2015年 01月 22日
前方宙返りと後方宙返りでひねりの方向が違う選手 |
Gymnasts Different in Direction of Twist in Front and Back
前回、いろいろな選手のひねりの方向を調べてみましたが、前方宙返りと後方宙返りでひねりの方向が違う選手がいることは以前からよく知られていることです。
ブルガリアのレジェンド、ヨルダン・ヨブチェフは後方は左ひねりですが、前方は右ひねりでした。ちなみに跳馬は左ひねりでアカピアンを跳んでいました。
同じパターンの選手としては他にフィリップ・ボイ(ドイツ)、ブランドン・ウィン(アメリカ)、バート・デューロー(オランダ)らがいます。いずれも跳馬は左ひねりでカサマツ系のアカピアンやドリッグスなどを跳んでいます。動画はボイのゆか。
これと正反対なのはセルジオ・ササキ(ブラジル)。後方は右ひねりですが、前方は左ひねりです。ご丁寧なことに後ろとびひねり前方2回宙返りひねりでも、最初の後ろとびは右にひねって、最後の前方宙返りひねりは左にひねります。動画では終末技で実施します。ちなみに跳馬のドラグレスクも前方なので左にひねりますね。
面白いのはダネル・レイバ(アメリカ)。後方は右ひねりですが、前方は左ひねり。ただし、前宙ひねりだけは右ひねりです。前宙ひねりは動画ではマンナの後、4本目のタンブリングで実施。そして極めつけは下の動画の鉄棒、リューキン(伸身トカチェフ1回ひねり)は左ひねりで行います。もうはちゃめちゃです。
今回取り上げた選手はいずれもロンダートの向きと後方宙返りのひねり方向が同じで、前方宙返りの方向が逆というパターン。ロンダートの向きと後方宙返りのひねり方向が逆で、さらに前方宙返りがその逆(つまり、ロンダートの向きと前方宙返りのひねり方向が同じ)という選手は調べた限りでは見当たりませんでした。もしいたらご一報いただければ幸いです。
前回、いろいろな選手のひねりの方向を調べてみましたが、前方宙返りと後方宙返りでひねりの方向が違う選手がいることは以前からよく知られていることです。
ブルガリアのレジェンド、ヨルダン・ヨブチェフは後方は左ひねりですが、前方は右ひねりでした。ちなみに跳馬は左ひねりでアカピアンを跳んでいました。
同じパターンの選手としては他にフィリップ・ボイ(ドイツ)、ブランドン・ウィン(アメリカ)、バート・デューロー(オランダ)らがいます。いずれも跳馬は左ひねりでカサマツ系のアカピアンやドリッグスなどを跳んでいます。動画はボイのゆか。
これと正反対なのはセルジオ・ササキ(ブラジル)。後方は右ひねりですが、前方は左ひねりです。ご丁寧なことに後ろとびひねり前方2回宙返りひねりでも、最初の後ろとびは右にひねって、最後の前方宙返りひねりは左にひねります。動画では終末技で実施します。ちなみに跳馬のドラグレスクも前方なので左にひねりますね。
面白いのはダネル・レイバ(アメリカ)。後方は右ひねりですが、前方は左ひねり。ただし、前宙ひねりだけは右ひねりです。前宙ひねりは動画ではマンナの後、4本目のタンブリングで実施。そして極めつけは下の動画の鉄棒、リューキン(伸身トカチェフ1回ひねり)は左ひねりで行います。もうはちゃめちゃです。
今回取り上げた選手はいずれもロンダートの向きと後方宙返りのひねり方向が同じで、前方宙返りの方向が逆というパターン。ロンダートの向きと後方宙返りのひねり方向が逆で、さらに前方宙返りがその逆(つまり、ロンダートの向きと前方宙返りのひねり方向が同じ)という選手は調べた限りでは見当たりませんでした。もしいたらご一報いただければ幸いです。
by kaki_aqr
| 2015-01-22 21:00
| 各種目共通 Common
|
Comments(10)
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たくみ
at 2015-01-22 22:54
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僕は左ロンダートで前方も後方も左なんですけど昔は前方だけ右でした。その原因はロンダートで手をつかずにやる感じで前方ハーフを練習しちゃったんです。そのままひねる回数も増えて、1回半した時に気づいたんです。後方と逆だって。治すのに苦労しました。
それがきっかけでひねる方向が違うこととかすごい興味あるのでこの記事とかすごく助かります!
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名無しのSさん
at 2015-01-23 08:30
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体操は少しかじっただけの素人同然なので、よく分かりませんが、こういった話は経験者だからこそ共感もできる話なんでしょうね。
>たくみさん
なるほど。記事では触れませんでしたが、前宙ハーフ「だけ」逆の選手もたまにいますね。例えば、水鳥寿思はロンダート、後方、前方とすべて右ですが、前宙ハーフだけ左でした。
私は素人なのでよく分かりませんが、1回半までやっていたところで直すのは大変だったでしょうね。ひねりの方向は揃っていたほうがもちろんいいのでしょうが、世界のトップ選手でもこれだけバラバラの人がいるもんなんですね。
なるほど。記事では触れませんでしたが、前宙ハーフ「だけ」逆の選手もたまにいますね。例えば、水鳥寿思はロンダート、後方、前方とすべて右ですが、前宙ハーフだけ左でした。
私は素人なのでよく分かりませんが、1回半までやっていたところで直すのは大変だったでしょうね。ひねりの方向は揃っていたほうがもちろんいいのでしょうが、世界のトップ選手でもこれだけバラバラの人がいるもんなんですね。
>名無しのSさん
経験者の方のお話を聞かせてもらえると、こちらもとても参考になります。
経験者の方のお話を聞かせてもらえると、こちらもとても参考になります。
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zentyucyanpion
at 2015-01-24 20:36
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ぼくは、ロンダートと後方は同じだったのですが、前方と後方が逆でした。小学生のころから9年間程前方は右でしたが左にかえました。2回半までできていたので、直すか迷いましたが、後方~前方のタンブリングがやりたくなったので、半年かけて直しました。今は2回までひねれますが、ここまでくるのにかなり苦労しました。連続に使うには、あと半年必要かも・・・。外国人は面倒くさがって直さないのかもしれませんね。強い選手にこんなにたくさんいたとは知りませんでした。
後方~前方の連続をやろうとすると確かに揃っていたほうが良さそうですね。動画だと逆方向でもみな器用にやってますが。それにしても、9年間、2回半まで出来ていても直されたというのは驚きました。
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ガウチョ
at 2015-01-27 23:31
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ロンダートと前方が同じで後方が逆の選手をyoutubeで探したところ、シェルボ選手が該当しました。
ロンダート右、後方左、前方右ですね。
ロンダート右、後方左、前方右ですね。
あー、シェルボの前方、右ですね。シェルボのひねり方向は当然チェックしていて、ロンダートと後方が逆なのは認識していたのですが、前方は完全に見間違えていました。ありがとうございます。
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luehdorf at 2015-01-30 02:05
前宙の場合,ひねりのきっかけを早くするとトランポリンのバラニーのようになります。ここからさらに半分以上をひねるとき,通常,自分がひねる方向にすると,全体の経過では「ひねり戻し」になってしまうんです。ですから,後半部分は逆方向にしないといけません。ヨブチェフさんやボイさんはその典型です。
’60年代後期,三木史朗さんが鉄棒の終末で「前方伸身宙返りひねりから1回ひねり」という技を使ってましたが,これも始めのひねりのきっかけが早いので、いわゆる「皿回し」になり、そこからのひねりもどしでした。
レイバさんはメチャクチャです。本来、片逆手の順手側に腰がいくはずが逆手側にいってますから。昔の規定問題なんかで、片逆手振り上がりから上向き飛び越しが入っていて、このスタイルで行ったら「規定違反」で大減点…(笑)。
’60年代後期,三木史朗さんが鉄棒の終末で「前方伸身宙返りひねりから1回ひねり」という技を使ってましたが,これも始めのひねりのきっかけが早いので、いわゆる「皿回し」になり、そこからのひねりもどしでした。
レイバさんはメチャクチャです。本来、片逆手の順手側に腰がいくはずが逆手側にいってますから。昔の規定問題なんかで、片逆手振り上がりから上向き飛び越しが入っていて、このスタイルで行ったら「規定違反」で大減点…(笑)。
なるほど。先のロンダートの話といい、前方のひねりが逆になってしまうのにはそういう過程があるんですね。
レイバはアドラー1回ひねり~ヤマワキのところですかね。昔の規定は向きも決められていましたからね。トーマスやウィットロックも(左右対称ではありますが)レイバと同じような捌きをしますね。
レイバはアドラー1回ひねり~ヤマワキのところですかね。昔の規定は向きも決められていましたからね。トーマスやウィットロックも(左右対称ではありますが)レイバと同じような捌きをしますね。