ヤネフの手放し技 |
フィリップ・ヤネフ(ブルガリア)のとても個性的な鉄棒の演技。ダブルホップターンなどの滑らかなひねり技、前方系の珍しい終末技も見どころですが、見たことのない手放し技が入っています。
ヤンセン(シュタルダーひねり直ちにひねりとび越し懸垂)というC難度の手放し技がありますが、それのシュタルダーからではないような技。「後方車輪ひねり直ちにひねりとび越し」とでも言えばいいのでしょうか。
後方車輪ひねり直ちにひねりとび越し Back Giant 1/2 to Rear Vault
あるいは懸垂前振りからひねってマルケロフという考え方もできるかもしれません。「懸垂前振りひねり開脚とび越しひねり懸垂」ということになります。
懸垂前振りひねり開脚とび越しひねり懸垂 Front Uprise 1/2 and Strd Hecht 1/2
動画は2008年の演技。ヤネフは10点満点時代からこの技を使っていますが、採点規則に該当する技はありません。Dスコアから計算するとC難度で判定されているようです。トカチェフとピアッティ(シュタルダーから開脚トカチェフ)も同じ難度ですし、ヤンセンの車輪版と考えても、変形のマルケロフと考えてもまぁ妥当な設定ではないかと思います。