本家本元:リ・シャオペン(跳馬) |
跳馬のリ・シャオペン(ロンダート、ひねり前転とび前方伸身宙返り5/2ひねり)です。
ロンダートからひねって着手し、前方伸身宙返りで2回半ひねります。発表者は中国の李小鵬。オリンピックと世界選手権合わせて跳馬と平行棒で7つの金メダルを獲得、世界で最も成功したスペシャリストの一人と言えるでしょう。リ・シャオペンは2002年に釜山アジア競技大会で発表した跳馬の大技。動画は同年の世界選手権・デブレツェン大会:種目別決勝より。
現在の価値点は6.2。跳馬にはD:6.4という最高難度の技が3つありますが、それに次ぐ難度の高い跳越になります。本家以外の使い手もマリアン・ドラグレスク(ルーマニア)やデニス・アブリャジン(ロシア)などごく少数に限られています。
ちなみに李小鵬は上の動画で1本目にヨー2(前転とび前方伸身宙返り5/2ひねり)を跳んでいますが、ヨー2とリ・シャオペンは跳馬に着手してからの空中での動き、すなわち第二局面が全く同じ跳越です。
おそらくはこの李小鵬の構成に対応したものだと思われますが、2006年のルール改訂では、種目別において第二局面が同じ技を2本跳ぶことはできなくなりました。したがって、現在は違うグループで、かつ違う第二局面の跳越を揃えなければいけないということになっています。
そもそも、ロンダートからひねっての前転とびとはいったい何なのでしょう。ロンダートからの後転とびならともかく、この跳越はわざわざひねって第一局面を複雑にしていながら、着手時の体勢は前転とびと同じです。ただの前転とびより高く大きく跳べる跳び方とも思えず、運動形態の簡潔性を是とする体操競技のあり方に適うものなのか、跳馬の発展に寄与する跳び方なのだろうか、などとときどき疑問に思うときがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=hr5jOzeQNWw
どこかで見たような気はしていたんですが、これだったんですね。ありがとうございます。今年はアジア大会もありますね。
マイとびは何と言うか、突き手入ってませんもんね。ロンダートひねりからの2回宙はたんたらさんのところに練習動画がありましたが、試合での実施例はあるんですかね。もしかしたら採点規則には載っているけど未実施というシライみたいな技だったりして。
蹴上がり正面中水平なんかもその一例でしょうが、一度見てみたいですね。
北京などの種目別に出場していたら2本目は何を跳んでいたんでしょうかね?ロペス辺りでしょうか・・・
協会情報では2009年の世界選手権のときにイタリアの選手が新技申請したってことになってるんですよね。実施されなかったんでしょうかね。
はじめまして。以前はドリッグスとかも跳んでいたので、あるいはそうかもしれませんね。