2013年 05月 28日
平行棒の技グループの関係について |
Relationship of Element Groups on PB
モリスエとベーレの記事で、平行棒では技の入り方によってグループや難度が変わってくることについて触れましたが、他にどのようなものがあるのか表にまとめてみました。
その前に、平行棒の技グループをおさらい。支持とは、懸垂とはということについてはモリスエとベーレを参照してください。
グループVの終末技を除く4つのグループ間に共通する動きの技をまとめています。発表者の名前が付いていない技は採点規則の技番号を入れました。同一枠の扱いになっている技は表のセルもまとめてあります。
同じ懸垂でも伸膝で振り下ろすチッペルトと車輪の動きから入るベーレは異なる動きですし、倒立やひねり倒立系など1行に並べた技が同じ動きの技かは微妙なところもありますが、参考程度に見ていただければと思います。
※1 I-33とルンブティスは同一枠
※2 ピータースとディミックは同一枠
こうして見ると興味深いのは同一枠の扱いです。例えば、グループIのディアミドフは1/4ひねりを加えても同じ技として扱われ、さらに1/4ひねって計1回半ひねると難度が上がりますが、グループIIIの車輪ディアミドフ(III-28)は1/4ひねりを加えれば難度が上がり、さらに1/4ひねっての計1回半ひねりは同じ技の扱いになっています。
グループによる難度の変わり方も、一般的にはより上昇力が必要とされるグループIIやグループIVの技の難度が高くなっていますが、一定の法則はありません。後方かかえ込み宙返りひねり腕支持に至ってはどの入り方でやっても同じD難度です。
そして何といっても空白のセル。ここを埋める技を実施すれば新技として名前が付くかもしれません。グループIにしか該当する技がないペガンやゾンダーランドなんかもそのためにあえて1行設けてみました。もっとも、ほん転倒立(II-14)からの1/4ひねりとか微妙なのは同一枠扱いになってしまいそうですが。
ファン・リーピン(屈身モリスエ)やリ・シャオペン(屈身ドミトリエンコ)は発表されたのはずいぶん以前ですが、2012年になって発表者名が付いています。屈身ベーレを発表したのは田中光のはずですが、この技はタナカにはならないのでしょうか。そうすればすでに名前が付いているタナカ(懸垂前振りひねり前方2回宙返り腕支持)が今度こそヒカルXに(笑)。
モリスエとベーレの記事で、平行棒では技の入り方によってグループや難度が変わってくることについて触れましたが、他にどのようなものがあるのか表にまとめてみました。
その前に、平行棒の技グループをおさらい。支持とは、懸垂とはということについてはモリスエとベーレを参照してください。
I 両棒での支持技 Support
II 腕支持振動技 Upper Arm
III 両棒・単棒での長懸垂振動技 Long Hang
IV 逆懸垂振動技 Underswing
V 終末技 Dismounts
グループVの終末技を除く4つのグループ間に共通する動きの技をまとめています。発表者の名前が付いていない技は採点規則の技番号を入れました。同一枠の扱いになっている技は表のセルもまとめてあります。
同じ懸垂でも伸膝で振り下ろすチッペルトと車輪の動きから入るベーレは異なる動きですし、倒立やひねり倒立系など1行に並べた技が同じ動きの技かは微妙なところもありますが、参考程度に見ていただければと思います。
I 支持から | II 腕支持から | III 懸垂から | IV 棒下宙返りから | |
開脚抜き倒立 | I-14 (B) | II-2 (B) | チッペルト (D) | アリカン (C) |
---|---|---|---|---|
開脚入れ腕支持 | II-20 (B) | III-38 (B) | ||
開脚入れ支持 | I-34 (D) | II-21 (C) | コロレフ (D) | IV-21 (C) |
ひねり腕支持 | ツミロビッチ (C) | ワナタベ (B) | グシケン (C) | IV-3 (C) |
ひねり支持 | マリニチ (D) | IV-4 (D) | ||
倒立 | I-33※1 (C) | II-14 (B) | ケンモツ (C) | IV-10 (D) |
背面倒立 | ウェルス (C) | クシェラ/セレン (D) | ||
1/4ひねり倒立 | ピータース※2 (D) | III-21 (C) | IV-11 (E) | |
ひねり倒立 | I-3 (C) | II-4 (D) | ||
3/4ひねり倒立 | ディミッチ※2 (D) | |||
片腕支持1回ひねり倒立 | ディアミドフ (C) | リチャード (E) | (車輪ディアミドフ) (D) | テン・ハイビン (F) |
片腕支持5/4ひねり単棒倒立 | III-29 (E) | チョウ・シーション (G) | ||
片腕支持5/4ひねり単棒倒立経過、1/4ひねり倒立 | I-22 (D) | ツォラキディス2 (F) | ||
片腕支持5/4ひねり単棒倒立経過、単棒1回ひねり | ペガン (E) | |||
片腕支持3/4ひねり単棒倒立経過、軸手を換えて片腕支持3/4ひねり支持 | マクーツ (E) | ツォラキディス (G) | ||
片腕支持5/4ひねり単棒倒立経過、軸手を換えて片腕支持5/4ひねり支持 | ゾンダーランド (F) | |||
単棒縦向き倒立 | ルンブティス※1 (D) | II-14 (B) | ピアスキー (D) | シャルロ (E) |
後方かかえ込み宙返りひねり腕支持 | スアレス (D) | ハラダ (D) | III-46 (D) | |
後方かかえ込み2回宙返り腕支持 | モリスエ (D) | ドミトリエンコ (E) | ベーレ (D) | テハダ (D) |
後方屈身2回宙返り腕支持 | ファン・リーピン (E) | リ・シャオペン (F) | (屈身ベーレ) (E) |
※2 ピータースとディミックは同一枠
こうして見ると興味深いのは同一枠の扱いです。例えば、グループIのディアミドフは1/4ひねりを加えても同じ技として扱われ、さらに1/4ひねって計1回半ひねると難度が上がりますが、グループIIIの車輪ディアミドフ(III-28)は1/4ひねりを加えれば難度が上がり、さらに1/4ひねっての計1回半ひねりは同じ技の扱いになっています。
グループによる難度の変わり方も、一般的にはより上昇力が必要とされるグループIIやグループIVの技の難度が高くなっていますが、一定の法則はありません。後方かかえ込み宙返りひねり腕支持に至ってはどの入り方でやっても同じD難度です。
そして何といっても空白のセル。ここを埋める技を実施すれば新技として名前が付くかもしれません。グループIにしか該当する技がないペガンやゾンダーランドなんかもそのためにあえて1行設けてみました。もっとも、ほん転倒立(II-14)からの1/4ひねりとか微妙なのは同一枠扱いになってしまいそうですが。
ファン・リーピン(屈身モリスエ)やリ・シャオペン(屈身ドミトリエンコ)は発表されたのはずいぶん以前ですが、2012年になって発表者名が付いています。屈身ベーレを発表したのは田中光のはずですが、この技はタナカにはならないのでしょうか。そうすればすでに名前が付いているタナカ(懸垂前振りひねり前方2回宙返り腕支持)が今度こそヒカルXに(笑)。
by kaki_aqr
| 2013-05-28 21:00
| 平行棒 PB
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