2016年 02月 04日
ロマン・ゾズリャ - 2002年世界選手権・デブレツェン大会:種目別ゆかの演技 |
ZOZULYA Roman (UKR)
2002 Worlds Debrecen (HUN) EF FX
ロマン・ゾズリャ(ウクライナ)の2002年世界選手権・デブレツェン大会:種目別ゆかの演技です。
珍しい3連続を2本行います。3連続そのものはこの時代のゆかでは必須のシリーズで、C+C+CやD+B+Cとすれば難度の合成と3つめの格上げでE+Dとなり計0.5の加点が得られるため、後方3/2~前方1回~前方3/2や、後方5/2~前宙~前宙転などは定番中の定番でした。
しかしゾズリャは加点は同じでも3つめに難しい宙返りを持ってきてD+Eとしています。1本目は3つめにウ・グォニアン(当時はこんな名前はなかったですが)。最後に前宙転というシリーズはよくありましたが、これは他に例がないのではないでしょうか。ちょっと転が上手くいきませんでした。
2本目は3つめに前方ダブル。こちらはしっかり決めました。フィニッシュが伸身ダブルというのも力強くて個人的に好みです。
SV:10.0 (加点:1.2/1.2)
Score:9.562
Rank:5th
2002 Worlds Debrecen (HUN) EF FX
ロマン・ゾズリャ(ウクライナ)の2002年世界選手権・デブレツェン大会:種目別ゆかの演技です。
珍しい3連続を2本行います。3連続そのものはこの時代のゆかでは必須のシリーズで、C+C+CやD+B+Cとすれば難度の合成と3つめの格上げでE+Dとなり計0.5の加点が得られるため、後方3/2~前方1回~前方3/2や、後方5/2~前宙~前宙転などは定番中の定番でした。
しかしゾズリャは加点は同じでも3つめに難しい宙返りを持ってきてD+Eとしています。1本目は3つめにウ・グォニアン(当時はこんな名前はなかったですが)。最後に前宙転というシリーズはよくありましたが、これは他に例がないのではないでしょうか。ちょっと転が上手くいきませんでした。
2本目は3つめに前方ダブル。こちらはしっかり決めました。フィニッシュが伸身ダブルというのも力強くて個人的に好みです。
難度加点 | 組合せ加点 | |||
前方宙返り3/2ひねり | C+B→D | III | 0.1 | |
---|---|---|---|---|
~テンポ宙返り | IV | |||
~ウ・グォニアン | D→E | V | 0.2 | 0.2 |
前方宙返り1回ひねり | C+B→D | III | 0.1 | |
~前方伸身宙返り | III | |||
~前方かかえ込み2回宙返り | D→E | III | 0.2 | 0.2 |
フェドルチェンコ | D | II | 0.1 | |
開脚座から伸腕屈身力倒立 | B | I | ||
後方伸身2回宙返り | D | IV | 0.1 |
SV:10.0 (加点:1.2/1.2)
Score:9.562
Rank:5th
by kaki_aqr
| 2016-02-04 21:00
| 10.0点制 10.0 System
|
Comments(4)
Commented
by
伸身ローチェ
at 2016-02-07 21:16
x
演技もすごいですが組み合わせ加点のルールもすごいですね。
C+B+Dがバラバラでは0.1しか加点がないはずですがつなげると0.5
しかも組み合わせでC+B=>Dみたいに格上げがあるのにさらに組み合わせ加点もあった
今の点数に上限がないルールは結構気に入っていますが、急にそこら辺の状況をガラッと変えてしまうことに異論はなかったのでしょうか
いつも不思議に思います。
C+B+Dがバラバラでは0.1しか加点がないはずですがつなげると0.5
しかも組み合わせでC+B=>Dみたいに格上げがあるのにさらに組み合わせ加点もあった
今の点数に上限がないルールは結構気に入っていますが、急にそこら辺の状況をガラッと変えてしまうことに異論はなかったのでしょうか
いつも不思議に思います。
当時はとにかく加点を積み重ねて演技価値点(SV)を10.0にする必要がありました。2001-2004年ルールでは加点の上限は1.2点でしたが、E+Dならそれだけで0.5点も稼げたのでみなそういった組合せを狙っていました。
また、特にゆかではD難度以上の技を連続するのが難しいという事情があったので、このような難度の合成や格上げがあったのだと思われます(それなしでE+Dとか白井健三かアブリャジンくらいしかできませんからね)。
10点満点制の廃止そのものにはかなり議論があったかと思いますが、2006-2008年ルールではまだゆかのC+Cや3連続にも加点が付きましたし、つり輪にも組合せ加点があったりして、それほどガラッと変わったという感じでもなかった気がします。その後のゆかは3連続の意味がなくなったり、宙返り転に連続できなくなったりして、今ではかなり変わりましたね。
また、特にゆかではD難度以上の技を連続するのが難しいという事情があったので、このような難度の合成や格上げがあったのだと思われます(それなしでE+Dとか白井健三かアブリャジンくらいしかできませんからね)。
10点満点制の廃止そのものにはかなり議論があったかと思いますが、2006-2008年ルールではまだゆかのC+Cや3連続にも加点が付きましたし、つり輪にも組合せ加点があったりして、それほどガラッと変わったという感じでもなかった気がします。その後のゆかは3連続の意味がなくなったり、宙返り転に連続できなくなったりして、今ではかなり変わりましたね。
Commented
by
伸身ローチェ
at 2016-02-09 00:29
x
今日とは競技としてのゲームバランスが違い、要求されるものもかなり異なっていたということですね。
三連続の加点がなくなったのは個々の技の難度を上げようということなんでしょうか。
三連続の加点がなくなったのは個々の技の難度を上げようということなんでしょうか。
この頃はSVが10.0になればあとは実施の勝負だったので、熟練した演技も多かったですね。昔は良かったなどと言うつもりはないですが、現在はどうしても詰め込みすぎになってしまう傾向はありますね。
また、3連続や宙返り転の制限の関係で、ゆかで組合せ加点が取れる連続がかなり限られてしまって、みな同じようなシリーズになってしまいましたね。3連続は軽快な感じもあって個人的には好きだったんですが。やはり伸身ローチェさんのおっしゃるようなことですかね。演技全体の価値点(2006-2008年ルールではAスコア)に占める組合せ加点の割合が高すぎたということかもしれません。
また、3連続や宙返り転の制限の関係で、ゆかで組合せ加点が取れる連続がかなり限られてしまって、みな同じようなシリーズになってしまいましたね。3連続は軽快な感じもあって個人的には好きだったんですが。やはり伸身ローチェさんのおっしゃるようなことですかね。演技全体の価値点(2006-2008年ルールではAスコア)に占める組合せ加点の割合が高すぎたということかもしれません。