますが。ただ、下りの4宙(フジマキ下り)ともなるとどうなるか分かりませんね。今回のラジヴィロフと同じようなことになるかもしれません。
鉄棒のいわゆるダブルコバチは「バーを越えながら、後方かかえ込み3回宙返り懸垂」ということになるかと思いますが、3宙だから一概に禁止技になるとは限らないと思います。試技の具合にも寄るとは思いますが。ただ、下りの4宙(フジマキ下り)ともなるとどうなるか分かりませんね。今回のラジヴィロフと同じようなことになるかもしれません。